―――おみやげ―――

・・・先生、これで喜んでくれるかな・・・

・・
・・・・

ピンポーン。
ん、だれだこんな朝早く・・7時か・・っと、そういや瀬間が来るって昨日言ってたっけ。
天利「はいはーい、今開けますー。」
がちゃ。

瀬間「先生、”はい”は一回でいいんですよ。」
天利「ははは、そうだな。今日は一人か?」
瀬間「・・奈氷見ちゃんがそんなにお気に入りですか?ブックマーク済みですか?」
天利「いや、そんなつもりじゃなかったんだけど。」
瀬間「冗談です。今日はおみやげを持ってきました。」
ああ、そんなことも言ってたような。

天利「まぁひとまずあがってくれ。」
瀬間「おみやげと聞いて、おもてなしを始めた。」
天利「みやげがなくてもおもてなしはするさ。」
瀬間「エッチするために?」
客をもてなすだけだよ。

瀬間「・・昨日と同じ部屋ですね。」
天利「一日じゃそう変わらないって。どんな部屋を想像してたんだ?」
瀬間「そうですねぇ。”奈氷見ちゃん一筋”って部屋に書かれてたりとか。」
あれ?かなり気にしてるのか?

瀬間「おみやげは後で楽しむとして、まずはゲームでもしますか。」
天利「何かおもしろいものでもあった?」
瀬間「じゃーん、これです。」
天利「・・携帯・・だな。」
何かおもしろい携帯アプリでもあったのかな?

瀬間「実はこの携帯、ボタン一つで空を飛ぶんですよ。」
天利「・・おもしろいのはいいが、意味はあるのか?」
瀬間「今までの携帯は、電話のみでした。しかし今ではメールにカメラ、ゲームに音楽や動画プレイヤー、ネットも余裕でできます。」
天利「色々出来るようになったよね。」
瀬間「今あげた例もほんの一部。他にも出来ることはたくさんあります。」
・・目覚まし時計、ライト、本も格納できたりするしなぁ。パソコンと連携させればリモートも出来たりと、多機能だ。

瀬間「まぁ使わない機能ばかりですけどね。」
天利「意外と僕はカメラ使わないよ。」
瀬間「先生はアナログ人間ですから。」
天利「そんなパソコン知らない人間みたいな扱い?単に使いどきがないだけだよ。」
思い出とるならデジカメ使うし、、、いつ使うんだ?

瀬間「街を歩いていて、新しい店が出来てたら携帯で写真とって友達に送ったりしませんか?」
天利「いや、しない。」
瀬間「自販機に変わったジュースがあったら、携帯で写真とりませんか?」
天利「とらない。」
瀬間「かわいい女の子がいたら、スカートの中をこっそり写真とりませんか?」
天利「とったら犯罪だーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。」

瀬間「わかってますよ。先生はかわいい子も綺麗な子もとりまくりだってことは。」
天利「だから、僕はカメラ機能は使ってないんだって。」
瀬間「つまり動画機能で撮ってるんですね。ああ、隠してもわかってますよ。表向き否定しなきゃいけませんもんね。」
・・僕は、否定しても肯定しても盗撮犯扱いか?

瀬間「さて、先生をからかうのはこの辺にして、と。話を戻してこの携帯、空を飛ぶんです。」
天利「精神的にダメージが結構あったぞ・・んで、どうして空を飛ぶんだ?」
瀬間「ロケットエンジンがついてるからです。見ててくださいね。」
ロケットエンジン?

瀬間「スイッチON!」
ブオオオオオオオォォォォォォォォォ・・なんかすごい音がしてるんだが・・。

ひゅぅんっ。
携帯が窓の外へ飛んでいった。
あぶないあぶない。窓がしまっていたらわれてたよ。

瀬間「ふっ、完璧です。」
天利「なにが????」
携帯飛んでったよ。しかも戻ってこないよ。

瀬間「ま、小さいことは気にしないで、朝ご飯をいただきたいです。」
小さいこと・・?携帯が空を飛んでいったことが小さいことだと?

