朝!俺は一つの決意をした!
倉崎さんを助けよう。いやまだ用務員が赴任すらしてないけど、だからこそ今から倉崎さんをオト・・助けられると思うんだ。
不幸な人をこれ以上増やしてはいけない。俺がすべての人を救えるわけじゃないけど、一人くらいならなんとかなると思う。いや、やらなければならない!

で、どうしよう?
えーと確か陸上部にいた倉崎さんはちょっと不良っぽいのと遊んでいたし、俺もそういう格好をすればお近づきになれるかな。
・・・・で、不良ってどうすりゃいいんだ?制服のボタン外してればいいの?
髪を金髪に・・うーんそれは恥ずかしいな。茶髪・・髪痛ませるのは嫌だな。
ピアス・・体に穴を空けるってどうなんだ?穴は突っ込むものだろう。
結局なにも思いつかないまま学校へ行った。

・・・・

?「お、おはようございます。」
家から出ると隣の女の子がいた。登校中かな。

直「おはよう。」
そういや昨日は帰りが遅くて怒られていたっけ。
結局あの後どうなったんだろう?

直「あれ、眠そうだけどもしかして夜更かしとかしちゃった?」
?「あ、はい。少し・・。」
直「あまり夜遅くまで起きてるとおじさんに怒られちゃうよ。」
?「昨日・・怒られました。」
直「あらら、大丈夫だった?」
?「えっと・・お父さんが大丈夫じゃ・・いえなんでもないです。」
いきなり顔に落書きが浮かび上がったんだもんな。
そりゃ大丈夫じゃないわ。

?「学校こっちなので失礼します。」
直「うん、今日も一日がんばろうね。」
?「はい。」
隣の女の子と別れ一人学校へ向かった。

・・・・

クラスメイト「おい志賀、お前呪い部に入ったんだって?勇気あるな。」
入部するだけで勇気あると言われるなんて、応援団とか超厳しそうな部活に対する評価だよな?
うちの学校の応援団はレイプ集団だったけど。

直「ちょっとまあ縁があってね。」
クラスメイト「呪われて無理やり入部か?」
直「いやいや、呪いとは関係なく世話になったんだよ。」
クラスメイト「世話って、あのローブ着た先輩に?」
直「相談に乗ってもらったりしたんだ。お前は入る部活決めたのか?」
クラスメイト「よくぞ聞いてくれた。オレは茶道部に入った!」
男が・・茶道部?千利休みたいな感じなのかな。
そういやこないだそんなこと言ってたっけ。

直「男が茶道部ね〜。女だらけで居場所ないんじゃないか?」
クラスメイト「まあな。想像とはちょっと違ったな・・あいつらぺちゃくちゃ喋って侘び寂びがわかってない。」
お前はわかっているの?とは聞かないでおこう。
というか女が集まればやかましくなるのはどこでも同じだろう。
”女三人寄れば姦しい”って言われるくらいだし。
ま、茶道部のことは既に知ってた俺大勝利ってことだ。

直「お前好みの清楚なお嬢様がいなくて残念だったな。」
クラスメイト「それがな、いたんだよ清楚なお嬢様。もーばっちしオレ好みな子が。」
直「へーそりゃ良かったな。部長さんとか?」
クラスメイト「それが同学年の新入部員。倉崎美歩ってお前知ってっか?」
倉崎美歩さんねえ・・聞いたことがあるというか、陸上部マネージャーの倉崎さんと同じ名字だな。
・・いや名前も同じだ。
同姓同名?でもそんな話は聞いたことないな。

直「その人って金髪?」
クラスメイト「おうよ。だが茶道に髪の色なんて関係ない。あの佇まい、話し方、最高の笑顔、純情可憐とは美歩さんのためにある言葉だ。」
純情可憐って、俺の知ってる倉崎さんと全然違うんだけど。
でも同姓同名なんて話は聞いたことないから同じ人だと思うけど、陸上部でマネージャーやってないの?
どういうことだろう・・俺はてっきり過去に来たと思っていたけど、もしかしたらパラレルワールドなのかもしれない。
それか俺が過去を変えてしまったか。

クラスメイト「オレが思うに美歩さんは古き良きお屋敷に暮らす二人姉妹のお姉さんだな。」
クラスメイト「朝は母親と一緒に朝ご飯を作り、父親はお父様、母親はお母様と呼んでいるはずだ。」
クラスメイト「笑う時は手を口にあて困っている友達がいたら自分のことのように心配してあげる心優しい子なんだ。」
クラスメイト「他クラスの男子に想いを寄せるが言い出せずに影から見ていることしかできない。」
クラスメイト「オレはそんな美歩さんの肩をそっと抱き、美歩さんもオレに身も心も委ねるのだ。」
委ねるのだ・・って言われても俺はどう返せばいい?
とりあえず妄想お疲れ様。

クラスメイト「あーもうオレの純粋な恋心はもう止められないところまで来ている!」
直「罪にならない程度に突き進んでください。」
クラスメイト「そこでだ、お前に頼みがある。」
直「付き合えるよう手伝えってか?」
クラスメイト「話が早くて助かる。呪い部ってさ、恋愛成就とかやってないのか?」
”呪い”に何を期待しているんだこいつは。
でも瑠ならなんとかできそうな気がする。

クラスメイト「か、髪の毛なら手に入ってるけどこれでなんとかできないか?ちょっとだけさ、ほら、先っぽだけ入れられればいいから。」
直「お前さっき純粋な恋心とか言ってなかったか?」
下ネタ全開じゃねえか。
つーか髪の毛まで手に入れているなんて既に危ない方向へ進んでるぞおい。

クラスメイト「美歩さんと付き合えるならステーキでも寿司でもなんでも食べるから頼む!」
直「勝手に食えよ。」
クラスメイト「じゃなかった、なんでも奢る。牛丼でものり弁でも奢るから!」
直「グレード落ちまくったぞ・・一応部長に聞いてみるけど、愛は自分で掴むものじゃないのかよ。」
クラスメイト「愛は楽しておいしくいただくのがオレの主義だ!」
倉崎さんって、どうしてこう変な男にばかり好かれるんだろうな・・あ、俺もその男の一人か。
休み時間になったら呪い部へ行ってみるか。

・・
・・・・

直「失礼します。瑠、いる?」
呪身「・・いつでもあなたのそばにいる。」
いつでも?

直「おはよう。ちょっと聞きたいことがあるんだけどいいかな?」
呪身「・・おはちゅー。聞きたいことはわかっている・・結婚後に作る子供の人数について。」
直「全然違う!」
あとおはちゅーって何語?

