――― 一方その頃―――

あいつら、学校サボりやがった。

今日が繰り返されるようになって6日経った。
あいつらは4日くらいらしいが、個人差でもあるのだろうか?

以前時間が戻った時は、死ぬのがきっかけだったけど、今回は時間で戻るみたいだ。
午前0:00になると、一瞬で世界が1日戻る・・またこの展開かと思うよ。

ホームルームを終えて俺は瀬間へ電話をかける。
サボるなら連絡くらい入れろよな。
ぷるるるる・・ぷるるるる・・。

がちゃ。
瀬間「あ、せんせー。おはようございます。」

瀬間
※描いてから気付いた・・バスの中で通話をしてはいけません。

天利「おはよう。学校はどうした?」
瀬間「今日この素晴らしい日に、つい心を動かされてしまいました。」
天利「うん、サボんな。」
瀬間「まあまあ、どうせ明日も同じ授業するんでしょう?」
・・またループするならそうなるけど。

天利「お前や黒田が休むと校長がなにかとうるさいんだよ。せめて体調が悪いですくらい電話してこいよ。」
瀬間「ふっ、困るなら先生の部屋に住まわせてはどうですか?」
天利「却下だ。親御さんにはどう説明すればいい?」
瀬間「お譲さんを僕にください。でOK。」
天利「それをお前と黒田の親御さんに言う、と?」
瀬間「・・ゲームの世界にはハーレムルートというものがありまして・・」
それは”ゲームでのみ”成立する話だーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。


もしくはお金持ちや外国の話だよ。


瀬間「とにかく、今日はサボります。」
天利「・・さすがに同じ授業を何度も聞かせるのは悪いと思うからダメとは言わないが、危ないことはしてないよな?」
瀬間「せ、先生との恋の駆け引きは危ない橋を渡ってると思います。」
うん、僕もそう思う。
でも今はその話じゃないんだよ。

天利「まさか、事件を調べようなんて考えてないよな?」
瀬間「・・・・・・・・・・・・・・・・・カンガエテ イマセン ニョ? ワタシタチ ハ げえむせんたあ ヘ ムカッテ イマス。」
なんかすごく怪しんだけど・・。

天利「とにかく、危険なことはしないように。いいな?」
瀬間「はーい。」
天利「ちなみに他の3人もいる?」
瀬間「いますよー。黒田さんが電話替わりたがってますが、必要ないですよね、ね・・・・必要ないと言いなさい。」
天利「あ、うん。まあ、とりあえず問題ないなら別に構わんよ。」
黒田には後でメールしよう。へそ曲げられても困るし。

オンナノコ ノ トリアツカイセツメイショ ハ ドコデスカ?

ぴ。
電話を終え、軽くためいきをはく。
校長になんて言われるのかな・・。ホームルーム終わったらノノちゃんがここに来る予定だから、あんまり時間をとられたくない。

・・

米他「で?天利君。キミはサボることを許可したのかね?」
天利「許可と言いますか、あいつらはそこまで成績悪いわけではないですし・・たまにはこうして平日の昼間、社会がどうなってるか肌で感じとるのも教育かと。」
うん、無茶苦茶なこと言ってるとは思う。だけど、どう言えばいいんだ。
既に今日の授業は2〜3回受けてます。実は、今日が繰り返し行われてるんですよ・・とは言えないだろう?

体調不良というにはあいつら揃って休むから・・絶対信じてもらえないし・・。

米他「ふむ、で?」
天利「で?と言いますと?」
米他「引率の先生はだれにしたんだ?」
天利「・・・・サボりに引率なんて必要ないでしょう?」
あいつらゲーセン行くって言ってたし。

米他「くああ、これだから教師ってのはだめなんだ。」
校長先生も教師のカテゴリに入れていいと思いますよ?

米他「あの子らになにかあったらどうするんだ?子供の悲しむ顔を私は見たくないだけなのに、どうしてまだキミはそれがわからないんだ?」
天利「え、と。学校内にも生徒はいますし、そちらも放っておくわけには・・。」
米他「学校内なら他にも先生方がいるだろう?仲間を信じたまえ。」
天利「で、ですが、あいつらは僕よりもしっかりしていますし・・。」

米他「そういやそうか。じゃあいいや。」
いいのかよ・・というか僕はそんなに頼りない?

米他「ま、一応いつでも動けるようにしといてくれ。あの子たちの近くで問題が起きないか見張るように。」
天利「見張るって・・僕1時間目以外授業予定入っていますよ?」
米他「ふっ、久しぶりに教鞭を振るってみるか・・スパルタの仁さんと呼ばれた頃が懐かしい。」
校長のフルネーム”米他 佐元(こめた さもと)”どこに仁(じん)って呼ばれる要素があるんだ?
米他「あいつら・・元気にしてるかな・・。」
つっこみたいところがたくさんあるけど、ここは抑えよう。

がら。
ノノ「失礼します。天利先生おられますか?」
あ、ノノちゃん来ちゃった。

米他「知り合いかね?」
天利「隣の部屋に居候してる子です。何の用かわかりませんが、ちょっと行ってきていいですか?」
毎回同じルートを辿るので実はわかってる。携帯が壊れたらしい。

米他「構わんよ。授業は私に任せて、用が終わったらすぐにあの子らのところへ行くように。」
天利「はい。」
ノノちゃんのところへ向かう途中、後ろから”キミはあの子たち対応の専門家なんだから自覚忘れるなよー”と校長が言った・・いつから専門家になったんだよ。
まあなにかあったら僕が出向くようになっちゃってるけど。

