―――ただいま妄想中―――

―――学校
黒田「うぅぅ、授業がつらい。」
黒田「連きゅまだぁ、連きゅぅぅぅ・・。」
黒田「もし私が事件起こしたら、連休が少ないからだと断言するよ。」
隣の席で黒田さんが不穏なことを言う。

瀬間「五月には連休ありますよ。一ヶ月もないじゃないですか。」
ちなみに今は四月。
黒田「一ヶ月は長いよぉ。一日っ。譲歩してあと一日なら待てるっ。」
瀬間「仕方ないですね。なら仮病でも使って・・。」
天利「こらっ。」

瀬間「おや、不出来な担任教師さんじゃないですか。」
天利「不出来って言うな。あと、黒田、新学期始まったばかりじゃないか。」
黒田「新学期が始まって一週間も経ったんだよ。よくがんばったと思うよ。」
天利「・・まだ一週間だろ。とにかくほら、もう少しがんばれ。」

瀬間「だめですよ、先生。前向きな人のお尻を叩くと前へ進みますが、後ろ向きな人のお尻を叩くと後ろへ進むんです。」
天利「じゃあどうすれと?」
瀬間「しばらく学校を休んでもらえれば、私の(テストの)順位が一つ上がって素敵な結果に・・」
天利「ならないって。」
黒田さんは瀬間さんよりも成績いいんだな。

天利「ええと、なにかあったのか?相談に乗るぞ。」
黒田「転校生くんが・・転校生くんがひどいの・・。」
え?転校生って・・・・俺かっ。黒田さん、昨日まで俺のこと”栗本くん”って呼んでくれてたのに・・。
瀬間さんと天利先生が一斉にこっちを向く。

瀬間「よくやりました。この調子です。」
なにがどうよくやったのかも、どうこの調子なのかもわからないんですが。
天利「・・転校早々退学か・・ごめん、守れなくて。」
え?どうしてそんな方向に話が進んでるんですか?

栗本「というか、俺はなにもしてませんよ。誤解です。」
黒田「ここは二階〜〜〜〜〜〜。」
使い古されたギャグを・・まだ余裕じゃないか。

瀬間「一応聞きましょう。黒田さん、この孤立さんになにされたんですか?」
孤立?まだ少し馴染めてないだけだって。転校してまだ三日なんだぞ。

黒田「今朝、機嫌良さそうに教室入ってきた転校生くんに、”どうして友達できてないのに機嫌いいの?”って聞いたら無視されたぁぁぁ。」
え?そんなこと聞かれてないけど・・。
天利「ええと・・なんというか・・。」
言葉に詰まらないでくださいっ。

ぽん。
瀬間さんが黒田さんの肩に手を乗せる。
瀬間「仕方なかったんです。孤立さんにとってそれは・・禁句だったんですよ。きっと深く傷ついたんだと思いますよ。」
黒田「瀬間さん・・・・そうだね、、、ごめんね、転校生くん。」
天利「まあ、その、なんだ・・黒田もこう言ってることだし・・。」

栗本「誤解だ!というか、俺は別に友達できてないわけでも孤立さんでもないっっっ。」
瀬間「うんうん、わかってますよ。私たちには見えないかもしれませんが、あなたにはきっと友達がいるんですよね。」
栗本「超誤解だって!・・・・第一、友達はこれから作ればいいじゃないか。」

瀬間「・・そうですね。希望を捨てなければ、人はまたがんばれます。」
そう言った瀬間さんの顔は、とても優しくて・・あれ?俺かわいそうな人に見られてる?
瀬間「まあ転校生さんをからかうのはこの辺にして、黒田さん、本当になんでそんなやる気なさそうなんですか?」
黒田「転校生くんの友達作りどうすればいいかと思ったら、なにも思いつかなくて・・。」
え?また俺関係?