呪身「・・作りたい時に好きなだけ作る・・そう言いたいの?」
直「じゃなくて、恋愛相談に来たんだ。」
呪身「私はいつでもあなたのモノ。そしたあなたは永久に私のモノ。」
”いつでも”と”永久”はどう違うんだろうな。なんか怖い。

直「って俺の恋愛じゃなくて、クラスの奴に好きな人が出来たんだ。」
呪身「・・わかった。相手の心を壊しいいなりにすればいい。」
直「待てそれは恋愛じゃない!」
呪身「・・なら記憶を書き換え恋人同士である記憶を植え付ける。」
直「相手の気持ちを無視した恋愛なんてありえないだろう。」
呪身「・・違う。自分が良ければそれでいい。それが恋愛、それが人生、それが人というもの。」
心当たりはたくさんあるけどさ、それが全てってわけでもないだろう。
人には優しさ、想う気持ち、そして他人と気持ちを共有することができるんだ。
”自分だけ”で人の社会は成り立たないよ。

直「出来ればさ、自然な流れで恋が成就するようにできないかな?」
呪身「自然な流れ・・惚れ薬。」
直「不自然すぎる!」
呪身「・・覚醒剤をも超える依存症と快楽を与える最高の薬を・・」
直「もっとこうさ、呪い部らしいのはない?おまじないとか。」
呪身「なるほど、呪い(まじない)によって身体の自由を奪えば愛し合える。」
直「俺の理想とは天と地くらい違いあるかな。」
呪身「・・どうすればいいの?」
直「じゃあ適当に占ってあげて。これからどうしたらいいかとか。」
呪身「らじゃー。」
これが一番無難かな。
でもいきなり”脈無し諦めた方がいい”とか言ったら・・まあどうあがいてもダメってことだなうん。

直「じゃあ昼休みにでもそいつ連れてくるよ。」
呪身「・・必要ない、今から教室行く。」
直「今から!?」

・・・・

教室へ瑠を連れていくと、みんな目を逸らした・・まあ暖かくなってもローブ着てるんだもんな・・。

クラスメイト「志賀・・もしかして・・。」
直「あー部長に話したら今から教室行って占うって言ってさ・・。」
クラスメイト「マジか!サンキュー。部長さん是非によろしくお願いします。」
いきなり連れてきて困るかと思ったらそうでもないみたいで良かった。
ここは任せて大丈夫だよな。

呪身「・・占う?」
クラスメイト「お願いしまっす。ささ、どうぞ座ってください・・あーだれか座布団持ってないかー?おい志賀、部長さんにジュースの一つでも買ってこいよ。」
なんで俺が?と言いつつ買いに行く俺。
倉崎さんをとられるのはちょっと複雑な気持ちだけど、俺は瑠に気に入られてるし倉崎さんが幸せになるならそれもいいかと思う。
あいつが倉崎さんと付き合うことになったら、用務員から守る役目はバトンタッチだな。

さて、と。自販機前に来たがなに買えばいいかな。
カレー缶、おでん缶、ラーメン缶、おしるこ、クッキー、パン、バナナ・・ってなんでここの自販機には普通の飲み物だけ無いんだよ!
おかしいな、ここって普通の自販機だったはずなのに。
仕方ないので別の自販機のところへ。あの自販機需要あるのか?

・・・・

改めて・・さて、と。何がいいかな?
○クルト、○ョア(レモン味)、○クルト80、○ルミルE、○フマン、○モリア・・○クルトの自販機かよここは。
もう販売してないはずの商品が混ざっているのは俺の気のせいだろうか?
ここの自販機は○クルト1個売りしてるのか。駅とかで見かける自販機は2個セットで売ってたりするけど。

○ョアか○ルミルEが瑠に合ってると思う(個人の感想です)
どっちがいいかな・・。

?「あの、すみません少しよろしいでしょうか。」
直「はい?」
後ろから話しかけられた。
振り返るとそこには着物姿の倉崎さんがいた。

倉崎「こちらの機械で飲み物をいただけると聞いたのですが、どうすればよいのでしょうか?」
これはボケなのか?自販機を使ったことない人なんているのか?
・・とはいえ、聞かれた以上は教えてあげないと。

直「飲みたい商品の下に値段とボタンが付いているから、ここにお金入れてからボタンを押せば買えるよ。」
倉崎「ご親切にありがとうございます。お金をここに、ですね。」
倉崎さんはお金を入れて○クルトを買った。

倉崎「これ昔からよく飲んでて好きなんですよ。」
あーそういう年寄りよくいるよ。
色んな乳酸菌飲料が出ているのになぜか頑な(かたくな)に○クルトを飲み続けてる人。
うちの母さんもそうだし。

倉崎「おかげで助かりました。あの、お名前を聞いてもよろしいでしょうか?」
直「俺は1年の志賀直。」
倉崎「志賀様ですね。わたしも1年で倉崎美歩といいます。本当にありがとうございました。ではわたしはこれで失礼します。」
倉崎さんは○クルトを持って行ってしまった。
むぅ、以前と全然印象が違うんだけど。どういうことなんだろう?
とにかくだ、まだ授業残ってるというか昼休みにすらなってないのになんで着物なんだ?
あと10分くらいで次の授業始まるんだが・・。

・・・・

○ルミルEを買って教室に戻ると、まだ占いは始まってなかった。

クラスメイト「おせーよ。部長さんお前が戻ってくるまで占いしないとか言うんだよ。」
呪身「・・いいとこ見せたい。」
直「あーそれは悪いことした。部長、はい○ルミルE。」
呪身「・・ふふふ、宝物にする。」
直「飲みましょうね。休み時間も限りあるし、占い始めてください。」
呪身「・・キリストの父親から人類滅亡の時までなんでも占う。」
壮大すぎる。

クラスメイト「じゃ、じゃあ・・美歩さんが気になってる男性とかわかりますか?」
呪身「・・おにーちゃん、美歩ってだれ?」
直「倉崎美歩さんっていう1年で茶道部に所属している生徒のこと。」
呪身「・・了解。」
クラスメイト「お前さ、なんで”おにーちゃん”って呼ばせてるんだ?」
そういやそう呼ぶって言われてたけど、まさかこんなところで呼ばれるとは思ってなかった。

直「部長がそう呼びたいって言ったからだよ。」
クラスメイト「・・ロリコン。」
相手が年上でも見た目が若ければロリコンになるのだろうか?

呪身「・・倉崎美歩が今気になっている人は・・・・あれ?」
瑠が俺を見る。どうしたんだろう?