ノノ「あ、天利様!」
近くにいた他の先生が”え?”って顔でこちらを見る。
何度か回避を試みたけど、これは回避不可能な必須イベントらしかった。
変なうわさが立たないか心配でしょうがない。

そりゃあ、自分の生徒と変わらない年齢の女の子に、”様”付けで呼ばれちゃあ・・ははは。
まるで僕がノノちゃんにエッチなことしてるのでは?って勘ぐられちゃうよな。

フェラはしてもらったことあるけど・・まあノーカウントでお願いします。

天利「ノノちゃん、ちょっと場所を変えようか。」
ノノ「はい。」

・・ノノちゃんを連れて、近くの会議室に入った。
天利「で、携帯が壊れたんだよね?」
ノノ「え?どうしてそれを?」
何度も繰り返してるからだよ。って何回このやりとりすればいいんだか。

天利「なぜか今日をもう6回も繰り返してるんだよ。本当にノノちゃん何も知らないの?」
ノノ「あ、あの・・ちょっと問い合わせしてみます。」
”異変は起きてない”って返しが来るんだよね。もう聞き飽きた。

ちなみに、ノノちゃんは未来から来たらしい。
本当かどうか調べる方法はないけど、未知の物を持ってたから一応信じてる。
他にもどこからどうやってきたのかわからない変なのがちょくちょく接触きてたし・・未来人くらいいてもおかしくないよなって思えてしまう。
ただ、未来関係になると途端に役立たずになるのがノノちゃん。
いつも蚊帳の外で、まったく事情を知らないまま終わる。

・・
ノノ「あの、特にこの辺で異変は起きてないそうです。」
うん、前回もそう言われた。

天利「わかってた返しなんだけどね。もしかしたらって思っちゃうよ・・えと、携帯は携帯ショップへ行けば直してもらえるから。」
ノノ「携帯ショップ・・ああ、契約したお店ですか。」
天利「うん、そこで画面が映らなくなってんですが・・って言えばいいよ。」
ノノ「わーい、天利様、ありがとうございます。」
最初、未来人なんだから現在の携帯くらい直せるんじゃないか?って思ったけど、
仮に僕が戦国時代へタイムスリップして、当時の最新技術の武器、鉄砲が壊れたから直せと言われても、そりゃ無理だよな。

ノノ「・・あの・・ノノ一人じゃ不安だから、天利様にもついてきて欲しいです・・。」
あ、そうだった。これ言われるんだった。

確か前回は”授業があるからごめんね”って言ったんだけど、今回はその授業を校長が代わりにやってくれるんだっけ。
なら、一緒に行ってもいいかな?
・・・・一つ、もったいないことがあるけど。

今日、学校内で内田先生がエッチするのがわかってるから・・それを覗きたい・・。

内田

いや、別に昔付き合ってたから気になるとかそういうんじゃなくて・・ええと、その・・

なんかすごく興奮するんですっ。
なんかすごく興奮するんですっっ。
なんかすごく興奮するんですっっっ。

重要なことは2回言います。心の叫びは3回言います!

先回りして、物の配置を動かすとエッチする場所も変わったりとか・・その、色々なシチュエーションも楽しめると言いますか・・
ええと、まあ、なんと言いますか、大抵の男はエッチに興味があると言いますか、普段は見られない貴重な出来事と言いますか・・・・・・

まだ未練があるんだよ!!!
エッチした後の内田先生と話するとすごく興奮するんだよ!!!!
内田先生とエッチしたいんだよ!!!!!

もーなんであんな男にとられたんだーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

うぅ・・しくしく。
ノノ「あの・・天利様どうかしましたか?」
あ、ヒートアップして変な顔とかしてたかも。

天利「い、いやなんでもないよ。今日はすぐ帰れるから一緒に行こうか。」
ノノ「はい。」
とびっきりの笑顔で喜ばれた。

・・
・・・・

というわけで、携帯ショップの前に来ました。
天利「じゃあ入ろうか。」
ノノ「あ、は、はい。」
なんか、緊張してるなぁ。

天利「どうしたの?」
ノノ「いえ。その、普段入らないお店って、入りづらくて・・まだここ1回しかきてないから・・。」
あー確かに。
同じ店ばかり利用してると気付きにくいけど、普段入らないお店って落ち着かなかったりするよね。

天利「じゃあお姫様だっこして連れてってあげようか?」
ノノ「お願いします。」
え?冗談で言ったつもりだったんだけど・・。

もう一度、ノノちゃんがお願いしますと言ったので、本当にお姫様だっこして店内に入った。
みんなの視線が痛いです。

ええと、修理・サポートセンターって看板が掲げられてるところがあったから、ここかな?
店員「いらっしゃいませ、どうなさいましたか?」
頭がですか?僕の頭がどうかなさったと思われましたか?

ノノ「あの・・携帯の画面が映らなくなっちゃって・・。」
そう言って(お姫様だっこのまま)携帯を店員さんに渡すノノちゃん。
もう降ろしていい?

店員「では画面が映らなくなった時の状況の記入をお願いします。」
店員さんから用紙を渡される。
お、さすがに書く時はお姫様だっこのままじゃあ無理だろう。

ノノ「し、下敷きありますか?」
・・・・下敷きを使い、お姫様だっこのまま記入を始めるノノちゃん。

あの・・なんの罰ゲームですかこれ?