天利「僕の携帯じゃないからいいけどね。朝ご飯もそろそろ食べるつもりだったから、それもまあいいか。」
瀬間「お客様はお腹がぐーぐー言ってます。パパ―、エサちょうだい。」
はいはい、すぐ用意するよ。あと、だれがパパだ。こんな大きな子供は知らんっちゅうに。

瀬間「その間、私は先生の携帯をいじることにします。」
天利「別に変なのは無いぞ。」
瀬間「私はプライバシーを尊重しますので、先生が撮ったあぶない映像は見ません。」
あぶない映像なんて撮ってませんって。

天利「本当におもしろいものはないから。」
瀬間「・・ある時期を境に、内田先生とのメール・電話数が激減しています。おもしろいことがわかりますねぇ。」
・・勘弁してくれ。まだ引きずってるんだから。

瀬間「カメラは使わないって言ってたのに、内田先生の写真がありますよ。さて、消しましょう。」
天利「ああっ、そんなっ!」
瀬間「安心してください。メモリーいっぱいに私の写真を詰め込んでおきます。」
なにがどう安心出来るのかわからん。
くそっ、早く朝食にしないと。

・・
・・・・

朝食が出来上がるころには、僕の携帯はかなり様変わりしていた。
多分、他の人が見たらきっとこの携帯は瀬間のものだと思うだろう。
なんせ、写真には瀬間の写真がいっぱい。フォルダ名も瀬間の名前がたくさん。というか、壁紙まで瀬間、お前の写真にするのか?
他にもあちこち装飾された・・男の携帯っぽくない・・。

瀬間「ちょっとモノ足りませんねぇ。」
十分すぎるほど改変されたよ。勘弁してくれ。

瀬間「まあいいでしょう。まずは朝食です。」
はいはい、とっとと食べてくれ。

瀬間「先生、ケチャップとめんつゆを出してください。」
天利「目玉焼きに味噌汁、白飯に野菜サラダの朝食に必要な調味料とは思わないが?」
瀬間「いいから、早く出しましょう。じゃないと携帯いじりますよ?」
自分の携帯いじれよ。空飛んでったけど。

天利「・・はい、これでいいだろ。」
冷蔵庫から持ってきたけど、どうするんだ?
瀬間「びゅるるるる、じゃばー。」
って、迷いなく全メニューにかけやがった。

あーあー、色が、色がすごいことに・・これは・・まずいだろう。常識的にも味も・・。
瀬間「パクっ。」
・・いや、瀬間がここまで迷いなくかけるのなら・・うまいのか?

瀬間「まずい。」

どうしよう、どうコメントしていいかわからない。
瀬間「先生もどうです?」
天利「遠慮します。」
超遠慮します。

瀬間「こんなにおいしいのに・・。」
いや、さっきまずいって言ってただろ?

・・なんか変な朝食だったな・・携帯も変だったし。

瀬間「では本日のサブイベントを始めます。」
天利「メインイベントは?」
瀬間「もう携帯の件は終わりましたよ。」
あれがメインイベントだったのか?というか、携帯空飛んだまま、まだ戻ってこないんだけど。

瀬間「じゃーん、おみやげのDVDです。」
天利「わーい、、、んで、何のDVD?」
瀬間「ふふふ、それは見てのお楽しみ。ですが、先生は好きだと思いますよ。」
生まれてから二十数年の経験から、この手のモノは期待できないことはわかってる。
期待しないで待つくらいがちょうどいいんだよな。

瀬間「セットオン。プレイっ。センセイハヘンタイっ。」
余計なものが追加されてるぞ。
・・始まらない。

瀬間「あ、停止ボタン押していました。てへっ。」
いいから早くスタートしてくれ。そんなイベントいらないから。

瀬間「では改めて・・こほん、プレイっ、センセイハオンナタラシっ。」
さすがに怒るよ?

うぃーんという音がして、、、映ったところは・・見たことあるような・・どこだ?