瀬間「・・それは、仕方ないですよ。それは天につばを吐くがごとく、神を超えようとするようなものです。」
そこまで難関じゃないだろ。
天利「お前らが友達になってやればいいんじゃないか?」

黒田・瀬間「え〜〜〜〜〜〜。」
・・・・ちょっとその反応はショックなんですが・・。

天利「で、本当にどうしたんだ?」
黒田「ええとね、意外な時期の転校生が来たら、不思議な力を持つ女の子が部活動に勧誘すると思ったのに、それが無いの。予定調和はどうしたの?」
・・・・・・俺は超能力者じゃないんだけど。

瀬間「あれは五月の転校生だったと記憶してますが、、、今は四月ですよ。」
黒田「そう言われてみれば・・なんで五月じゃないの?」
栗本「いや・・俺に言われても・・というか、それ違う話っていうか、アニメで見たよ。」
世界を変えられる女の子と、未来人宇宙人超能力者と他一名が中心の話だろ?

黒田「じゃあ、転校生くんはなんなの?地底人とか?」
栗本「ないない。ただの人間です。」
瀬間「ふむ・・・・奈氷見ちゃん、ちょっといい?」
戸矢羅「もちろんっ、いつ呼ばれてもいいように待機してたよ。」
この戸矢羅・・さんは瀬間さんと仲いいようだ。よく話してるのを見かける・・戸矢羅さんが瀬間さんにべたべたしてるところは中々素敵だと思う。

瀬間「この転校生さんについて情報ありませんか?」
戸矢羅「もちろんあるよ。瀬間ちゃんに近づく輩の弱点を収集するのは私の義務だもんね。」
弱点・・?義務・・?

黒田「私も聞きたいなぁ。」
戸矢羅「ええと、まだ弱点ってほどの情報はないけど、昨日他の学校の女の子と会ってたということと、麦チョコが好きだって情報が入ってるよ。」
栗本「ちょっと待てぇぇぇぇぇ、俺のプライバシーは?というか、麦チョコのくだりはどうして知ってるんだ?」
家でしか食べてないぞ。知る機会が見当たらんっ。
戸矢羅「昨日、栗本くんのお母さんが四つも買ってたから、”好きなんですか?”って聞いたら、”不詳の息子が好きなの”って言ってた。」
いつの間に俺の個人情報が漏れまくってる・・。

瀬間「んー、ちょっと脚色してもらえませんか?」
え?脚色?
戸矢羅「栗本くんのお母さんに”麦チョコ好きなんですか?”って聞いたら、”女好きの息子が二番目に好きなものなの”って言ってた。」
瀬間「一番目は女の子が好きってことですね。60点です。」
戸矢羅「瀬間ちゃんの採点は厳しいよぉ。」
栗本「というか、脚色すんなよ。」

瀬間「脚色?では会っていたという、”他の学校の女の子”についての話をしていただきましょうか。」
栗本「お、俺の話はどうでもいいだろ。く、黒田さんの話だったでしょ。」
黒田「私?ああ、生理で調子悪かっただけだよ。さ、さ、話をどうぞ。一字一句聞き逃さないよ。」
瀬間「途中で話を都合よく変化させちゃうかもしれませんけど、気にしないでください。」
気にするよ・・・・・・・・もちに会ってたことを言ってるんだろうな・・。
こういうのはごまかすのも、うそをつくのもよくないな。シンプルに、ただただ事実だけを言おう。

栗本「偶然昔の知り合いに会ったんだよ。黒田さんには言っただろ、昔この辺に住んでたこと。」
黒田「うん。それにしても、偶然昔の知り合いに出会ったんだ。偶然・・ね。」
なんか疑いの目で見られてるような・・?
瀬間「奈氷見ちゃん、その女の子は・・かわいかったですか?」
戸矢羅「うん、すっごくかわいかったよ。胸もおっきかったよ。」
瀬間「なるほど、では改めて転校生さん、その女の子はかわいかったですか?」

栗本「あ、改めて聞く必要ないだろ。先生、早くホームルームを始めてください。」
天利「悪い、そう言えば出席簿を忘れたからちょっと取りに行ってくる。それまで自習しててくれ。」
お前の手にあるのは出席簿じゃねえのかぁぁぁぁぁぁ。逃げやがった。

瀬間「ふふふ、これは面白そうな予感。」
・・そんな予感はしないから。
黒田「もしかして、昔好きだった子とか?」
栗本「そんなんじゃないから。昔は・・兄妹って感じだったな。いつも俺の後ろをとことこついてきてたっけ。」