何も起きてないと言わんばかりの冷静な対応をされるのもつらいです―――店員さん。
店員「あれ?」
どうかしましたか?まさか今頃、どうしてお姫様だっこしてるんですか?なんて聞きませんよね?
もう最後までスルーしてください。

店員「こちらですが、電池切れを起こしてただけみたいです。充電したら起動しましたよ。」
ノノ「充電ってなんですか?」
おい、未来人さすがにそれは知らないでは済まさんぞ。

店員「携帯を動かすには電気が必要となります。その電気を蓄えることが充電です。ご家庭のコンセントに充電器、充電器に携帯を接続することで充電できます。」
ノノ「へぇ〜、そうなんだ〜。」
天利「今までどうしてたの?」
ノノ「母瑠由さんがやってたのかも。」
羽和母瑠由さん・・隣の部屋に住む女性で、ノノちゃんはそこに居候している。

ノノ「最近忙しかったからしてなかったのかな?」
天利「・・今度から自分でするようにね・・すみません、ご迷惑おかけしました。」
店員「いえ、故障なんかよりずっと良かったです。今後とも弊社をよろしくお願いします。」

とりあえず問題ないことがわかったので、(お姫様だっこのまま)店を出る。
ノノ「良かったですー、これでまた携帯が使えるよぉ。」
天利「ノノちゃんは普段なにに使ってるの?携帯ゲームとか?」
ノノ「ううん。基本的には母瑠由さんとメールや電話だけ。私には使命があるから!」
あれ?こっちに飛ばされて(左遷されて)することないんじゃなかったっけ?

天利「じゃあそろそろ降ろしていいよね?」
ノノ「あの・・できれば・・アパートまで・・。」
すっごくこれ、恥ずかしいんですが。
周りの人がちらちら見てるし。

んーどうしたもんか・・うっ。
ノノちゃんがきらきらした目で、”お願い、アパートまで連れてって”オーラを発している。
いや、だめだ。こんな恥ずかしい格好のまま歩くなんて・・。

・・・・
結局アパートまでお姫様だっこで来てしまった。
通報されてなければいいけど。

アパート・・ええと、まだちょっと距離あるけど、あそこにあるのは僕やノノちゃんが住んでいるアパートでいいんだよね?
変なのいる。

?「ぐりゅるるるる、ヴうぃうぃヴヴヴ・・。」
気持ち悪い声?を出してるし。

ノノ「あ、あれは怪人!」
久しぶりだなぁ。最後に会ったのは五頭と一緒に戦った時だっけ。確かその時に怪人が機械だって知ったんだよな。
天利「あーうちの実家にいたやつの仲間?」
ノノ「はい・・でも、どうしてここに?」
天利「陸続きでつながってるからとか。」
ノノ「で、でも、でも・・こんなところなにもありませんひょ。」
ひょ?

天利「とはいえ目の前には嫌な現実が。警察呼ぶ?」
ノノ「警察では倒せないと思います。ノノが魔法少女になるか、天利様に渡した銃でないと。」
そういや忘れてたけど、ノノちゃん魔法少女になって戦うんだっけ。

天利「・・銃はアパートに置いてきてるから無理か。」
ノノ「ノノも変身セット?をアパートに置いてきてるよ?」
手詰まりだ。

天利「とはいえ放っておくわけにもなぁ。だれか被害にあったらそれこそ大変だし。」
ノノ「なにか、この事態を解決できる方法はないでしょうか?」
うーん、と言ってもなーーー。(呼ばれて飛び出てお久しぶりでーす。)

・・カッコ書き久しぶり。呼んでないし飛び出てないのはつっこんだ方がいいか?(ククク、我にそのような口を聞いていいのかな?困っているのだろう?)
口調がおかしい。というか助けてくれるの?(貴様はどうしようもないクズではあるが・・その、なんだ、、、気まぐれだ。)

以前、カッコ書きと心の中で会話できるようになったんだけど、だれなんだろうな。
病院行ったけど、なにも問題ないって言われたし。
僕・・本格的に二重人格になったんだろうか?

で、どうやって解決してくれるの?(ククク、簡単なことよ・・まず貴様がやつの気を引きつけておき、その間にそちらの女の子が魔法少女となり敵を討てばよかろう。)
おお、なるほど。(ふっ。このくらい当然だ。)

天利「って僕がおとりになるだけじゃんっ。お前何もしないのかよっ。」
ノノ「・・天利様?突然どうしましたか?」
・・心の中で考えたことに対して会話してるから、ノノちゃんはカッコ書きとの会話が聞こえないんだよな。

天利「あ、いや・・。」
でも、武器を持たない状態でやつの前に出るのは危険。そんなことをノノちゃんにさせるわけにはいかない。
よし。

天利「ノノちゃん、僕があいつをアパートから引き離すから、その間に魔法少女になってくれ。」
ノノ「危険です!それでは天利様が・・。」
天利「いいんだ。僕には僕の役目がある。今回はこういう役目だった・・それだけだよ。」
ノノ「天利様・・わかりました。天利様の骨はノノが拾います。」
・・・・別に死にに行くわけじゃないんだけど・・生還するって。

天利「じゃあ降ろすね。」
ずっと今までお姫様だっこしてた。

ノノ「あの・・できればもう少し・・。」
いやいやいや、そういう場合じゃないだろう。

指を咥えて”うー”と不満げに言うノノちゃんはおいといて、、、と。
天利「僕がまわりこんであいつを引きつけるから、その間によろしくね。」
ノノ「お任せください。何カ月ぶりかわからないお仕事ですが。」
ちょっと不安になった・・メンテナンスとかしてるよね?