・・
・・・・

用務員「へへ、今日は素敵な一日をビデオにして永遠に記録したいと思います。」
この人は・・見たことある。以前、うちの学校で用務員してた人だ・・でも、確かこの人って・・。

用務員「今日はゲストが来ております。ボクの愛するレディ、瀬間ちゃんです。」
そこには瀬間が横たわっている。気を失っているのか、動かない。
・・これは・・まさか・・。

用務員「ちょーっとぱちぱちさせちゃったから気絶してるけど、すぐにボクのちんぴょで起こしてあげるね。」
ぱちぱち・・スタンガン・・か?

天利「なあ、瀬間・・?」
瀬間「しっ、ここからがいいところなんですよ。」
いいところ?

用務員「瀬間ちゃんお人形みたいだねぇ。ボクがご主人様・・へへへ、ご主人様なんだから、脱ぎ脱ぎさせてもいいよね?いいよね?」
瀬間「ん・・。」
用務員の手が、瀬間の服を脱がしていく・・瀬間は起きない。

用務員「う、うヴぁ・・・・・・あ、出ちゃった・・やヴぇ、瀬間ちゃんに出さないといけない赤ちゃんのタネが・・無駄うちしちゃった。」
いそいそと用務員が服を脱いで行く・・うわ、ブリーフに精子がこびりついてる。
用務員の身体は、餓鬼がそのまま大きくなったような・・お腹のたるんだ初老の男。

用務員「一回出ちゃったけど、まだまだたくさん出してあげるからね。せーまちゃんのたーめならがーんばーるよっっと。」
・・用務員が瀬間のあそこにそそり立ったモノを入れようとする・・。
・・・・・・見たくない、僕はこんなの見たくないんだ。

天利「せ、瀬間・・。」
瀬間「しっ、ここからすごいんですよ。嫌がる私を無理やり・・あ、ネタばれしちゃった。」
僕が停止しようとすると、瀬間が止めた。
瀬間「だめですよ、最後まで見てください。これは先生の罪・・。」

ズンっ。
用務員「うぉぉおお、き、きついよ・・まったく、瀬間ちゃん昨日はいやいや言ってたのに、やっぱり好きなんじゃないか。」
だって、ボクのモノをこんなに締めつけてくるんだもん・・と、用務員は気持ち悪い言葉を繰り返す。

パンっパンっパンっパンっパンっパンっパンっパンっ・・。
用務員「くぅぅ、はぁ、はぁ、瀬間ちゃん、ボクもうイクよ。出していいよね?中で出していいよね?」
やめてくれ、もうやめてくれっ。

用務員「へへへ、否定しないんだから、OKってことだよね。ボクの赤ちゃん産んでね。」
イクよ、イクよ、と用務員は腰を強く叩きつける。

用務員「ぅうぅっっっ。」
用務員が苦悶の顔をするとともに、二人の結合部から白いものが垂れてきた。

瀬間

・・

用務員「ほらほら、中に出しちゃったよ。見てよ、ねえ見てよ。ねえ・・・起きないんなら、もう一回、しちゃうよ。」
再び用務員が腰を動かし始める・・。

・・もうやめてくれ。
天利「もうたくさんだっ、やめてくれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっっっっっ。」

・・
・・・・

がばっ。
天利「え?」
布団から起き上がった僕は、変な声をあげたような気がした。
ちゅん、ちゅん。と、朝を告げるスズメの鳴き声が聞こえる。
時計を見ると、六時。僕の身体は汗びっしょりになっていた。

天利「・・夢?」

そうだよな。携帯が空を飛んだり、朝食にケチャップとめんつゆぶっかけたり、あんなビデオ見せられるなんて、ははは。
天利「夢でよかった・・。」
うん、夢でよかった。あんな現実、嫌だよ。

・・ひとまずシャワーでも浴びるか。
こんなにも汗びっしょりのまま一日を過ごすつもりはないんで。

(男のシャワーシーンはカット。)

どさっ。
天利「ふぅ。」
シャワーを浴び終えた僕は、再び布団に飛び込む。髪がまだ濡れてるのでうつぶせだ。
あー心地いい。やっぱり風呂に入った後はすっきりするわぁ。(シャワーだけど。)

このままもうひと眠りするか・・今度はいい夢見れるといいな。

・・
ピンポーン。
ん?だれか来た?
時計を見ると七時。ちょっと寝てたかな?

