ふらつきながら外に出る。
これが俺の選んだ未来、か。なんとも虚しいものだ。
ふとかばんに入っていたタバコを取り出し吸ってみる。
はは、しけってやがる。
タバコなんて初めてだけどまずいなぁ、まずいけど・・落ち着く。

しばらくすると美歩と男が出てきた。
俺が帰ってきたのわかってただろうし、こりゃ修羅場かな。
だが美歩は車に乗る男を見送っただけでまたアパートに戻ってしまった。
無視かよ。
慣れてないってのもあるけどこういうシーン苦手。
責めりゃいいの?優しくすればいいの?どうしたもんか・・。
部屋に入ると美歩が朝食を作っていた。

倉崎「直くんは目玉焼きでいい?」
直「あ、うん。」
直くん?ま、志賀様と呼ばれるよりは親しみあるけど。
にしてもこの動じない態度はなんなんだ?浮気したんだろ?
こんなんじゃだめだな。俺が彼氏だってことをバシッと言ってやらないと。

倉崎「はいできました。ところでスーツなんか来てどうしたのですか?」
直「どうしたのって・・仕事に行こうかと。」
倉崎「ああ、ハローワークですか。」
ハ・ロ・ワ?え、俺無職なの?
目玉焼きに塩コショウをかけてご飯と一緒に食べる。
おー半熟なのか、おいしい。

倉崎「いつものようにお小遣い置いていきますが、交通費もいりますか?」
美歩はテーブルの上に3万円を置いた。
いつものように?お小遣い?
これは・・もしかして今の俺は・・。

直「み、美歩。小遣いって毎日3万・・なの?」
倉崎「そうですが・・少なかったでしょうか?」
毎日3万って月にすると90万にはなるぞ。
どうやってそんなお金用意して・・・・あ、さっきの男・・。

直「美歩は・・なんの仕事しているんだっけ・・。」
倉崎「キャバクラとソープランドです。」
直「掛け持ち?」
倉崎「はい。その方がたくさんお金をもらえますから。」
直「な、なんでもそんなにもお金が必要なの?」
倉崎「・・直くんが作った借金を返さないといけないからですが。」
借金?俺が?
キャバクラとソープを掛け持ちしないといけないほどの借金って・・で、なんで俺お小遣いもらってんの?
しかも働いてないし。
・・借金の金額聞くの怖い・・。

倉崎「では出勤してきますね。」
直「俺はなにしてればいい?」
倉崎「好きに遊んでいてください。」
直「この3万は・・?」
どこへ返済しに行けばいいの?

倉崎「足りなければいつものようにクレジットカードで支払ってください。」
ちょ、借金あるのにクレカかよ!
・・多分美歩の名義だろうけど。風俗嬢ってクレカ作れたっけ?

倉崎「では行ってきます。」
直「行ってらっしゃい・・いつもありがとう。」
倉崎「いえいえ、直くんのためならなんでもさせてください。」
本当にありがたいよなぁ。
俺なんでこんなダメ男やってるんだろう?あれからなにがあったんだ?
にしても毎日3万もらってご飯作ってもらって・・ヒモだよなこれ。

美歩は仕事へ向かった。
・・さて、クズすぎる俺はどうすりゃいい。
死ねばいいのか?
ドゥルドゥルドゥル・・お化け屋敷でかかっていそうな音楽がポケットから鳴りだした。
携帯か。だれからだろう?

瑠からのメールだった。
「おにーちゃん早く遊ぼうよ。」

実にシンプルだ。文章からは今すぐ俺と一緒に楽しいことがしたいということがよくわかる。
でも”どこで”が抜けてると俺はどこへ行けばいいかわからないよな。

どこへ行けばいいか返信するとすぐに瑠からメールが来た。
「信者に迎え行かせる。」

信者?なにそれ?
しばらく部屋で待っていると、チャイムがなった。
ええと、例の信者さんか?
がちゃ。

?「おはようございます・・お迎えにあがりました。」
実家の隣に住んでいる女の子だ。
なんでこんなところに?しかも迎えってことはこの子が信者さんだよな。

直「おはよう・・え、と。ついていけばいいのかな?」
?「は、はい。」
隣の女の子と一緒に外へ出ると、ベンツが駐車してあった。
普通のアパートにベンツって違和感ありすぎるな。