それでも自分から言い出したことだし・・別の道へ回り込みあいつに石を投げつけてみる。
コン。
いい音がした。中空っぽなんじゃないかって思うくらいいい音で響いたよ。
怪人がこちらを向き・・にこって笑ったような気がした。

次の瞬間、怒りの形相でこちらへ猛ダッシュしてきた。

あははははは、やっぱりそうなるよねーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。
一目散に逃げ出す。
ノノちゃん、今のうちにお願いね。

逃げる場所は人の少ないところ。道路を走るのは危険。
僕はアパート裏の林に向かうことにした。
ノノちゃん、ちゃんと僕のいる場所を特定してくれよっ・・大丈夫だよね?

一抹の不安を感じながらも、林へ向かう。
ガンッガンッガンッ・・とアスファルトの上を走る怪人は、機械だなぁと感じられる材質をしてるみたいだった。
以前戦ったのは生物に近い印象があったけど、こっちはだいぶ作りが悪い。

僕が林に入ると、怪人は僕を追いかけて林へ入ってきた。
罠を仕掛けても良かったかも・・いや、時間かかりそうだからだめか。
通行人に被害が出たらアウトだからなぁ。

ん?
って早い!

いつの間にか殆どすぐ後ろに怪人が来ていた。
ノノちゃーーーん、まだーーーーーーーーーーーーーーーーーー???

ヒュンッッ。
なにかが飛ぶような音がした。それと同時に・・
ドォォォオォォォォンンッッッ。

天利「う、うわああああっっ。」
後ろの怪人が爆発した。
爆発の衝撃で前のめりに飛ばされ、うつぶせに倒れる。

天利「いつつつ、ノノちゃんがやってくれたのかな?」
後ろを振り返るとボーっとした女の子がいた。

大麦(だいむぎ)「まったく、これくらいいなせられないなんて、どうしようもないクズですね。」
あー、えっと、確か頭が少しかわいそうな子。

大麦「以前、獅子奮迅の働きで1000体のロボットを倒したあなたはどこ行ったのですか?」
天利「んな記憶ありません。」
大麦「あれ?」
つーかあんなのが1000体もいたら大事件だ。

ノノ「天利様〜〜〜。」
あ、ノノちゃんが来た。
天利「ははは、なんか解決しちゃったよ。」
ノノ「それは良かったです。実は変身セットクリーニングに出してまして・・。」
・・・・もしかして、すっごくピンチだった?僕。

大麦「だれ?愛人?」
天利「違う!隣の部屋に居候してるノノちゃん。」
ノノ「天利様、だれですこの女の子。天利様の隠し子?」
天利「ちゃうねん。隠し子なんていませんから。ええと、なんだっけ?」
大麦「同一時間帯の別世界。そこの住人。」
だそうだ。

ノノ「・・・・異世界の人?」
大麦「あ、言っちゃいけなかったんだ。てへ。」
てへ。で済むことなのか?僕には関係ないことだけどさ。

ノノ「異世界は不介入じゃなかったのですか?こっそり介入しているのはわかってましたが。」
大麦「・・この子なに?私を知ってる?天利ちゃん、説明してください。」
いつの間にかちゃん付けされた・・だめじゃないけど、(多分)年下の女の子にちゃん付けで呼ばれるのは・・むずがゆい。

天利「・・言っていいの?」
ノノ「ノノが話します。あたしは未来から来た者です。あなたの行動はルール違反です。条約に基づき上へ報告させてもらいます。」
大麦「私ぴーんち・・・・排除します。」
排除?

って多分さっき怪人を倒した武器(銃みたいなの)をノノちゃんに向けた。
天利「待て待て待て。もっと穏便に。」
大麦「その子、処分する。私、ハッピー。」
淡々と怖いこと言うなって。

ノノ「天利様と一緒ならあの世に行っても怖くないです。」
そういうとぎゅっと後ろから抱きしめてきた。
ノノちゃんも状況考えようよ。できれば生き残る方法を考えてもらえると助かるから。

天利「とりあえずさ、被害者もいなかったんだし二人ともうちに上がってよ。お茶でも飲んで話し合いしよう。」
ノノ「天利様とするお茶なら歓迎します。」
大麦「・・・・喉渇いた。」
天利「なら、さ。行こう。」
大麦「はい。ですが一つ訂正。被害者いる。」
”被害者いる?”

天利「え?」
大麦「すぐそこ。」
恐る恐る大麦が指差したところを見ると・・逆隣に住んでるOL、直好(じきよし)さんが倒れていた。

直好

・・・・

以前もそうだったんだけど、怪人は女の子を凌辱しないと気が済まないんだろうか?
直好さん、下半身が痛々しい状態になってる・・。
ノノ「”人間と同じ”を目指すから、生殖行為もまねしようとするの。」
だとしても、生殖行為がかなり優先されてるんだけど・・。

大麦「野蛮です。無理やりエッチなことをするなんて。」
うんうん。こういうのは愛が重要だよな。
大麦「権力、地位、金の力で言うことを聞かせてエッチするのが最高なのに。」
お前はお前でかなり偏った考え方だな。というか、経験済みなのか?