天利「はーい、今開けまーす。」
玄関に向かう僕は、何かこう、似たようなことがあったような気がした。

がちゃ。
天利「・・瀬間。」
瀬間「おはようございます、先生。寝てましたか?」
天利「ああ、うとうとしてたよ。」
瀬間「うとうと・・?ぐっすりじゃなくて?」
天利「一度起きてもう一度寝ようとしてたんだよ。」
瀬間「そうですか、それは悪いことをしました・・お詫びは身体で・・どうですか?」
天利「臓器を売って金にしてくれるのか。気持ちは嬉しいが親からもらった身体は大事にするように。」
瀬間「ぶー。」
頬を膨らませて不満を表す。

天利「えと、とりあえず入るか?」
瀬間「ここは既に私の住処です。許可などとらずに入ります。」
天利「いや、チャイム鳴らしてる時点でお前の住処じゃないだろ。」
瀬間「ふふふ、他の住人に私の存在を植えつけるために、わざとしていることを知らないとは・・ふふふふふふ。」
いや、怖いんだけど。

瀬間「では、おじゃましまーす。」
お前の住処なら、”ただいま”じゃないのか?
訂正されても困るので、言わないけど。

天利「ええと、まずはどうするかな?」
瀬間「ふふふ、実はおみやげがあるんですが・・その前にこれを見てください。」
瀬間がDVDをテーブルの上に置いた後、携帯を僕に見せてきた。
DVD・・携帯・・なんか、悪い予感しかしないんだけど。
これも夢・・?それにしては、ずいぶんはっきりした夢だな。

天利「・・・・で、それが飛ぶのか?」
瀬間「・・先生、なに言ってんですか?携帯が飛んでどうするんですか?」
困ったような顔をした瀬間が答える。
天利「よかった、飛ばないのか・・ひと安心だ。」
瀬間「変な先生・・おもしろいアプリが手に入ったので先生に見せようかと思ったんですが。」
天利「おもしろいアプリ?空を飛ぶとか?」

瀬間「先生病院行く?精神科を受診する?」
行かない、受診しないから。僕が悪かったよ。夢の話題出されても困るだけだよな。

天利「え、と。どんなアプリなんだ?」
瀬間「ゲームですが、ジャンルはタワーディフェンスです。」
天利「防衛ゲームだっけ。拠点防衛系は結構見るけど。」
瀬間「あれ?知ってるんですか?」
天利「二、三年前からちょくちょく見かけるようになったかな?絵が綺麗で動きが派手ならそれなりに楽しめる。」
瀬間「ふふふ、見た目だけで判断するとはさすが現代っ子。」
どっちかというと、瀬間の方が現代っ子だろ?

瀬間「タワーディフェンスには最低限の要素と各ゲームごとの追加要素があります。」
天利「ディフェンスって言うんだから、防衛の要素は最低限必要ってことか?」
瀬間「そうです。タワー・・要は防衛拠点への侵入、もしくは破壊されたら負けです。」
天利「んで後は、防衛キャラの配置か。」
瀬間「防衛キャラは、移動しない固定型と、自由行動する移動・追尾型などがありますが、これはゲームによって変わりますね。」
天利「固定型をよく見るけど、移動型はあまり見ないな。」
瀬間「防衛だけする場合、移動する必要があんまりないんですよ。防衛+攻める場合に防衛キャラがそのまま攻撃キャラとして移動したりします。」
天利「それ、タワーディフェンスなのか?守りながら攻めるゲームって、昔からあるような・・。」
瀬間「細かいことは気にしない。言ったもん勝ちです。タワーディフェンスって言えばタワーディフェンスになるんですよ。」
そんなものか?