呪身「おにーちゃん。」
直「なに?」
呪身「じゃなくて、倉崎美歩が気になってる人はおにーちゃん。なんで?」
直「なんでって言われても・・あ、○ルミルE買う時に倉崎さんがいたからかも。」
クラスメイト「それどういうことだよ!」
直「倉崎さん自販機の使い方わからなかったんだよ。で、教えたわけ。」
呪身「・・おにーちゃんの浮気者・・呪ってやる。」
クラスメイト「オレも手伝います。」
お前ら物騒なのはやめてくれ。

直「自販機の使い方すら知らないような人だから、男の人と話すのも滅多にないんじゃないかな。だから俺と話して”男がどんな人か”気になっただけで、俺が気になったわけじゃないと思うんだ。」
呪身「・・私以外の女性を見たら死ぬ呪いに決定。」
クラスメイト「呪いに必要な物があったら言って下さい。どんな手を使ってでも調達します。」
それ社会生活不可能になるんだけど。
あとオカマさんを見たらどうなるかは教えといてくれ。

呪身「必要なのはひき肉とジャガイモ、小麦粉に卵にパン粉。砂糖や豹(ひょう)の頭にみりんもいる。」
コロッケでも作るつもりなのかと思いつつ、豹の頭?
頭ってことは胴体はいらないわけで、えーとつまり・・超こえー。

クラスメイト「ひ、豹の頭以外なら用意しますが。」
呪身「豹だけどうすれば手に入るかわからない。」
直「そこは諦めてさ、こいつが倉崎さんと付き合えそうか占ってみたら?」
クラスメイト「おおそれは名案だ!やっぱ持つべきものは親友だよな!」
ははは、お前は”親友”のカテゴリには入ってねえよ。
”クラスメイト(多分)”ってごみ箱作ってそこに入れてやるよ。

呪身「・・では改めて・・」
瑠が占いを行う。
こういうときはローブ姿がぴったり似合うな。
問題は普段からその格好をしているということだ。授業中はどうしてるんだ?

呪身「・・倉崎美歩と付き合えるかどうか・・・・可能性は0じゃない。」
直「その結果はちょっと・・。」
無理と同じ意味だよな。
でも正直こいつ成績は悪い方だしなにか得意なものがあるわけでもない。
過去に来る前のこいつは適当に遊んで適当にお喋りして適当な大学受けて浪人してたもんな。その後どうしたかは知らんけど。
理想と現実の格差って残酷すぎ。

クラスメイト「その0じゃない可能性部分をピックアップしてもう一度占ってもらえませんか?」
呪身「・・その心意気よし、お任せあれ。」
お、頼もしいな。
ローブで全身くるまってるからみんな瑠のこと変な目で見てたりするけど、こうやって占いで結果を残していけばみんなの評価も変わるかな。
瑠が学校の名物(言い方が失礼?)になるくらいの実力はあると思う。
常識外のことはしないよう俺がプロデュースすれば不可能ではないはず。

呪身「・・倉崎美歩と付き合うには・・彼女の悩みを解決すれば可能。」
クラスメイト「悩み?それはなんですか!?」
呪身「それは・・」
直「倉崎さんの悩みって言えば、両親の不和じゃない?」
呪身「・・・・なんで知ってるの?」
クラスメイト「もしかしてお前、美歩さんのストーカーか?」
直「え?いやいや違うよ。適当に言っただけだって。当たったんだすごーい。」
やべーやべー、過去に来る前のことはできれば人に話したくない。

呪身「・・占いの結果、”適当に言った”は嘘であることが判明。」
クラスメイト「ほほお?」
どんな占いだよ!嘘はついたけどさ。

直「そんなことよりさ、どうやって倉崎さんの悩みを解決するかを占ってもらおうよ。そうすれば付き合えるんでしょ?」
クラスメイト「いいこと言った!部長さんオレと倉崎さんが付き合うため、ご両親の不和問題はどうすればよろしいでしょうか?」
呪身「占ってみる・・・・」
過去に来る前、解決しなかった問題だ・・。
正直俺もどうすれば解決するか知りたい気持ちはある。
瑠の占いはどういう結果を出すのだろうか?

呪身「・・すれ違い。お互いがお互いを想う故に起きたこと。」
直「なんだか切ない話だね。」
呪身「・・簡略すると”気疲れでイライラ→ケンカ”」
直「簡略しすぎだ!で、解決できそう?」
呪身「・・カウンセリング。」
すっごく普通な意見が出た!
ってこの場合大抵の人が当てはまると思うんだけど。

クラスメイト「えーと・・オレが美歩さんをカウンセリングすればいいのか?」
呪身「ふるふる、ご両親の方。」
クラスメイト「もっとこう現実的なやつでさ、オレがすごくありがたいこと言ったら美歩さんのご両親が仲直りしました的な占いってない?」
ちょっと意味不明すぎて何語なの?って一瞬思ってしまった。
瑠も困った感じで俺を見てくる。

直「こういうのはお前ががんばらないとだめだろう。それに簡単に解決したらありがたみも無くなるぞ。」
クラスメイト「でもなあ、楽な方がいいじゃん。」
こ、こいつだめだ。
こいつに倉崎さんを任せるのはかなり不安があるんだけど。
そりゃ完璧な人間はいないだろうけどさ・・程度ってもんがあると思うんだよね。
好きな子のためにがんばるってモチベというか、困難に立ち向かう力になるじゃん。
きーんこーんかーんこーん。

直「あ、やばい。瑠・・部長は自分の教室戻らないと。」
呪身「・・大丈夫、今日はここで授業受ける。」
なにをどうしようが大丈夫じゃないんじゃないか?

更科先生「はいみなさん楽しくない授業が始まりますよー。」
直「ほら先生来ちゃったし、瑠の教室も先生が来るでしょ。」
呪身「・・来なければいいの?」
直「なにする気だよ!先生に怒られるからほら早く。」
呪身「だいじょぶ、先生は窓の外を見てる。」
窓の外?
更科先生を見ると、なぜかこっちを見ないようにしていた。
まさか先生も瑠を腫れもの扱いしてるのか?

・・・・

瑠は授業が終わるまでずっと俺を見ていた。
利点といえば、先生にあてられることがなかったことくらいかな。
にしてもだ、知れば知るほどこの学校異常だな。
そのうち窓ガラス割る不良とか現れるんじゃないか?
ってんな事件なかったし、第一未来から来てるんだから大体わかるか。

・・あれ、なんで過去に来る前の俺は瑠のことを知らなかったんだ?