いや、まてよ・・確か頭の弱そうな子の方が、隙があると思われて男からの誘いも増えるんだっけ。
あと、押しに弱い女の子ほど経験が多かったりとか・・自己主張が苦手で相手に合わせようとつい断り切れず・・くっ、うらやましい・・。

大麦「お茶お茶お茶ーーー。」
天利「ちょっと待ってろ。」
直好さんはノノちゃんに任せ、僕はお茶を入れる。

・・
大麦「ぷはー。これが生きてる証です。」
酒を飲んだおっさんみたいな発言だな。
ノノ「ノノもいただきますね。」

直好さんは命に別状ないらしい。
気絶してるだけだから、そのうち目を覚ますだろう。
ちなみに・・こっそり直好さんの部屋に連れてってベッドへ寝かせといたから、あとは知らんぷり作戦でいくことにした。
あんまり問題にされても、怪人がやりました・・なんて説明じゃあだれも納得いかないだろうし。
きっとループしてくれる・・そう信じよう。
ループしなかったら・・しばらく様子を見ながら優しく接しよう。うん。

ノノ「で、あなたはなぜここにいるのですか?」
大麦「私が存在するのは自然であり、別に問題ない。」
ノノ「この世界へは干渉しないって条約でしょう?」
大麦「私が承認、捺印したわけじゃない。」
いや、それは理由になってないから。

ノノ「やっぱ通報。」
大麦「やっぱ殺害。」
天利「二人とも落ち着け。ええと、ノノちゃんここは見逃してやってくれないか?一応僕は助けてもらえたんだし。」
ノノ「ぶー。ですが、天利様がそういうなら保留としましょう。」
大麦「でも私は殺害を決行する。」
天利「お前もやめろ!」
大麦はなんか掴みどころがわからんな。
いや、女の子全般・・あーいやいや、発言は自粛。

天利「ちなみに、条約うんぬんはおいといて、僕を助けに来てくれたのか?」
大麦「いえ、このあたりを観光しようと思ってきたら、事件が起きてました。」
照れ隠しか?いや、本当に観光したがってた可能性も否めない・・。

ノノ「観光って・・バリバリ条約違反じゃないですか。」
大麦「いざとなったら天利ちゃんに無理やり連れ出されたことにしようかと思ってました。」
思ってました。じゃないだろ?

大麦「いえ、ね。大人気なんですよ。こっそりこの世界を観光するの。みんなこの世界の人間とコンタクトとって関わろうとしてますよ?」
ノノ「頭痛い・・ちなみに今はどれくらいの人がそんなことしてるのかわかります?」
大麦「私の知る限り、100人くらいです。」
ノノ「・・」
天利「・・この数字を多いと見るか、少ないと見るか判断しづらいな。」

ノノ「世界各地で100人なら少ない方ですよ。」
大麦「いえ。この辺りだけで100人です。」
ノノ「異世界人はそこまで浸食してるんですか?なら世界中で何千万クラスじゃないですか。」
大麦「いえいえ。他のところには行ってないみたいですよ。この辺だけ。」
この辺だけ・・?

天利「なあ、ここになにかあるのか?」
大麦「さあ?私は知りません。私は妹と違って教えてもらえませんでしたから。」
お姉さんキャラだったのか?

ノノ「あなたの妹さんもこの世界の人とコンタクトとってるの?」
大麦「はい。相手まではわかりませんが、そうらしいです。お姉ちゃんは口が軽いから教えないって言われます。お姉ちゃんがんばってるのに・・。」
ノノ「無能な働き者はいらないってことですよ。」
うお、きっつ。

大麦「無能・・私はどうすればよいのでしょうか?」
ノノ「異世界へ帰れば?」
大麦「妹のお手伝いがしたいです。役に立ちたいです。」
天利「で、でも、以前会った時に怪人の死体回収してたよな。ちゃんと役に立ってるじゃないか。」
大麦「二人の現地住人に会ったのがばれました。というか私は回収命令もらってなかったから、本来の回収班が困ってました。すごく怒られました。」
僕と五頭に会ったのがやっぱまずかったのか。というか勝手に行動してたのか・・そりゃ怒られて当然だよな。
なんというか、確かに無能な働き者だな。

大麦「私、役に立ちたいです。」
ノノ「服脱いでお偉いさんの上で腰でも振ったらどうです?役に立ちますよ。」
大麦「もうしました。後で上司の奥さんにばれて大変なことになりました。」
したんかい。なんか簡単に騙されそうな子だなぁ。

ノノ「なら、相棒でも探せばいいでしょう?自分に足りないのを補ってくれるような相棒を。」
大麦「相棒・・。」
ノノ「あなたは行動力は高いんですから。あなたにできる仕事を振ってくれる人を探せばいいでしょう。」
大麦「行動力が高い・・私が?」
ノノ「タイミング良く天利様を助けるだけの運も持ってるみたいですから完全無能ってわけじゃないでしょう。あなたに合う人と組んでください。」
がしっ。

大麦がノノちゃんの手を握る。
ノノ「え?」
大麦「相棒・・よろしく。」
ノノ「ええええええええええええええええええええええ???」
まあそのなんだ・・変なのに目をつけられたな、ノノちゃん。

ノノ「い・や・で・す。というかダメですよ。条約違反者を相棒にするなんて。」
天利「うーん、でもまあ、お試しで組んでみるって考えも・・」
ノノ「ありませんっ。ただでさえノノは左遷状態なんです。これで問題起こしたら未来へ強制送還ですよ。」
大麦「私が守る!」
ノノ「あんたに何が出来るんですか?」
大麦「ハッキングなら得意。ありとあらゆる情報を奪う。」