瀬間「カルガモですね。」
栗本「それは親子だろ。」
親の後ろを子がついてとことこ歩く、、、うん、あれはかわいいな。

黒田「うーん、今もとことこついてくるのかなぁ?その女の子。」
瀬間「つまり、転校生さんがホテルに入ったら、その女の子もとことこついてくる・・と。」
栗本「んなわけねえだろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっっっ。」
あと、いつまで”転校生さん”なんだ?名字で呼んでくれよ。

戸矢羅「昨日話してる感じだと、中々いい雰囲気だったよ。栗本くんがその女の子を狙ってるってことが丸わかりなのがいまいちだったけど。」
え?そんな感じだった?
黒田「・・・・その女の子、彼氏いたりして・・・・。」
栗本「あ、彼氏はいないって言ってたけど。」
黒田「え?ちゃんと落としにかかってるんだ・・。」
栗本「違う違う。話の流れでそういう感じになっただけ。」
瀬間「どう取り繕うと、女の子を狙う狼さんってイメージはもう拭えませんね。」
ひどい・・俺はそんなつもり・・全然ないとは言わないけど、そこまで意識してなかったよ。

瀬間「ですがまあ、”彼氏”はいなくても、”彼氏候補”はいるかもしれませんね。」
栗本「彼氏候補?」
瀬間「転校生くんもそうかもしれませんが、”彼氏じゃないけど気になる男の子”ですね。」
栗本「いつ彼氏になってもおかしくないってこと?」
瀬間「そうですね。彼氏になる場合と、キープになる場合があったりします。」
嫌だなぁ・・キープって・・。

瀬間「つまり、いつその女の子に彼氏ができてもおかしくない。いえ、今はもう既に・・なんてことも。」
栗本「べ、別に俺はもちと付き合うとか、考えてるわけじゃないし・・。」
瀬間「”もち”さんって言うんですか。ふふ、女の子には弱点があるんですよ。態度に弱かったり、言葉に弱かったり・・その子も男の行動次第では・・今頃ホテルへ・・。」
栗本「いやいやいや、んなことする奴じゃないって。」
瀬間「そうですかぁ?」

栗本「見た目は大人になってきてるかもしれないけど、中身はまだまだ子供だって。」
瀬間「見た目が大人なら、誘ってくる人はいると思いますよ・・中身が子供なら、上手く騙されそうですねぇ。」
栗本「んなことねえって。」
瀬間「気弱な女の子は、男に落ちやすいんですよ。積極的に来られると断れなかったりするんです。その”もち”さんはどうですかねぇ。」
・・・・・・・・・・まあ、もちは気弱な感じだよな・・・・・・・・・・いや、大丈夫。きっと大丈夫。

瀬間「人生はやり直し出来ませんから、”まだ大丈夫”は危険ですよ。物事、手遅れになることもあるんです。」

なんか、同い年には思えない”重い”言葉だった・・・。


―――帰宅途中

御許「ふぁうふぁう、あんちゃんだーーー。」
栗本「・・・・よう。」
く、瀬間さんが変なこと言うからなんか気になる。

御許「ようっすぅぅ、ん?どしたの?」
栗本「いや・・なあ、お前友達は多い方か?」
御許「どうだろう?学校外でもよく遊ぶ友達は五人くらいかなぁ。学校内だけなら三十人くらいいるけど・・。」
・・・うん、きっと多い方だと思う。出ないと、俺が友達少なすぎるような気がするから・・。

御許「どうしてそんなこと聞くの?」
栗本「あーいや、別に意味は無いから・・お、男友達は・・その中に入ってるのか?」
御許「お、お、男の人はいないよ。」
よしっ。俺は心の中でガッツポーズをしといた。

御許「あ、でも・・あんちゃんは友達に入れてもいいのかな?」
友達・・う、まあそれで問題ないと思うが・・恋人は・・難しいかな。
栗本「他に、入れるカテゴリなんて無いだろ。」
”好きな人”フォルダがあったら嬉しいんだが・・。