天利「んで、瀬間が見つけたゲームはどんなタイプなんだ?」
瀬間「拠点防衛型で、守るだけです。」
天利「・・それなら似たようなものがたくさんあるだろ。」
瀬間「ふふふ、これは日本人が作った物なんですよ。」
天利「今までも日本人が作ったものはたくさんあるだろ。」
瀬間「もう、先生は揚げ足しかとらないんですか。」
天利「えっと、じゃあ、日本人が作るとどんな利点があるのかな?」

瀬間「よくぞ聞いてくれました。日本語が使えます。」
天利「はあ。」
瀬間「よくわからないって顔をしてますね?外国産のゲームの場合、決められたシナリオ(設定)をただこなすだけになります。」
天利「んー、まあそうだな。」
僕は今まで遊んだゲームを思い出す。決められたステージを守れば勝ち。エンドレスの場合もあるけど、大体その辺は似たような感じだな。

瀬間「ですが、ゲームは進化していきます。成長の要素が増え、シナリオが追加されます。」
天利「成長するゲームならやったよ。ステージクリアでお金が増えて、それを使って防衛キャラを強くするやつ。」
瀬間「外国産ゲームはそこが限界でしょう。日本語シナリオは日本語を知るものしか作れません。」
日本語しか喋れない人に、英語シナリオのゲームは作れないのと同じってことか。

瀬間「そして日本語シナリオのタワーディフェンスは少ないんですよね。まったくないってわけじゃないんですが。」
天利「んでそれがその日本語シナリオのゲームか。」
瀬間「そうです。。。出来れば通信対戦もつけてほしいんですが、それは難しいんですかね。」
天利「要望出してみたら?」
瀬間「とっくに出しました。検討しますが難しいですって回答しか・・。」
天利「まあ、ユーザーからの要望をいちいち聞いてたら、時間がいくらあっても完成しないわな。方向性もおかしくなるし。」
瀬間「むぅぅ、ですが・・。」

天利「いずれ忘れるとは思うけど、その時は納得しないのもユーザの特徴かな。まあ大金が手に入ったら人雇ってお望みのゲームを作ってくれ。」
瀬間「いくらあれば作れますか?」
天利「・・と言われても・・一億くらい用意すれば余裕かと。」
瀬間「無理です!」
天利「ならゲーム制作を依頼するってのは?」
瀬間「ほほぉ、それはいくらくらいですか?」
天利「小規模なら100万くらいかな?それなりのものなら1000万超えるかと。」
もちろん作る内容や依頼先、時代、経済状況でかなり変動するかと。億でも断られる場合があるだろうし。
有名タイトルのようなものは億レベルだろうな。昔と比べてゲーム作成に必要な資金は莫大になったもんだ。

瀬間「1000万・・月に4万貯金するとして・・250カ月・・二十年以上・・ですか。」
天利「えっと、なら自分で作れば?」
瀬間「作れれば苦労はしませんっ。」
ははは、だからこそそれなりにお金がかかるんだけどね。

瀬間「ちなみに、小規模ってどれくらいですか?」
天利「ミニゲームくらいかな?ゲームやっててカジノが途中であったりしない?ポーカーとかスロットとか、スライムレースとか。」
瀬間「ああ、あれがミニゲームですか・・。」
天利「ちなみにポーカーならポーカー、スロットならスロット一つで小規模ゲームだと思ってくれればいいから。」
瀬間「えー、あれで100万くらいってボッタクリです。ボルタック商店です。」
ボルタックは・・まあ、うん。それでも一店舗しかないからそこを使うしかないんだよ。独占企業なんだよボルタックは。

天利「えっと、企業なんだから利益を上げる必要があるんだって。経費のみで作ってくれるなんて普通ないよ。」
ただの知り合いやユーザーの依頼で易々と作ってはくれないって。
瀬間「うー、あ、なら作ったゲームを販売すれば少しは利益あるんじゃないかな?それで安くならない?」
天利「小規模ゲームだと、全然利益はあがらないよ。大規模ゲームなら・・まあ多少は交渉の余地あるかもしれないけど。」
瀬間「二十数年・・うう、待てないよぉ。」