天利「あれ?結構優秀な感じがするんだけど。」
大麦「私、いつも一緒に置いてあるウィルスまでとってきたり、足跡残しちゃったりするの。」
やっぱダメなのか・・。

大麦「私役に立ちますよー。使ってください。」
ノノ「不安しかないです。それに、所属が違うんですからお互い出せない情報だってあるでしょう?そんな相手を信用しろと?」
未来と異世界。まあ組織になれば出しづらい情報もあるだろう。

大麦「なんでも話しますから。技術も提供しますから。だから相棒〜。」
ノノ「味方にするとこれ以上ないくらい不安ですね。」
天利「ああ、これは○○の一言でくくっていいレベルじゃない気がする。」
なんかはっきり言うのが悪い気がしてきた・・真性じゃないかって思ってしまう・・いや、失礼なことなんだろうけど、でも・・。

ノノ「あーじゃあ、なんで多くの異世界人がこちらにコンタクトとってるんですか?」
大麦「あうぅ、わかんないんです。なにか重要ななにかがあるとは思ってはいますが。」
ノノ「・・ちなみに、異世界人の探し方は?」
大麦「異世界人は姿を見せません。心の中で相手と会話します。黙ってるのに表情が変化してる人がいたら怪しいです。」
ん?心の中で会話?それって・・

カッコ書き、もしかして異世界人?(そうですがなにか?)
うわ、身近にいたよ。(だからなんですか?)
あれ?だとすると、大麦の行動って筒抜け?(不肖の姉がご迷惑かけてます。)

お・ま・え・が・い・も・う・と・か・い。

頭痛い・・。
ノノ「天利様どうかしました?」
天利「なあ、お前と妹の関係って良好か?」
大麦「私のせいで妹にすごく迷惑かけてる。私嫌われてる。」
・・・・。

なあ、カッコ書き・・(今後はご迷惑をかけないよう、閉じ込めておきます。)
そうじゃなくてさ、姉妹なんだし仲良くしたら?(姉は調子に乗ると超暴走します。)
超が付くのか・・なんとかならないのか?(・・・・)
姉妹だろ?このままでいいとは思ってないだろ?(なら、お任せします。そちらでお引き取りください。)
え?(姉はこちらへ戻れなくしておきます。優秀な姉になったら返してください。)

・・え?
天利「な、なあ。お前異世界へ戻れるか?」
大麦「当然でしょう。あなたは何を言ってるのですか?」
天利「ちょっとやってみてくれ。」
大麦「んしょ・・あれ?不思議。」
不思議もなにもなぁ・・。

天利「えっとだな、お前の妹がコンタクトとってたのは、僕みたい。」
大麦「衝撃の新事実。妹元気?」
天利「お前に辟易してた。」
大麦「しょぼん・・お姉ちゃん、だめだめだから・・。」
天利「それでな、異世界に戻れなくしたみたいなんだけど・・。」
大麦「きょとん・・ふにゃ?」
天利「だから、戻れない。」
いまいち理解できてなさそうな顔してるなぁ。

大麦「・・・・あれ?つまり、私は、あれ?どうやって帰ればいいの?」
天利「うん、その帰るということが出来なくなったんだけど・・。」
大麦「妹はなんて?」
天利「優秀な姉になったらお返しくださいってさ。」
大麦「お姉ちゃんがんばる。」
ノノ「・・・・優秀になるまで住む所あるんですか?」
だよね。生活できるのかが問題だ。

大麦「・・・・・・・・・・・・・・ここ。」
天利「すごく困る。毎日が大事件の予感しかしない。」
大麦「野宿?」
天利「それは放っておくわけにも・・母瑠由さんに頼んでみようか。」
ノノ「すごく困ります。毎日が超事件の予感がします。」
天利「僕もまあ、お手伝いするから。」
大麦「私も、がんばる。」
ノノ・天利「がんばらないで!」
超事件の予感しかしないから。
超事件ってなんだ?

夜になって、母瑠由さんが帰ってきたので頼んだら快諾してくれた。
むぅ、母瑠由さんいい人だ。でも生活大丈夫なんだろうか?
ノノちゃんも受け入れてくれたし、僕も生活費くらい手助けした方がいいのかな?

迷った末、月に3万ほど母瑠由さんに渡すことにした。
断られたけど強引に渡した・・あと、男手が必要な時はいつでも声をかけてくださいって言っといた。
とりあえず僕が出来ることはそれくらい。

でもきっと大麦が超事件起こすだろうから、これから大変かもな。

・・
・・・・

ドンドン、ドンドン。
次の日、玄関のドアを叩く音で目を覚まし、時計を見てやっぱりループしたことを確認。
よかった、これで直好さん凌辱もなかったことに。

ドンドン、ドンドン。ピンポーン。
ってこんな朝からだれだ?