御許「あ、あんちゃんは”あんちゃん”カテゴリが・・。」
栗本「そのカテゴリは他の人が入るのか?」
御許「あんちゃんは、あんちゃんだけだよ。」
あんちゃんばっかでなんかわからんが・・一人しか入らないならそれはもうカテゴリじゃないんじゃ。

御許「・・あんちゃんは・・あたしをどのカテゴリに・・入れてるの?」
う・・さすがに”好きな人”とは言えないだろう・・”攻略中”いやいや、”幼馴染”うん、これかな。
栗本「幼馴染フォルダだ。」
御許「あんちゃん他に幼馴染っていたっけ?」
栗本「近い年代で保育園(幼稚園)からの知り合いは全員入れていいんじゃないか?」
御許「・・それならあたしも幼馴染フォルダはたくさん入ってるよ。」
まあ昔はみんな仲良しだったからな。お互い幼いころのことはよくわかる。

栗本「でもまあ、もう会ってないだろ。」
保育園(幼稚園)からの知り合いなんて、連絡とることなんて殆どないって。つーか、小学生の頃の知り合いもどうしてるかわからん。
わかるのはこないだ偶然あったこいつ・・もちくらいだな。

御許「会ったよ。ついこないだ。」
栗本「へ?」
御許「みんな大きくなってたよ。昔はあんなに小さかったのに、今はみんな大きくなって、格好良かったり、可愛かったりしてたよ。」
格好よく?男?男?男?男?男?男?男??????

栗本「な、なんで・・その、会ったりしてるんだ・・?」
御許「同窓会があったの。あれ?あんちゃんのところにもハガキ来なかった?」
栗本「・・・・・・・・・・・・・・・まったく覚えが無い。」
御許「今年の頭なんだけど。」
栗本「引っ越し作業が忙しすぎて覚えが無い。」
・・・・瀬間さんなら、”ハブられたんだね”とかいいそうだな。

御許「あ、ならもう一度同窓会する?みんなもあんちゃんに会いたいと思うよ。」
栗本「んーどうだろうなぁ。みんなやりたくないだろそうしょっちゅうは。」
御許「でもみんな、また会おうねって言ってきてたよ。」
そんなに盛況だったのか・・やっぱちょっと行ってみたいかも。

御許「みんながね、”めーるあどれす”を渡してくるんだけど、あたし携帯持ってないから・・流行ってるよね、携帯。」
栗本「なあ、そのメールアドレスを渡してくるやつらは、男子ばっかじゃなかったか。」
御許「そう言えば・・十人くらい来たけど、みんな男の子ばかりだった。」

・・・・・・・・・やっぱ同窓会はやめだ。男どもはもちが目当てか・・・・・・・・・・・。
多分、女たちからは疎まれただろうなぁ・・同窓会は二度と開催されそうにないな。

御許「あんちゃんは携帯持ってる?」
栗本「ああ、持ってるぞ。ちょっと古いのだけどな。」
御許「・・・・あたしも・・携帯持った方がいいかな・・?」
もちが携帯?まあいつかは持つと思うし、今から持っても早いとは思わないしいいんじゃないかな。
・・・いや、待てよ・・。

もちが携帯を持つ → 男からメールが来る → 返信 → 返信 → 繰り返し・・ → 仲良くなる → もちと他の男が・・。


御許


がしっ。
俺はもちの両肩に手を乗せる。
御許「あぅっ?あんちゃん痛いよぉ。」
栗本「もち、お前は携帯持たなくていい。持たない方がきっといいぞ。」
御許「???え、う、うん・・あんちゃんがそう言うなら、持たないよ。」
・・・・うん、やっぱこいつ押しに弱いな。

””瀬間「気弱な女の子は、男に落ちやすいんですよ。積極的に来られると断れなかったりするんです。その”もち”さんはどうですかねぇ。」””

瀬間さんの言葉を思い出す・・素晴らしいアドバイスです。やっぱ女の子のことは、女の子に聞くのがいいな。
はっ、こ、これは・・俺が積極的に行けばきっともちは・・俺の女に・・?