?「どうぞ。」
女の子は後部座席のドアを開けてくれる。
その辺の役目って男の俺がするもんじゃないの?
後部座席に座り女の子の運転で瑠のところへ案内してもらう。

直「今ってなにしてるの?」
?「・・運転手です。」
直「じゃなくて仕事をさ。」
?「運転手です。」
直「えっと、タクシーみたいなもん?」
?「専属の運転手です・・教祖様の・・。」
教祖様?
まさか怪しい宗教に関わってるんじゃ・・。
このベンツもその宗教の持ち物だろうなきっと。
まずい・・知り合いが悪い人たちと関わっているのかもしれない。
つーか過去で教祖を殺すように言ったあれは無かったことになってるのか。
もしくは失敗したか。

到着したところは都会の駅前・・大型ビルの駐車場だった。
瑠はこんなところに俺を呼びだしたのか?
あいつの家って金持ちだったのか・・。

?「ご案内します。」
車から降り、女の子の案内でビルの最上階まで行く。
無職というかニートだけどだれよりもいい生活してるんじゃないか俺?

こんこん。
?「教祖様をお連れしました。」
教祖様?
周りを見ても俺たち二人しかいない。
はて?
がちゃ。

呪身「おにーちゃーんっ。」
ドアが開くと瑠が飛びついてきた。
これは・・あれから結構成長してんだな。童顔なのは変わってないけど。
いやロリ巨乳バンザイ。

呪身「おにーちゃん・・?」
直「や、やあ瑠。」
呪身「・・おにーちゃん・・また違うおにーちゃんだ。」
直「わかるのか!?」
そういや過去に行った時も瑠はおかしいって気付いていたっけ。

呪身「・・綺麗なおにーちゃんだ。まだ汚れてない・・。」
直「”まだ”ってなんだよ。ここでの俺はどんななんだ?」
呪身「ばっちぐーに闇に堕ちてた。」
それはばっちぐーじゃない。だいぶ性格変わってたみたいだな。
借金したり美歩を風俗で働かせたり・・俺・・どうしちゃったんだろう。

直「なあ瑠、俺になにがあったんだ?借金とか美歩をあんな風に働かせたりとか、なにか理由があるんだろ?」
呪身「・・借金はしてない。おにーちゃんがおにーちゃんに貸したお金だから。」
直「なにそれ?」
俺が俺に貸した金?

呪身「・・おにーちゃんは、借金があることにしたくて教団からお金を借りてるの。」
直「教団からって、やっぱり借金あるんじゃん。あ、借りたお金は使ってないってこと?」
呪身「ううん。教団はおにーちゃんの所有物。だから借主=貸主。」
直「俺の所有物?」
呪身「・・おにーちゃんは教祖様。」
俺が!?教祖様?
なんじゃそりゃ?

直「俺が教祖って・・え、宗教ごっこ?」
呪身「おにーちゃんは世界400万人の会員のトップなのだー。」
400万人?盛りすぎじゃないかそれ?
まあキリスト教やイスラム教は10億人規模だろうからあり得ない数字じゃないけど・・数年で達成できる人数じゃない。

直「だれがこんなエセ宗教信じるんだよ。」
呪身「おにーちゃんと私の力をもってすれば信者の100万200万人は簡単に集まる。」
・・そういや瑠は過去を見たり過去にある物を持ってきたりしてたもんな。

直「瑠が人を集めてたってわけか。」
呪身「・・ううん。おにーちゃんの力。」
直「幽体離脱なんて地味すぎだしだれも気付かないだろ。」
呪身「・・この世で教祖を名乗れるのはおにーちゃんだけ。」
直「意味不明すぎる。」
呪身「・・5年前、突然世界中の”教祖”が謎の死を遂げる事件が勃発。それは全ての宗教団体を混乱させ人々を不安にさせた。」
5年前・・俺が悪霊に頼んだあれが原因・・なのか?