天利「大人しく遊ぶ側にまわっていた方がいいから。そんなことより瀬間が持ってきたゲームを遊んでみようよ。」
瀬間「ぅむぅぅ、まだまだ納得しないのでこの件は検討課題としましょう。ひとまずゲームで遊びましょうか。」
検討課題って・・ま、それなりのレベルを求めるならお金が必要になるのは当然。ここは資本主義の国なんだから。レベルが低くてもいいなら同人にでも依頼すれば?って思うが。
商業でもバグだらけなものを出荷するこの世の中、同人だと出来上がるかどうかも怪しいけどね。
世の中にどれだけのパッチが出ているかと思うと・・あはははは。
もっとゲームの作り方+デバッグ方法が世に出てもいいと思うんだけどな。

瀬間「そうです。メーカーさんに、昔作ったゲームのソースでも出させるってどうですか?いくらでも追加シナリオが作れます。」
天利「んな無茶なこと言ってないで、さ、ゲームで遊ぼうよ。」
ソースには技術が詰まってるんだから。あと、バグ見つけられて騒がれたらイメージ落ちるし。リスクがでかいの。
最初からオープンソースにするって決めて作るのなら別だけど・・。

瀬間「むゅぅぅぅぅぅぅぅ、、、、、、、、、、ま、いいでしょう。私はものわかりがいいのでとっとと切り替えます。」
結構納得できないって感じだったけど?

瀬間「ではこれです。プレイヤーは山賊を率いてやってくる討伐隊を撃退するんです。」
天利「まあ普通な話だよな。山賊・・中国なイメージになるけど。」
三国志のやりすぎかな?黄巾族が・・あれは盗賊か。周倉の方が山賊かな?
瀬間「んーと、一応ヨーロッパっぽいですね。明確な記述はありませんが。」
批判を避けたな。似てるけど違うよーってパターンか。
・・ま、ゲームなんだから同じってことはないだろうけど。

瀬間「基本的には兵・・まあ山賊ですね。それを雇って配置。ターン終了すると敵が攻めて来ます。」
瀬間「それで迎撃すれば勝利、奥まで敵がやってきたらゲームオーバーですね。」
天利「一番攻撃範囲の広いところに配置。これでバッチリだな。」
瀬間「ふふふ、タワーディフェンスの多くは、敵の進行箇所には防衛キャラを置けませんが、これは置けるんですよ。」
つまり、面倒くさくなったってことか。

瀬間「これで敵を足止めして、周りに迎撃部隊を配置。」
天利「一箇所に全軍配置すればOKってこと?」
瀬間「配置できる数に限度があって、最初はそうなりますね。」
天利「ずっとそれでいいんじゃないか?」
瀬間「んー、複数の敵から攻撃されたキャラは、ダメージが高くなるんですよ。攻撃する敵の数が多ければ多いほど、ダメージがより高くなります。」
天利「ダメージ?」
瀬間「敵の進行箇所に配置したキャラは、敵と接触すると攻撃されるんです。体力があってそのうちやられちゃうんですよ。」
天利「じゃあキャラを分散させた方がいいと。」
瀬間「そうなんですが、配置数に限度があって、あんまり配置出来ない。」
クソゲーってことかな?

瀬間「体力と防御力が高いキャラを、敵の進行箇所に置いて攻撃を防ぎ、残ったキャラを周りに配置して攻撃してもらう。これが基本になります。」
天利「ふぅん、で、何ターンかすれば終わるのか?」
瀬間「一応イベントもあって、選択するごとに進むルートが変わります。配置出来る仲間が増えたりもします。」
天利「進むルートによっては、難易度最高になったりとか?」
瀬間「それもありますね。他にも、ゲーム開始時点で難易度を決めたり出来ますよ。」
天利「ほほぉ。」

瀬間「とりあえずやってみましょうか。」
天利「見てみればわかるか。」
瀬間「ゲーム開始。ここで難易度設定です。」
天利「イージー(簡単)、ノーマル(普通)、ハード(難しい)、ベリーハード(とても難しい)、ノーコモンセンス。」
no common sense?(非常識)
こういう使い方だっけ?