がちゃ。
ノノ「天利様ぁ。明日が今日で、明日になってなくて、今日が2回なの。」
・・ノノちゃんもこのループが始まったか。

天利「ノノちゃん落ち着いて。僕はもう7回目だから。」
ノノちゃんがポカーンとした顔でこちらを見る。
ノノ「先輩・・。」
いや、違うから。

話を聞くと、ノノちゃんの他に母瑠由さんや大麦も2回目に突入したらしい。
大麦は混乱してたけど、母瑠由さんはいつも通りの生活を送っている。
母瑠由さんはすごいなぁ。

天利「大麦は大丈夫なのか?」
ノノ「母瑠由さんがね、一緒に朝食作らないかって誘ってた。」
天利「母瑠由さんが危険だ。きっと指を切るはずだ。」
ノノ「はっ・・・指で済むかどうかもわからないです!」
僕たちは、母瑠由さんの安否を確認しに向かった。
もしかして・・もう手遅れなんてことも・・。

がちゃ。
天利「羽和さん、大丈夫ですか?」
ノノ「母瑠由さん、死んじゃやだぁぁっ。」
母瑠由「??別に死にませんよ。あら、天利さんおはようございます。」
天利「お、おはようございます。」
母瑠由さんは、大麦と一緒にニンジンを切っていた。
手とり足とりというか、母瑠由さんが大麦の手をとって一緒にニンジン切ってる。

まだ事件は起きていない。

母瑠由「良かったら、天利さんも一緒に朝食いかがですか?」
ここで見捨てるわけにはいかない。なにかあった時にいち早く動けるようにしておかないと。
天利「いただきます。」

・・そして十分後・・朝食が出来上がった。
ん?事件が起きてないぞ。
天利「なんでなにも起きないの?」
ノノ「大麦がなにかすると大事件が起きると思ったんだけど・・。」
大麦「失礼な。」
母瑠由「そうですよ。大麦ちゃんはとってもいい子なんですから。ねー。」
大麦「ねー。」

天利「楽しそうですね。親子みたいです。」
母瑠由「・・家を出てから娘に会ってなかったものですから。ノノちゃんも大麦ちゃんも娘と同じ位の年なのでつい娘と重ねてしまって。」
天利「あ、すみません。失礼なことを言ってしまって。」
母瑠由「いいんですよ。娘と会えなくなったのは・・全部私が悪いのですから。」
そういうと母瑠由さんは目を閉じて、なにか考えてるようだった。

母瑠由「ごめんなさい、暗い話はお食事に合いませんよね。楽しく食べましょう。」
目を開けた母瑠由さんは努めて明るく接してくれた。

・・・・

食事が終わり、のんびり牛乳タイム。
僕はコーヒーだけど。
ノノ「それにしても土曜日だと思ったのに残念です。」
大麦「同じことを繰り返すのって飽きませんか?」
天利「飽きる。できれば早くなんとかして欲しいよ。」
ノノ「結局、なにが原因でこんなことになってるんでしょうか?」
・・・・そういやそうだな。確か以前”死んだらループ”ってのをしたのは・・。

僕は大麦をじっと見る。
大麦「今回私は関知していません。他の個体によるものでしょう。」
天利「だれがしてるか調べることはできないのか?」
大麦「・・・・・・ちょっと調べてみます。」
そういうと、大麦はカバンをごそごそ調べ始めた。
確かこちらへ来た時に持ってきたカバンか。あの中には異世界の道具が詰まってるんだろうなぁ。

大麦「じゃーん、時間探査機。」
天利「それがあるとなんとかなるの?」
大麦「時間の変化を調べることが出来ます。ちょっと動かしてみますね。」
画面を覗きこんでみたけど、全然理解できなかった。

大麦「・・変化は午前0時に行われてるみたいですね。干渉元は・・未来からです。」
未来?
僕と大麦はノノちゃんの方を見る。

ノノ「ふぇ?ノノ知らないよ。」
天利「ノノちゃんが知らないのはいいんだけど、他の未来人に聞いたりできない?」
ノノ「あ、それなら・・一応聞いてみますが、未来人は時間ループさせることできませんよ?」
そういうとノノちゃんは交信?を始めた。

大麦「・・確かに未来人は時間のループは無理。でも時間探査機が間違えるとも思えない。不思議。」
天利「不思議だな。仮に両方が正しいとすると、どういう仮説がたてられそうか?」
大麦「・・異世界人が未来から時間を操作した・・実は既に未来には時間を操作する技術がある・・。」
天利「前者なら条約違反じゃないのか?」
大麦「前者なら異世界人の違反。後者なら未来人の違反。」
天利「揉め事の予感。」
大麦「わくわく。」
いや、わくわくしないから。

ノノ「回答が来ました。”何言ってんのバーカ”だそうです。」
・・・・ずいぶんお茶目なんだな。未来人って。
大麦「なら、調べるのみ。」
天利「どうやって?」
大麦「干渉してきた時間の逆を辿って犯人をつきとめます。」
ノノ「土日が来ないと母瑠由さんの身体が心配です。ノノも手伝う。」
天利「僕は授業があるから放課後から手伝うよ。」
ノノ・大麦「!!!」

ノノ「天利様は母瑠由さんが心配じゃないんですか?」
天利「心配だけど、子供たちを放っておくわけにもいかないから。」
母瑠由「そうですよ。天利さんを困らせないでね。」
ノノ「・・はーい・・となると・・これと二人?」
大麦「ふん。私一人でも解決できるのに。」
母瑠由「二人とも、仲良くね。」
ノノ・大麦「はーい。」
母瑠由さん、早速大麦の手綱握ってるなぁ。

天利「さて、じゃあ僕は学校行くから。」
母瑠由・ノノ・大麦「行ってらっしゃい。」
天利「行ってきます。」

・・
・・・・

ノノ「むぅー、天利様いないとやる気出ません。」
大麦「状況でやる気が変わるとは軟弱な。私はいつでも全力。」
ノノ「だからたちが悪いんですね。ふぅ。」
母瑠由「私もそろそろ出かけるわね。二人とも、あとよろしくね。」
ノノ・大麦「はーい、行ってらっしゃーい。」
母瑠由「行ってきます。」

・・・・

ノノ「二人になっちゃいましたね。」
大麦「では早速時間の逆探知を行う。」
ノノ「うん。」
大麦が真剣そうに逆探知用の機械を操作する。

ノノ「デバイスが別れてるんですね。」
大麦「大衆には一つで大抵のことが出来るものが流行っている。でも専用機器には敵わない。私はより強き力を望む。」
ノノ「本格派なんだね。」
大麦「ああ・・なんだこれは?」
ノノ「どうしたの?」
意外な結果、とか?