いつもローブ着て先生からも特別扱いされていて、他のクラスの授業にいても何も言われないなんて噂くらいにはなるだろう?
もしかして過去に来る前、瑠はいなかったんじゃないだろうか?
いつの間にか過去に来れて喜んでいたけど、瑠が俺を呼んだとか・・いやまさかそんな。

だけどだれかが俺を過去に送ったんだよな?
寝て起きたら過去でした、わーい・・で済ませていいことじゃない。
だれがなんの目的で・・はっ、瑠は怪しすぎないか?
もし俺がこっそりなにかする場合、できるだけ見つからないように行うはずだ。
だとしたら以外な人物が犯人。そう、例えば・・。

クラスメイト「さあ占いの続きだ!プレゼントとかで美歩さんオチたりしないか?」
直「お前が犯人かーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
クラスメイト「は?なんのことだ?」
直「俺を過去に送ったのはお前だな?」
クラスメイト「・・・・呪い部の呪いにでもかかったのか?」
直「今ならまだ間に合う。カツ丼頼もうか?」
クラスメイト「カツ丼いいねえ。昼に頼むわ。」
直「なら白状するか?」
クラスメイト「何を?」
直「お前の罪をだ!」
クラスメイト「・・なあ部長さん、こいついきなりどうしたんだ?」
呪身「・・おにーちゃんは、将来警察官になってぶっとい警棒を私に挿してくれるの。きゃは。」
直「いきなりなに言ってんの!?」
クラスメイト「いきなり変なこと言ったのはお前も同じだ。」
クラスのみんなが一斉に俺を見る。
その目は軽蔑しているようだった。誤解だーーーーー。

クラスメイト「んなことより早く占ってくれよ。」
呪身「OK」
瑠が水晶玉を再び取り出し占いを始める。

呪身「倉崎美歩が喜ぶプレゼント・・・・蓬莱の玉の枝。」
クラスメイト「なんじゃそら。」
呪身「・・なら、燕の産んだ子安貝。」
クラスメイト「あるかんなもん!」
呪身「・・龍の首の珠。」
クラスメイト「龍なんてどこにいるんだよ。」
確かそれって、かぐや姫が求婚者に持ってこさせようとしたものじゃん。
ということは火鼠の裘と仏の御石の鉢も倉崎さんが喜ぶんだなきっと。

クラスメイト「どこにそんなんあるんだよ!」
直「どこにもないだろ。要はなにも欲しがってないってこと?」
呪身「・・倉崎美歩は新しい学校生活に期待している。彼女は未知のものに興味を示す。」
クラスメイト「つまり変わった物をプレゼントすればいいってことか。」
呪身「物に限らない。出来事でもよい。」
直「自販機の使い方を知らなかったのとか?」
呪身「そう。」
クラスメイト「なら、美歩さんは一体なにに興味を示しますか?未知のものと言っても色々あるでしょ?」
呪身「・・男性との付き合い。」
クラスメイト「ん?」
呪身「倉崎美歩は恋愛に興味を抱いている。頼もしい男性が好み。」
クラスメイト「じゃあオレの頼もしさを見せれば美歩さんは・・ふふふ。」
呪身「・・うぃうぃ。」
そういや過去に来る前もそんな感じを見せてたっけ。
確かに頼りがいあるところを見せてたらべたべたしてきたよな。
意外と普通の占い結果だ。

クラスメイト「よーし志賀、お前不良やれ。」
直「いきなりなんだよ。」
クラスメイト「お前が美歩さんを強引にナンパするんだ。すると美歩さんが嫌がる。オレが助けると・・ふふふ、あとはわかるよな?」
呪身「倉崎美歩とおにーちゃんが付き合っちゃう。」
クラスメイト「んなわけねーだろ!助けたオレにべた惚れってことさ!きらーん。」
直「なんで俺がそんなことやらなきゃならないんだよ。」
クラスメイト「親友だろ、な?」
直「はははお前冗談が上手いな。倉崎さん同学年なんだぞ、在学中ずっと気まずくなるだろうが。」
クラスメイト「頼むよ。お前は人の良さが取り柄だろ。」
まだ入学して数日しか経ってないのになにがわかるって言うんだよ。
ところでさ、人のいい奴が強引にナンパっておかしくないか?まあ演技だから関係ないかもしれないけどさ。

・・
・・・・

クラスメイト「頼むぞ。」
直「はいはい。」
朝山「応援してるよん。」
放課後、スパイ部の活動をしにきた朝山さんは話を聞いてかなり興味を示したみたいだ。
で、俺は倉崎さんが茶道部の部室から出るのを待っている。

朝山「少年の悪役度の高さが成否の鍵を握るよん。」
悪役度ってどこから見えますか?ステータスボタンどこ?
はぁ〜、あんましやる気ないなぁ。
お、出てきたみたいだ。なんか倉崎さん茶道部の中心にいるように見えるんだけど・・。

クラスメイト「美歩さんはやっぱ華があるな〜。」
朝山「女のあたしから見てもかわいいね。ちょっと嫉妬しそうだよん。」
俺がイケメンに嫉妬するようなものかな?
ということは・・死ねばいいのにってレベルか。

クラスメイト「ほら早く行けよ。オレのため犠牲になれ。」
言い方!
もうちょい頼み方とかあるだろ。

朝山「ほらほら出番出番。少年の勇姿はあたしが目に焼き付けておくよん。」
しゃあない行くか。
朝山さんにいいところを見せると思ってやればまだましかな。

直「ちょっといいかな。」
倉崎「はい?」
茶道部部員1「美歩さんお知り合いですか?」
倉崎「お昼前に自動販売機の使い方を教えて下さった方です。」
茶道部部員2「その取扱説明書さんがなんのよーですかー?」
茶道部部員3「美歩さん行きましょう。こんな田舎くさい人といたら変なにおいが移ってしまいますわ。」
なんか悪役する気になってきた。
ついでにこいつら蹴散らしてもいいよね?

直「あんたが気に入ったんだ。俺とこれからいいところに行こうぜ。」
倉崎さんの手をとり連れて行こうとする。
仕返しが怖いから蹴散らすのはまた今度ということで。
あとは倉崎さんが嫌がり助けを求めればいいよな・・茶道部の女の子たちが先に助けなければいいけど。

・・・・・・・・ん?
中々倉崎さん助けを求めないな。
ちらっと倉崎さんの方を見ると、倉崎さんも俺の方を見ているけど嫌がってるようには見えない・・どゆこと?

茶道部部員1「ちょっとあなた!美歩さんをどこへ連れていくつもり!?」
茶道部部員2「あなたなんかが美歩さんに釣り合うと思ってるの?」
茶道部部員3「身の程を知りなさい。短足チビクズ負け組ザコ男!」
そ、そこまで言われるほどか?
芝居とはいえ損な役回りだな・・。

直「部外者は黙ってろ。俺は美歩に用があるんだ。」
これはちょっと気分いいかも。
倉崎さんを名前+呼び捨てで呼ぶのは十年以上ぶりだ。

茶道部部員1「なによなによ!強引に連れてくなんて美歩さん困ってるじゃない!」
茶道部部員2「美女と野獣にしか見えないわよ!男なんてみんなクズよ!」
茶道部部員3「きっとこの人は幽体離脱して私たちの着替えを覗いているのよ!」
え、エスパーがいる・・でもまだ茶道部の人たちは覗いてないけど。
なんかもうだれもかれも怪しく見えてきた。

直「俺がどうしようが勝手だろう。美歩は俺についてくるよな?」
倉崎「はいよろしくお願いします。」
直「・・」
茶道部部員1「・・」
茶道部部員2「・・」
茶道部部員3「・・」
クラスメイト「・・え?」
朝山「良くも悪くもお嬢様は一筋縄ではいかないねえ。」
なんで嫌がらないの?
こういう場合はどうすればいいんだ?
倉崎さんが嫌がりそうなところへ行くとか言えばいいん?