呪身「・・面白がって教祖を名乗る者、教祖の後継者を名乗る者、みんな突然死を迎えた。」
お、俺はそんなつもりで頼んだわけじゃなかったのに・・。
そんな大事になるなんて・・。

呪身「そんな中、おにーちゃんだけは違った。教祖を名乗りながら一人死を免れた。まさに奇跡、真の意味で唯一無二の存在。」
いかさまだ。
単にあの悪霊は依頼主である俺を除外したにすぎないんだと思う。

呪身「おにーちゃんの奇跡と私の力。それだけでみんな集まった。お金も集まった。おにーちゃん無敵。」
直「・・で、俺はなにをしようとしてたんだ?」
呪身「エッチなことー。おにーちゃんエッチしよー。」
直「いやじゃなくてさ、目的というかその、だな。」
抱きついてくる瑠の身体がエロくて困る。
よくもまあここまで胸が大きくなったもんだ。

呪身「おにーちゃん大好き!私もう我慢できないよぉ。」
ま、まあ詳しい話はやることやってからでもいいかもな。

直「そこまで言うのなら・・ちょっとだけだよ。」
呪身「わーい。」
?「あ、あの・・。」
呪身「あなたはいつもみたいにしてればいいから。」
?「はい・・。」
呪身「おにーちゃんはこっちこっち。」
直「あ、ああ。」
瑠に連れらてこられた部屋はこれまた立派なダブルベッドが置いてあった。

呪身「ここでいーっぱい気持ちいいことしよーね。」
ベッドに入ると、瑠が抱きついてきた。
たまらず仰向けになる。

直「そういや初めて瑠とした時もこんな格好だったっけ。」
呪身「覚えててくれたの?やーん嬉しー。」
覚えてるもなにも、ついこないだの話だからなぁ。
あの時は身体が動かせなくて・・あれ、なんでか身体が動かない・・。

呪身「さ、闇のサバトを始めましょう。」
一瞬恐怖したが、瑠が服を脱いで性欲が恐怖より強くなった。
それほど瑠は女性らしい身体つきをしていた。
胸も、腰も、お尻も。
顔はまだあどけなさを残しているのに・・そのギャップに俺の胸は高まった。

呪身「おにーちゃんの服も脱がせてあげるね。」
女の子に脱がされるというのは実に不思議だ。
自分で脱ぐよりドキドキする。

呪身「・・綺麗な肌。うっとりしちゃう。」
直「瑠だって白くて綺麗な肌をしてるよ。」
呪身「・・ううん、これは魔力で保ってるだけ。おにーちゃんみたいに手入れしてなくても綺麗な肌なのはうらやましい。」
直「そんなこともできるのか。」
呪身「色々出来るよ。今度見せてあげる・・おにーちゃんがまた堕ちたら・・ね。」
今なんて・・?
ずぶずぶ・・俺のが瑠の中に入っていく・・。
うおっ、肉厚が気持ちいい。やっぱ大人の身体は違うんだな。

呪身「あーんこのおにーちゃんも素敵ぃ。この綺麗な身体が堕ちるなんてぞくぞくしちゃうよぉ。」
直「瑠はなにを言ってるんだ?堕ちるって・・?」
呪身「おにーちゃんは私に任せていればいーからね。ちゅっ。」
あーそうされると全部任せたくなっちゃうなぁ。

呪身「にやけてるおにーちゃん、かわいい。」
ずちゅっ、じゅぶっ、じゅぷっ、じゅぷっ・・。
ああこのまま身を任せたくなる。俺のチンコが瑠の虜になっちまってる。
身を任せてこのまま・・ぅお、で、出そう・・。

呪身「わかるよ。おにーちゃんのがっちがちになってイキそうなんだよね。いいよそのままおにーちゃんの子種を頂戴っ。」
ずぷっ、ずぷっ、ずぷっ、ずぷっ、ずぷっ、ずぷっ、ずぷっ、ずぷっ・・。
どくっどくんっ、どくっ、どくっ、どくっ・・。

呪身「あはっ、熱いの来たぁぁぁっ。」
うわあなんだこれ・・精液が異常なくらい出て・・・・・・。

ru

・・
・・・・

く・・あ、頭が痛い。
瑠とセックスして、眠っちゃって・・やりすぎかな。
抜きすぎるとすっげえ脱力感とか疲労感あったけどそんなしたっけ?
うーんと頭ポリポリしながら部屋を出る。
なんか飲みたい。
台所を探して廊下を歩くと、見知らぬ男たちがいた。

男1「これはこれは教祖様!お目にかかれて光栄です!」
男2「いつもお世話になっています!」
直「ああ。」
男たちは楽しそうに部屋へ入っていった。
あ、台所の場所聞けばよかった。
まあ元々はオフィスビルって感じだし台所無いかもしれないけど。
せめて自販機の場所を教えてもらおう。
がちゃ。

直「ちょっと聞きたいことが・・うっ!?」
部屋の中では複数の男女が裸で絡み合っていた。
な、なんだここ?