御許「携帯なくても家に電話があればいいよね。」
栗本「そうそう、携帯なくても俺たちは困らんさ。困るのは携帯会社と関連会社くらいだよ。」
御許「・・あう・・困る人がいるなら・・持った方がいいのかな?」
栗本「いやいやいや、持つことで困る人もいるから。持たない方がいい。うん、きっとそうだ。」
御許「あんちゃん、、、今までで一番真剣そうな顔してる・・・。」
お、落ち着け。もちが怖がってるぞ・・落ち着け、俺。

御許「電話があればみんながくれた電話番号使ってかけれるし。」
栗本「ん?みんながくれた電話番号?」
御許「うん。めーるあどれすと一緒に書いてあったよ。電話番号。」
電話・・?

もちがみんな(男)に電話 → もちが男と仲良くなる → ホテルへ → 初めてなの・・。


御許


がぁしぃっ。
俺はもちの両肩に手を乗せる。
御許「あぅっ?あんちゃん痛いよぉ。」
栗本「もち、お前の家に電話はいらない。無い方がきっといいぞ。」
御許「???で、電話が無いと・・困るよ。」
・・・・そういやそうだな。連絡網が作れないか。

””瀬間「ですがまあ、”彼氏”はいなくても、”彼氏候補”はいるかもしれませんね。」””

瀬間さんの言葉を思い出す・・いつ彼氏になってもおかしくない彼氏候補・・危険だっ。
はっ、こ、これは・・俺が彼氏候補でもおかしくない・・やがては俺が彼氏に・・?

栗本「なあ、もちはその・・彼氏とかは欲しくないのか?」
御許「・・こないだも言ったけど、いい人がいれば・・欲しい・・かな。」
これはヤバい、きっと男が積極的にいけばもちは断れないだろう。


男「なあもちちゃん、オレと付き合おうよ。オレもちちゃんに惚れちゃったんだ。」
御許「あ、あたしはその・・あなたのことなにも知りませんし・・。」
男「これから知ればいいんだよ。付き合えばもっとよく知れるし。」
御許「で、でも・・。」
男「きーまり。じゃあデート行こう。」
御許「え?」
男「ほらほら、こっちこっち。」
御許「あ、はい。」
男「もちちゃんもオレのこと知れば、きっと好きになるから。」
御許「(そうなのかな・・わかんないよ・・。)」


みたいな感じで進み、男に無理やり連れてかれた遊園地や映画館・・一緒に遊ぶ中で二人の中は進んでいく・・。


男「遊園地楽しかったね。」
御許「うんっ。夢の国ってほんとだったんだぁ。」
男「もちちゃん明日は用事ある?」
御許「ううん、ないよ。」
男「なら今日は遅くなってもいいよね。ちょっと休んで行こうか。」
御許「ふぇ・・あ、こ、こ、ここ・・・・・ぷしゅー。」
男「大丈夫大丈夫、なにもしないから。」
御許「で、で、でも・・。」
男「最近はゲーム機とかカラオケとか、色々あるんだよ。少しの時間だけ遊んでいこうよ、お金もオレが持つから。ね、ちょっとだけだから。」
御許「・・・・じゃ、じゃあちょっとだけ・・・・。」


こんな感じでホテルへ連れ込まれて・・。


御許「あうぅぅぅんっっ。な、なにもしないって・・言ったのにぃ。」
男「もちちゃんが悪いんだよ。こんなにもかわいくて・・オレもちちゃんのことこんなにも好きなんだっ。」
御許「あぅ・・痛いよぉ。」
男「大丈夫、すぐ終わるから・・ちょっと大人しくしててね。」
御許「すぐ終わるの・・それなら・・。」
男「あー気持ちよくて・・出そうっ。」
御許「で・・そう?」
男「おおうっ。」
ドクンっドクンっドクンっドクンっドクンっドクンっ・・。
御許「ふぇ・・なにか・・出てるよぉ。」
男「ごめんごめん、精子出ちゃった。」
御許「精子・・?えっ、赤ちゃんできちゃう・・。」
男「責任取るから。だからね、オレと付き合おうよ。ね、いいだろ。もうここまでした仲なんだから。」
御許「・・・・うん。」

御許



ゆ・る・さ・ん!
俺の?もちが他の男のものになるなんて・・・・・・・・・・そいつはぶっ殺さないとな。
だが、そうなってはもう遅い。
そうなる前になんとかしないと・・だが、どうすれば・・?
そうだ、デートしよう。仲良くなればきっと。
しかし、不自然にならないだろうか?いきなり誘ったらまずくないだろうか?