大麦「見てみろ。」
画面を見せられるけど、全然わからない。
ノノ「画面の見方がわからないんだけど・・時間操作系はさっぱり。」
大麦「そういやそうか。なら説明する。今回の時間の操作はやはり未来から行われている。だが、未来過ぎる。」
ノノ「過ぎる?」
未来過ぎるってどういうこと?

大麦「異世界人がやりとりしてる未来人・・お前たちより、はるか未来の未来人の干渉。」
ノノ「え?そんなに時間跳躍することが出来るの?」
大麦「結果が出てる。これは・・新たな勢力かも。」
ノノ「ざっくり言うと、↓のようなもの?」


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

現在                   未来                           さらに未来
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 ↓←←←←←←←←←←←←←←←←←←←←←←←←←←←←←←←←←←←
 ↓                                   干渉           ↑
天利先生    ←←←←←    ノノたち                         今回発見
たちの世界    干渉      未来人の世界                      された未来
 ↑
 ↑
 ↑こっそり干渉
 ↑
 ↑
異世界

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■


大麦「うん。かなり遠い未来。」
何千?万年先?

ピピ―ピピ―ピピ―ピピ―ピピ―ピピ―ピピ―ピピ―・・。

ノノ「ちょ、なんですこれ?うるさいよぉ。」
大麦「通信機器。妹かなぁ。はーい、お姉ちゃんですよー。」

?「初めまして。」
大麦「・・・・。」
大麦がこちらを向いて口をパクパクさせてる。

ノノ「だれ?」
大麦「知らない人。」
ノノ「スピーカーに切り替えてください。」
大麦「らじゃー。」

?「驚かせてすまない。こちらは今、時間操作の実験をしている最中でな。こちらの様子を見に来たと思われる信号を受け取ったので連絡をとらせてもらったよ。」
ノノ「どちら様ですか?」
?「ふむ、そうだな・・こちらではマスターと呼ばれてる。」
マスター?

ノノ「何の目的でこのようなことを?」
?「知りたいのだよ。全てを。」
・・・・いや、全然言ってる意味がわかりません。

?「過去も未来も・・それだけではない。宇宙の全て・・そして他の宇宙のことも。」
んーと、何千年も未来になると、人の考え方もそれだけ変わるのでしょうか?
ついていけません。
SFおたくと宇宙おたくが混ざったような人?

まあ確かに今の革新ペースで行けば、何千年先では地球自体の調査は終わり、今まで以上に宇宙へ目を向けることになってもおかしくないですからね。
かつて20世紀で、22世紀には〜って未来のSF的な想像をしていたレベル以上ですよね。
今は21世紀。1000年先だと31世紀、5000年先だと71世紀。

もう今の科学レベルなんか古すぎて役に立ちませんよね。
個人が宇宙へロケットを飛ばせるようになるかもしれません。
銀河系の星々が地球のような人の住める星に開発され・・いえ、銀河の外へ飛び出してるかもしれません。

災害の一つに隕石落下が加わり、”○○星で隕石落下の可能性。みなさん他の星に避難してください”みたいなニュースをするのでしょうか?
不動産も”○○星売ります”のような広告が出され・・
・・未知の領域ですね。でもちょっとおかしいかも。(おもしろいという意味で)

ノノ「ええと、できれば時間操作を止めてもらいたいのですが・・。」
?「別に構わんよ。十分データは取れたから。いやはや、迷惑をかけてすまなかったね。」
ノノ「あ、いえ。ご丁寧にありがとうございます。」
?「明日からまたいつも通りの時間で進むから。それでは失礼させてもらうよ。」
ノノ「その前に、一つだけよろしいですか?」
?「なんだね?」

ノノ「あなたは人間ですか?」

?「・・・・違うよ。それでは。」
プツッ・・。通信が切れたようだ。

ノノ「・・」
大麦「おお、解決。」
ノノ「まあ・・今日が繰り返される問題は・・解決ですね。」
大麦「どした?」
ノノ「いえ・・別に・・。」
私は・・私たちは人間と怪人(ロボット)で戦っています・・人間は負けるのでしょうか?
いえ、勝つ未来も負ける未来もあるはず。恐れず戦い続けましょう。

長い間ここでのんびりとしていましたが、そろそろ本気で動いた方が良さそうですね。怪人も現れてしまいましたし。
色々問題ありそうですが、問題を補うだけの能力を持った異世界人もいることですし・・近くに置いておけばおかしな行動は防げるでしょう。きっと。

まずは協力者を募り、組織的に動けるようにして情報を得られるようにして、と。
濡髪のところでは、表だって怪人が攻めて来たけど、ここでは裏でみなさん活動されてるみたいですし・・。

あ・・濡髪、元気にしてるかな・・。

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