男3「教祖様。このような場所へ来るなんてどうかなさいましたか?」
直「あ・・これは?」
俺はこの光景を指さす。

男3「セックスですよ。いやはやこんな素晴らしい空間を提供してくださるなんて我々一同感謝でいっぱいです。」
直「はぁ・・。」
これがここの・・俺の作った教団のやり方なのか?
そりゃあ過去や未来に行く前、まだ童貞だった頃はこういう場所があれば・・なんて思ってたことあったけど・・。
これじゃあ獣みたいじゃないか。
周りを見回すと、部屋の隅に俺をここまで連れて来てくれた隣の女の子もそこにいた。

?「んんー、んーっ。」
男4「いい加減大人しくしろや。ここでセックスするの初めてじゃないだろ?」
男5「オレ一昨年もこいつ犯したし結構犯りまくってるんじゃねーの。」
男4「あーつまり”こういうプレイ”が好きなのか。へへへレイプ願望とは恐れ入ったね。」
女の子は口とあそこの両方を犯されていた。
レイプ願望・・そうは見えなかった。本気で嫌がってるみたいだしそれに・・泣いている。

男5「オレこういう普通にかわいい子が好きなんだよな〜。クラスに1人はいる大人しそうな子。」
男4「あーわかるわかる。取り立てて特徴もないし自己主張しないし普通の中の普通って感じ・・だけどちょっと気になるってやつか。」
男5「嗜虐心をそそるってゆーのかな。いじめたくなるんだよこーゆーやつは。」
?「んーっ。」
・・見てて身体が熱くなる。
エロビデオ見てるわけじゃないのに・・現実でこんなことされてるのを見て興奮しているのか俺は?

男4「あー高まってきたーーー。中出しだぁぁぁぁぁぁっっっ。」
男5「オレもだぜ!一滴もこぼさず飲めよ女あああ。」
ビュルビュルビュルっ・・ビュルっ、ビュルっ、ビュルっ・・。
ドピュッドピュッ、ドピュッ、ドピュッ・・。

?「あぅ・・あああ・・。」
男5「おいこぼすなよ。こりゃおしおきしないといけないな。」
男4「じゃあ体位変えてもう一発犯ってやろうぜ。」
男5「がってん。へへへ、膣の中を精子でいっぱいにしてやろうぜ。」
?「いやぁ。お願い少し休ませて・・」

tonarinoonnnanoko

・・
・・・・

なんだろうこの気持ちは。
部屋から出ても治まらない・・ぞくぞくするような高揚感、知り合いが犯されているというのになんでこんな満たされた気持ちになるのだろう?

瑠「・・おにーちゃん。」
いつの間にかすぐ隣に瑠が立っていた。

瑠「・・どうしたの?」
直「のどが・・渇いた。」
瑠「・・特製ジュース作ってあげる。」
瑠に連れられやってきた部屋でトマトジュースを飲ませてもらった。
おいしい。トマトジュースってこんな上手かったっけ?
心が安らぐようで熱く燃えるようでもある。
こんな充実感は初めてだ。

瑠「・・おいしい?」
直「ああ、これ高いやつなの?すごいおいしいね。」
瑠「・・特製。」
特製か。なんかわからないけどすごいんだろうな。
お金はあるって言ってたから特別に作られた糖度の高いトマトを使っているのかも。

直「あ、そういやこの世界の俺はなにがしたくて教祖になんかなったの?」
瑠「・・もう一杯どうぞ。」
直「どうも。」
2杯目を飲む・・口の中で大量によだれが出ているのがわかる。
おいしいものを飲んでるって舌も感じているんだな。

直「あれ・・また眠くなってきた。」
瑠「・・ベッドまで連れて行ってあげる。」
直「ああすまない。」
少しふらつきながら瑠とエッチしたダブルベッドまで行き横になった。
おかしい、歩くのも辛いなんて体調が悪いのか?
過去や未来に行くと知らないうちに疲労がたまってしまうのだろうか?
だが深く考える間もなく俺は眠りについた。

inserted by FC2 system