直「ならラブホテルまで一緒に来てもらおうか。朝までかわいがってやるぞ。」
倉崎「ラブホテルって初めてです。どんなところか楽しみです。」
全員「・・」
自販機知らないんだからラブホも知らないか。
もっとはっきり言った方がいいんだろうか?

直「・・」
はっきり言えるか!恥ずかしいって!

倉崎「早くラブホテルへ連れてって下さい。」
倉崎さんからこんなこと頼まれるなんて夢みたいだけど、当初の目的と違ってきたような?

倉崎「楽しみです。」
にこにこと純粋な顔をして見られると、罪悪感と欲望が同時に来るなぁ。
もう犯っちゃう?

クラスメイト「ちょっと待ったぁ!彼女が嫌がってるだろう!」
いや全然嫌がってないだろう。
困ったな、段取りと違う流れになってるよ。

茶道部部員1「ちょっとちょっと、あなたたちが美歩さんに合うわけないじゃない。」
茶道部部員2「そうよそうよ、不幸オーラ出してる男はノーサンキュー。」
茶道部部員3「あんたなんか30歳になっても童貞で、中途半端にいい人で、昔好きだった人が落ちぶれてたら告白するけど振られる程度の男よ!」
え、エスパーか俺を過去に飛ばした関係者じゃないかこの人?
倉崎さんよりも茶道部部員さんの方が気になるって。

クラスメイト「美歩さんこんなやつオレが倒してあげますからね。」
倉崎「え・・どちら様でしょうか・・なんで名前で呼んでいるのですか・・なんか・・怖いです。」
倉崎さんが俺の後ろに隠れる。
そういや俺も知らないやつからいきなりあだ名で呼ばれて驚いたことあったっけ。
あの”え?だれ?”って感じは結構ビビるよな。

クラスメイト「そ、そいつは美歩さんにひどいことするつもりだったんですよ。オレは助けに来た正義の味方ですって。」
倉崎「志賀様はそのような方ではありません。優しく親切な方ですよ。」
クラスメイト「騙されてはいけません。ラブホテルというのはですね、み、美歩さんを裸にひんむいて無理やりセックスさせられる恐ろしい場所です。赤ん坊ができてしまいます!」
倉崎「せっ・・・・あ、じゃあ、つまり志賀様は・・・・。」
クラスメイト「ようやくわかっていただけたようですね。その通りこの男は残虐非道な前科18犯の恐ろしい男なんです!」
この年で前科18犯ってすごすぎるだろう。
でもこれで倉崎さんに嫌われてしまうかな・・。

倉崎「志賀様は・・わたしのことが・・その、好き、だったのですね。」
クラスメイト「身体目当てだったんですよ。」
倉崎「わたしはその、志賀様となら・・いいですよ。」
なんでこんな流れになっているの?
あと朝山さん声を押し殺して笑ってる・・助けてよーーー。

クラスメイト「そいつは美歩さんにひどいことをするんですよ?お嫁に行けない身体にされてしまいますよ!」
倉崎「その時は志賀様に責任をとってもらいますから。」
クラスメイト「な、な、なんでこんなにも扱いが違うんだ!平等な扱いを要求する!」
茶道部部員1「お二人ともお引き取り下さい。」
茶道部部員2「お二人ともお引き取り下さい。」
茶道部部員3「お前ら自分の世界へ帰れ。」
クラスメイト「自分の世界?」
茶道部部員3「女性と関わらない世界。精々母親くらいとしか話さないんでしょ?」
クラスメイト「失礼な!おばあちゃんとも話すぞ。」
俺もあれと同類に見られてるの?
部活の先輩や隣に住む幼馴染の女の子がいるけど、女の子の友達や恋人がいるわけじゃないからな。
くい、くい。
倉崎さんが袖を引っ張ってきた。

倉崎「今のうちに行きましょう。」
あれほっといていいのかな・・うん、よさそうだな。
俺は倉崎さんを連れてラブホテルへ直行した。

・・
・・・・

倉崎「綺麗な部屋ですね。ここに住んでいるのですか?」
直「いやここは住むための部屋では無くてですね、その、男女が愛し合う部屋といいますか・・。」
倉崎「そうでしたか。では愛し合いましょう。」
倉崎さん乗り気?
なにも知らない子を連れてきてしまったと思ったけど、実は俺のこと一目惚れしてて期待してたのか。

倉崎「で、愛し合うってどうすればいいのでしょうか?」
・・ああ、それすら知らないのか。

直「じゃあまず一緒にお風呂入ろうか。」
倉崎「ええっ?一緒に・・ですか?」
直「そうそう、まずは身体を綺麗にしないとね。」
倉崎「あ、あの・・。」
倉崎さんと脱衣所へ入った。

・・・・

不安がる倉崎さんの服を一枚一枚脱がし、裸にする。
とりあえず心の中で叫んでおこう。ブラボー!

あとは二人で洗いっこしてベッドの中で初エッチすれば・・完璧だ。

直「さ、倉崎さん、お風呂入ろうか。」
倉崎「・・はい。」
倉崎さん綺麗だな。もうチンコビンビン。

倉崎「あの、志賀様。」
直「なに?倉崎さん。」
倉崎「できれば・・学校の時みたいに呼んでくださいませんか・・。」
学校でなんて呼んでたっけ・・あ。

直「わかった・・あー美歩。」
倉崎「はいっ。」
さてと、洗いっこを、洗いっこを、洗いっこを・・。
我慢できるかーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。

直「美歩!」
倉崎「ひゃひっ?」
俺は美歩を壁に押し付け足を持ち上げた。
美歩の大事なところが丸見えになる。

倉崎「あの、志賀様?」
直「痛いだろうけど、少し我慢してて。」
キスした後、自分のモノを美歩の中へ入れる。
ん、こんな狭いところなのに、入らなさそうで入っていくんだな。
血が・・これで美歩の初めてを俺がもらったってことになるのか・・。

倉崎「・・」
痛いはずだろうけど、美歩はなにも言わず俺を見たり結合部を見たりしている。
混乱しているのか、恐ろしくて声が出ないのかわからないが、こっちは気持ちいい、気持ちよすぎ。
もっと気持ちよくなりたいと、身体が自然と動き出した。
ギンギンにそそり立ったモノが美歩の中を繰り返し出入りする。

倉崎「ん・・。」
やっぱり痛いのか美歩の表情が少し歪んだ。
だけど、ひどいことしてるのはわかるけど気持ちよくて止まらない。
抵抗しないし、このまま・・く、イキそう。
びゅるびゅるびゅるっ・・ぴゅっぴゅっ・・。

イク寸前、美歩の中から引き抜いた俺のモノは、勢いよく精子を解き放ち美歩の胸を白く染めた。
妊娠させたらまずいよね?