御許「ね、ねえ、あんちゃんは明日・・その、予定・・ある?」
明日?
栗本「いや、特に・・予定はないな。」
御許「なら・・その、一緒に出かけない?お話したいことがあるの。」
も、もちからデート?の誘いだと・・?
これは・・ふぅ、今日はオナニー禁止だな。
や、優しくするからな。

栗本「ま、まあ、一緒に出かけるくらい構わんぞ。」
御許「えへへ、良かった。じゃあ明日もお弁当作ってくるね。」
もちと会った初日、お弁当を作ってくれる約束したのだが、それから毎日律義にお弁当を持ってきてくれている。
味は保証する。女の子が作ってくれたという補正を除いても十分うまい。
まあ、俺の好みは全部知られているのだけど・・いくつかは昔から知られていたが、最近の情報は母さんがリーク元だ。

栗本「・・弁当は、おにぎりを希望する。」
御許「梅干しとシャケがいいんだよね。たらこはNG。」
よくわかってらっしゃる。
たらこは嫌いじゃないんだが、口に合わないんだよなぁ。
父さん母さんは大好きらしいんだが。
”大人になったらおいしく食べれるようになる”って言われたけど、どうなんだろう?大人にならないとわからないや。

栗本「今から楽しみだ。」
御許「あ、あの・・あたしの手料理食べたいなら・・その、今日も作りに行く?」
栗本「初日からずーっと毎日母さんの手伝いに来てるだろ。お前どっちの子だよ。」
今さら言われてもなぁ。

御許「そ、そろそろおばさんの子供になっちゃいそうかも。」
お前のお母さんが泣くぞ、そんなこと言ったら。

栗本「そういや・・俺はお前んち行ってないな・・おばさん元気か?」
御許「う、うん、、、、元気だよ・・あの、でも、うちには・・来ない方がいいかも。」
なんかあるのか?お前んちに。

はっ、まさか、借金があって、毎日その返済要求しに男がやってきて・・返済の代わりに身体を・・。


御許


栗本「今日、これからお前んちへ行くから。拒否権はないぞ。」
御許「ふぇ?あぅ、でもでも、お母さんが、その・・。」
おばさんがどうしたんだ?まさか・・病気?
でもそうなら、俺にもなにか出来ることがあるはずだ。なければ探すまでさ。

栗本「とにかく行くぞ。」
御許「はうぅぅ。」

・・
・・・・

未々「あっはははは、もちが男を連れてくるなんてなぁ。はははははははははははははははははははははははっっっ。」
御許「お母さん、服、服着てよぉ。」
未々「まあまあ、急に服を着るのも身体によくないんじゃないかなぁって。」
御許「着ないと風邪引くから。もう、奥行ってて。」
未々「ゴムいる?」
御許「いりませんっ。」
おばさん、ずいぶん気さく・・?な感じになったなぁ。
というか、昼間から酒ですか。

御許「もう・・・・あんちゃんごめんね。お母さん酔ってて。」
まあ、見ればわかるけど・・なにかあったのか?
栗本「えっと、今は仕事してないんだな。」
昔は昼間仕事してたような気がしてたが。

御許「その、ね、お仕事先でエッチなこと・・されたみたいなの。お父さんが昇進したこともあって、仕事辞めたの。」
それはそれは、大変だったんだな。

・・・・特にもちの家は大きな問題があるってわけじゃなかった。
ついでなので、ご飯をごちそうになってから帰った。
もちの作り料理はおいしかったんだけど、おばさんが作った目玉焼きはひどかった。
焦げてるし、調味料も無茶苦茶だし・・というか、酒飲みながら料理するってどうなんだ?

inserted by FC2 system