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・・
・・・・

やってしまった。
気持ちよかった。
これがセックス、これが倉さ・・美歩の身体、そりゃ世の男性は金払ってでもセックスするわけだ。
あとの問題は・・美歩が俺のことじっと見ていることだな。
やっぱり責めてるんかな。無理やり犯っちゃったし。

倉崎「ここではこうやって身体を洗うのですか?」
直「いや違うけど・・。」
倉崎「では身体を洗いましょうか。なんだか汗かいてしまいましたし。」
まさかなにもわかってない?
だとしたら・・。

・・・・

身体を洗い風呂から上がった俺は、倉崎さんを押し倒しそのまま2回エッチした。
身も心もとろけるような気分だった。
女の子が自分の手の中にいる。俺を愛してくれる。それはただ抜くだけの行為にさらなる興奮と快楽を与えてくれた。

行為が終わると脱力感と眠気が襲ってきたが、今寝ると次の日まで寝てしまいそうになると思い必死で眠気と戦った。
倉崎さんを家に帰さないとまずいもんな。

直「美歩、もう遅いから家まで送るよ。」
倉崎「あ、はい・・あの、また・・愛して下さいますか?」
直「ああもちろん。」
こっちから頼みたいくらいなのに、それを女の子の方からお願いしてくるなんて・・明日も犯っちゃおっか。
俺の人生始まったな。

・・・・

美歩を家まで送り、意気揚々と家に帰った。
今日は水曜。明後日金曜が終わったら・・ふふふ、土日はたっぷりエロいことしてあげよう。
時間さえあれば6発はやれそうだ。
コンドームがたくさん要りそうだな。あ、でもラブホなら足りない分はもらえるのかな?
・・あーフロントに連絡恥ずかしくてできないかもしれないし、一応買っておくか。
孕ませたら大変だもんな。
まあいつかは美歩を孕ませてあげるけどね!

・・
・・・・

深夜恒例の幽体離脱!
この幽体離脱生活もだいぶん慣れてきた気がする。
今日はいいことあったし、きっと超エロい場面に出会えるはずだ!

・・などと思っていた時期が俺にもありました。

みなさん規則正しいと言いますか、だれか夜中にお風呂入ってくれる綺麗なお姉さんはいないの?
こうさ、姉妹でお風呂入って胸揉み合ってるとか、抱き合ってキスしてるとか常識じゃないの?
おかしい・・俺が見たエロ本だと高い確率でお風呂イベントがあったはず。
常識は死んだか?
いや諦めるのは早い!もし俺が主人公ならここでかわいい女の子が俺を導いてくれるはずだ!

?「おやおやそこにいるのはお仲間ですか?」
来た!来たけど・・おっさんは仲間じゃない。
おかしいな、猫耳コスプレ美少女とか、金髪長髪女神様とかが現れる場面じゃないのか?

おっさん「そちらも生霊ですよね?」
直「幽体離脱だと思っているんですが、まあ生霊ってことになるんですかね。」
おっさん「そうそう、いいですよね生霊って。なんたって女の裸が見放題なんですからくっくっくっ。」
なんか・・自分のやってることがひどく低俗なことだとわかった気がした。
こんなのと同じことしてたのか。
にしても幽体になると顔の輪郭とか全体がだいぶぼやけるんだな。
多分現実でこの人に会っても気付かないんじゃないか?

おっさん「出会いついでにいいことを教えてあげましょう。そこの家で若い女の子がセックスしていますよ。」
直「マジで?カップルかなにかですか。」
おっさん「いやあれは訳ありかと・・年取った男性が欲望のまま若い子の身体を楽しんでるとしか見えませんし。」
じじい×女の子か。まったく変態が多くて困る。覗きやってる俺も人のこと言えないけどさ。

おっさん「援交あたりかな、だけど女の子が初物なんで中々楽しめますよ。」
初物?それはちょっと見てみたいな。
俺はその家に入ってみた。

・・
・・・・

じじい「おっ、イクっっ。」
びゅるびゅるびゅる・・。

tonarinoonnnanoko

部屋へ入った時には既に何度か行為が行われた痕が女の子の身体についていた。
確かにおっさんの言うとおりじじいが若い女の子を弄んでいるようだった。
だけど・・その若い女の子って・・。

?「うぁあ・・ぅぅ・・。」
隣に住む女の子だった。
朝に挨拶した時はおかしなところ無かったのに、なんでこんなことになっているんだ?
まさか誘拐?さらわれ脅され男の性処理させられてるとか?

じじい「ぐったりしてる暇なんてないぞ。もう3,4発は犯らせてもらうからな。」
?「あ・・やぁ・・。」
じじい「お父さんが失業してもいいのか?お嬢ちゃんがちょーっと我慢すれば今まで通りの生活が送れるのになぁ。」
?「・・」
じじい「やめちゃおうか?お嬢ちゃんがそれでいいなら別にいいけど。路頭に迷おうがホームレスになろうがワシには関係ないしな。」
?「・・や・・やめないで・・ください。」
どう見ても脅迫じゃないか。おじさんの失業を盾に身体を差し出したというのか?

じじい「ん〜聞こえないなぁ。しっかり!・・言うんだよ。」
?「・・・・やめないでください。おじいさんとエッチなこと・・したい、です。」
じじい「ま、今時のガキじゃこんなもんか。そこまで言うなら仕方なくしてやろうかの。」
?「あっ、あああ・・。」
男は再び腰を動かし女の子の身体を犯し始めた。

おっさん「どうだい見ものだろう?」
直「あの・・なんでこんなことになっているかわかりますか?」
おっさん「オレも全部事情知ってるわけじゃねーけどさ、父親が大変なことになって大事な取引先が怒り、娘さんと犯らせてくれれば・・みたいな?」
直「おじさんになにかあったのか・・?」
落書きしたのがそんなショックだった?もしかして呪いだとか思ってたり。

じじい「くぅぅぅぅぅぅぅぅっっっ。」
びゅるるっびゅるるっ、びゅるっ、びゅるっ、びゅるっ・・。

?「あ・・また・・。」
じじい「実にいい、実にすばらしい。孫と一緒にうちへ来た時から目をつけていたが、想像以上だよ。」
?「・・」
じじい「褒めてんだからありがとうくらい言えないのか?」
?「あ、ありがとうございます・・。」
じじい「こういう今時のガキが礼儀を知らないまま大人になるのか。この国の将来が心配になる。大人がちゃんと教育してやらんとな。」
男はまた腰を動かし始めた。
嫌がってる子に対してどんだけ犯り続けるつもりなんだ?

おっさん「いやー男はああでありたいものだな。」
直「俺は遠慮したいです。」
おっさん「そか?無垢な女の子に自分の欲望を注ぎこむ・・最高じゃないか!」
直「そこはまあわかりますが、やり方ってものがあるでしょう?」
おっさん「ふむ、確かにそうだな。脅迫していいなりにしようとするなんて人間としておかしいもんな。」
直「そうですそうです。」
おっさん「女の子には優しくしてやるのが一番か。日頃からもエッチの時も。」
直「相手の意思を無視して無理やりなんてだれも認めませんよ。」
おっさん「いやはやこんなところで話のわかる男に出会えるとは、おじさん感激だ。」
できれば女の子と出会いたかったよ。
それにしても幽体離脱できる人が他にもいるとは思わなかった。

おっさん「ま、できれば綺麗なねーちゃんと出会いたかったけどな。」
・・少し自分の生き方というものを見直した方がいい気がしてきた。
悪い方へ思考が似てきてるのかな。

おっさん「おっと、おじさん他にも用があったんだった。じゃあ行くけどキミはゆっくり見てていいから。」
直「ああ、はい。」
おっさんはどこかへ行ってしまった。

びゅるびゅるびゅる・・。
?「またお腹にいっぱい・・まだ終わらないの?」
じじい「まだまだこれからこれから。精力増強剤飲んでるんだからもっと犯らせてもらうぞ。」
?「そんな・・」
こっちはまだ終わらないのか。
初めての子にどれだけ無理させるつもりなんだか。
なんとかしてあげたいけど幽体のままじゃどうしようもないし、そもそもただ止めるだけじゃ意味ないよな。
おじさんの仕事トラブル・・そっちをなんとか解決させないと。
俺になにができるかわからないけど、とにかくおじさんのところへ行ってみよう。なにかわかるかもしれない。
俺は急いで自宅の隣の家へ向かった。

・・・・

女の子の母「元気出してください。あなたがここで嘆いていてもどうにもなりませんから。」
女の子の父「だが、だが私のせいであの子が・・。」
なんだかお通夜みたいな雰囲気だ。
・・でさ、ちょっと不思議なことが起こってるんだけど・・なんで落書きがまだ残ってるの?
おじさんの顔には俺が描いたハゲチとかヒゲが残ったままだった。

女の子の父「なぜこの落書きは消えないのだ!?これさえ、これさえなければ・・。」
女の子の母「明日もう一度病院へ行ってみましょう。もっと大きな病院へ行けばなにかわかるかもしれませんよ。」
え、消えない?
マジックって、水性か油性だよね?
落とす時は水性なら普通に洗えばいいし、油性ならアルコールや洗剤、化粧品とか使うよな。
・・あのマジックって何性なんだ?
何性だろうと、つまりは俺が落書きしたのが原因・・ってこと?

マジック落ちない→仕事上手くいかず→失業の危機→娘を差し出す代わりに・・。

まずい、非常にまずい。
早くなんとかしないと・・だけど何物なのかわからないマジックの落とし方なんて知らないし。
・・やっぱり瑠に聞かないといけないだろうな。だけど今は寝てるか・・。

瑠「呼んだ?」
直「うわっ!?」
考え事をしながら隣の家から出たら、玄関のところに瑠が立っていた。
幽体離脱って感じじゃないな。こんな深夜になんでいるの?

直「ど、ど、どうしたの?」
瑠「・・あなたが呼んだ気がしたから私はここにいる。」
直「どうやってここへ?」
瑠「愛の力。」
常識の通じる相手じゃないよな。過去から物とってきたりするくらいだし。
理屈はこの際おいておこう。

直「瑠からもらったマジックなんだけど、あれはどうすれば落ちるんだ?」
瑠「・・紙やすりで削り取る。」
皮膚がむき出しになりそうだ。
木に描いたのならそれでよさそうだろうけどね。

直「いやその、人の顔についた場合・・えーと、化粧品とかで落とせないか?」
瑠「無理。そんな柔な作りしてない。」
直「実は顔に落書きしちゃってさ、なんとかしたいんだけど・・。」
瑠「・・・・おにーちゃん、今日の放課後なにしてたの?」
直「え?」
瑠「・・今日の放課後なにしてたの?」
今日の放課後って・・・・倉さ・・美歩とホテルでごにょごにょ。
って瑠はわかってて言ってる気がする。

瑠「・・あんな女といちゃいちゃいちゃいちゃいちゃいちゃいちゃいちゃいちゃいちゃいちゃいちゃ」
直「いや、その、えーと・・なんかごめん。」
別に瑠と付き合ってるわけじゃないんだが、好意を持たれてるのは知ってたからなぁ。
そりゃ瑠にとっていい気はしないだろう。

瑠「ずるいずるいずるいずるい。私ともいちゃいちゃしてほしい。」
直「わかった、わかったからとにかく今はあのマジックを消す方法を教えてくれ。」
瑠「・・あの女と同じことしてくれる?」
直「する。するから。」
瑠「・・あの女よりたくさん抱いてくれる?」
直「ああ、好きなだけ抱くから。早くなんとかしてくれ。」
瑠「・・あの女との関係を断ってくれる?」
直「え?えーと・・」
それはつまり、美歩と会ったり話したりもするなってことだよな。
もしその条件を飲んだら、俺が過去へ来るのを望んだ理由自体が無くなってしまう。

瑠「・・嘘。いいよ別に何したって。」
直「え、嘘って・・?」
瑠「あの女といちゃいちゃしていい。他の女といちゃいちゃしてもいい。」
直「他って、俺はそんなもてないよ。」
瑠「だれといちゃいちゃしてもいい。だけど・・それと同じくらい私を大事にしてほしい。あなたにとって大事な人が多くてもいい、だけど私にとって大事な人はあなただけなの。」
直「・・なんで俺なの?瑠にそこまで想われることしていないと思うけど。」
瑠「あなたは光。人は力を持つと闇に落ちる。金、権力、地位、私たちの力もそう。そして私も闇に落ちた。だけどあなたは光の元にいる。」
俺ってそんなすごいものなの?
闇ってのは比喩だよな。悪いこととか欲を自制できないとかそんな感じか?

瑠「覗き程度しかできない小物とも言う。」
直「ちょ、評価180度違うんだけど。」
瑠「それでも、あなたは闇に落ちた人間とは違う。私はその光にしがみつきたい。暗い闇はもう嫌。」
よくわからないけど、とにかく浮気OKというところだけ理解した。
・・うーんどう考えても俺が全うに生きてるとは思えないが・・まあ闇ってのはもっと深いものなのかもな。

直「じゃあマジックの落とし方教えてくれるかな?」
瑠「・・このクリームを塗れば落ちる。」
そんな便利なものがあったのか。最初にもらっておけばよかった。

直「ってマジックと違って俺はそのクリームに触れることができないのか。ちょっと待ってて、自分の身体に戻るから。」
瑠「うぃうぃ。」
俺は急いで自分の身体に戻り、再び瑠のところへ行った。

女の子の父「うわああああああああああああああああああああああああん。」
おじさんの声だ!
かなり辛そうっていうか自殺でもしかねないぞこれは。

直「ちょっと俺行ってくる。」
瑠「・・行ってらっしゃい。なんか奥さんみたい・・ぽ。」
瑠の冗談は後で構うことにしよう。
今はとにかくおじさんの落書きを消さないと。
ぴんぽーん。
チャイムを鳴らしてから1分くらい経っておばさんが出てきた。

女の子の母「あら直くん。こんな夜遅くにどうしたの?」
直「え、えっと・・」
事情を知らないはずの俺がいきなり”落書きを消せるクリーム持ってきました”なんて言ったらおかしいよな。
いやここは全部話すべきだ。俺が全部悪いんだから・・俺のせいなんだから。

直「あ、あの、おじさんの声がしたからどうしたのかなって・・その。」
女の子の母「ごめんなさい、うるさかったかしら。ちょっとお仕事で失敗しちゃったみたいなの。なんでもないから大丈夫よ、心配かけてごめんなさいね。」
直「・・あの、実は・・」
女の子の父「うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
ドタドタドタとおじさんがこっちに向かって駆け出し、外へ出て行ってしまった。

女の子の母「あ、あなた!?」
直「俺が追いかけます。おばさんはここにいてください。」
おばさんの返事を待たずおじさんを追いかける。
外に出た時、瑠が逆立ちしてたけどつっこまんぞ。それどころじゃないからな。

・・・・

おじさんの足は速く、俺が全力で走っても全然距離を縮めることができなかった。
このままじゃ俺の方が先に体力尽きてしまう。
おじさんの行き先を想定して近道・・この方向にあるのは・・川。
まさか入水するわけじゃないよね?
だがおじさんはそのまままっすぐ走り、川に飛び込んでしまった。

この時期の川は冷たいよな・・ええい俺のせいでこんなことになってんだ。俺がやらずにだれがやる!
防寒具と瑠からもらったクリームを地面に置いて、川へ飛び込む。
話には聞いていたけど、服が水を吸って重くなるし動きにくいな。
だがそれはおじさんも同じこと。俺はやっとのことでおじさんに追いつき、岸まで連れていくことに成功した。
超疲れた。

直「おじさんしっかりしてください。声聞こえますか?」
女の子の父「・・あ、ああ。キミか・・・・無様なところを見せたな。」
直「いえ・・」
女の子の父「だができればこのまま死なせてもらいたかった。私は親としても人としても最低なのだ・・生きている資格などない。」
直「生きている資格がないなら資格をとればいいじゃないですか。死んだからといってどうにかなるものでもないでしょう?」
女の子の父「もう手遅れだ。私は取り返しのつかないことをした・・それに見てくれこの顔を。ふふ、おかしかったら笑ってくれていいぞ。」
俺が描いた落書きを見せられてもさすがに笑えません。
とにかく落書きは消さないとな。

直「どれどれ、ちょっと見せてください。」
こっそり瑠からもらったクリームを手に取り、おじさんの顔を見るフリをして塗ってみた。
少しクリームを塗っただけで落書きは消えてしまった。
すごい効き目だな・・この調子で落書きを全部消すことに成功した。

直「顔になにかついているんですか?」
女の子の父「マジックで落書きされているだろう?どうやっても消せないんだ。」
直「なにも描かれていませんよ。」
女の子の父「そんなはずは・・よく見てみたまえ、ヒゲやら文字やら描かれているだろう?」
直「い、いえ。なにも・・。」
女の子の父「そんなまさか。川に入って消えたというのか?・・ああいや自分の目で見ないことにはどうにも。」
直「とにかく一度家に戻りましょう。このままですと風邪もひいてしまいますよ。」
女の子の父「あ、ああ。そうだな。」
おじさんと一緒におじさんの家へ戻る。

女の子の母「あなた!びしょぬれになって・・あら、マジックが消えてますよ!」
女の子の父「本当か!?本当に消えているのか!?」
女の子の母「鏡を見てきてください。」
おじさんは洗面所へ走って行ってしまった。

女の子の母「直くんありがとう本当に助かったわ。ごめんなさいあの人のせいでびしょぬれになって・・すぐお風呂沸かすから入って行ってね。」
直「あ、いや、そんなお構いなく俺は家に帰りますから。」
女の子の母「そんなこと言わないで。きっと直くんのおかげで落書きも消えたんだわ、お礼させてもらわないと。」
違うんです。俺のせいでこんなことになったんです。
だけど・・俺は言いだせなかった。心が痛い・・唯一の救いは、びしょぬれになっているから目に溜まった涙がごまかせることだった。
洗面所にいたおじさんが玄関へ戻ってきた。険しい顔をしている。

女の子の父「着替えを用意しろ!」
女の子の母「はい。お風呂もすぐ沸かしますね。」
女の子の父「風呂は帰ってからだ。すぐ出かける!」
女の子の母「あらどちらへ?」
女の子の父「娘のとこだ!」
女の子の母「あら・・ですが・・。」
女の子の父「私が間違っていた。仕事のことは気にするな、もっと給料のいい仕事を見つけてみせるさ。」
女の子の母「そうですか、なら私が言うことはなにもありません。お気をつけて。」
直「俺も行きます。」
女の子の父「キミがそこまですることはない。それにこれは・・私が生きる資格を取り戻すための試練なのだ。」
直「おじさん・・。」
おじさんは着替えて行ってしまった。
俺のせいなんだから本来は俺が一人で行かなくちゃいけないことだったんだよな。

女の子の母「ごめんなさいね、あの人は意外と頑固だから。」
直「意外?」
昔っから頑固だった気がする。

女の子の母「お風呂のスイッチ入れたから少しすれば入れるようになるわ。あ、先に入ってシャワー浴びる?」
自分ちに帰ってシャワー浴びようと思ってたけど、ここまで言われたら入った方がいいか。
おばさんが身体を洗ってくれるなんて・・まあないか。

直「ならシャワー浴びさせてください。」
温かいシャワーを浴びてようやく生き返った気分になる。
そういや瑠はどうしたんだろう?もう帰った?
がらっ。

瑠「・・呼んだ?」
窓を開け瑠が現れた。
俺・・裸なんですが?

直「呼んでない。寒いから閉めてね。」
瑠「・・一人外で待つのは辛い・・。」
直「瑠のおかげで助かったから、今日のところは家に帰ろうね。」
瑠「・・やだ。」
直「俺は素直ないい子が好きだなぁ。」
瑠「・・帰る。」
直「物わかりが良くて助かるよ。」
瑠「・・明日は、約束通りいちゃいちゃ。」
がらがら。
窓を閉め瑠は帰って行った。
いちゃいちゃか、今日は助けてもらったしそれくらいがんばるか。
シャワーを浴びてる間に湯船も温まったので浸かる。
あ〜生き返る〜。

・・・・

夜遅いということで、おじさんたちが戻る前に俺は帰ることになった。
結局俺が落書きしたこと言えなかった・・そういうところが小物なんだよな。

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