天利「この最後のはなに?」
瀬間「ゲームバランス調整してないから、クリアできるとは限らないんだって。気が向いたらどうぞってことみたいです。」
そんなの出すなよ。非常識ってメーカーのことか。
天利「絶対クリア出来ないのか?」
瀬間「んー、クリアしてもゲームオーバーになっても、クリア特典があります。だから、がんばればなんとかなるんじゃないかと。」
クリア特典か。なら時間かければクリアできるのか。

瀬間「最初はノーマルだよね。」
天利「そうだな。最初からハードでやってクリア出来ないのもあれだしな。」
瀬間「クリア特典狙ってハードやるのもいいかもね。」
すぐ死ぬからか?最初からクリア特典ねらいって微妙だと思うけど。
というか、ゲームオーバーでもクリア特典なんだな。クリアしてないじゃん。

瀬間「じゃあノーマルで開始、と。開始特典〜〜〜なににしようかな?」
天利「引き継ぎのこと?最初から出来るの?」
瀬間「あ、私もう二周クリア済みです。」
ああ、そういうことか。

瀬間「最初から強化することもできますけどね。」
天利「・・チートか。」
瀬間「違いますよ。ゲーム内で、特定番号を入力すると特典がもらえるんですよ。」
天利「へぇ。」
瀬間「入力して手に入れた特典は、二周目から開始特典として選べるんです。無制限に選べるってわけじゃないですが。」
天利「・・なら、ゲーム開始するごとに、毎回特定番号入力すればいいんだな。」
瀬間「ふふふ、一度入力すると、例え最初から始めても同じ番号は入力出来ませんので。あしからず。」
天利「そうなんだ。それは残念。」

瀬間「開始特典設定完了。オープニング見ます?」
天利「見ない。」
瀬間「ふぁああ、先生説明書も見ない人ですか?」
天利「見る時もあるけど、見ない時もある。とりあえず瀬間がルールわかってるなら必要ないんじゃない?」
瀬間「そうですか・・じゃあオープニングは見ないっと。」

天利「メニュー画面みたいのに移ったな」
瀬間「兵(山賊)を雇ったり、根城に兵を配置したり改造したりできますよ。まあ最初はお金ないから改造は難しいですけど。」
天利「じゃあ配置してターン終了か。この派遣って何だ?」
瀬間「山賊ですから、略奪に行く人を派遣するんですよ。」
乱暴な世界だ。略奪ってことは、金が増えるのか。

瀬間「ターン毎にランダムで収入があります。ランダム値の最大数を増やすのがこの略奪しに人を派遣するんです。」
天利「ターン毎・・最初にたくさん派遣した方がお得だな。」
瀬間「・・それが派遣するのは防衛キャラなんですよ。派遣しすぎると守れませんよ。」
天利「ほどほどに・・ってことか。」
瀬間「そうですね。最初は兵を配置しましょうか。」

天利「ん?二種類いるのか?」
瀬間「はい。将と兵だと思って下さい。両方選択して一箇所に配置します。」
両方合わせて一箇所に、か。将が弱くても兵が強ければカバーできるし、その逆もあるってことか。
天利「・・配置出来る箇所は敵の進行箇所とその周り・・敵の進行箇所に配置するのは体力と防御力を高くして、その周りに配置するのは攻撃力の高い奴・・かな?」
瀬間「ほほぉ、わかってきましたね。その通りです。あ、ちなみに敵の進行箇所に置いたキャラも攻撃するので、攻撃力はどう配置しようと大事です。」
天利「将は固定名のキャラがいるんだな。兵は全部ざっくりしてるな・・”ザコ山賊”とか。」
瀬間「固定キャラは比較的強い傾向があるので、優先的に配置するのがお勧めです。」

天利「・・というか、固定キャラが強すぎるのか、それ以外が弱すぎるのか・・ってパラメータだな。」
瀬間「そうですね、そのせいか最初の配置は似たり寄ったりになっちゃいますね。」
天利「んーと、この固定キャラを将、あと強そうな兵の組み合わせを、敵の進行上に配置、残りを周りに配置だな。」
瀬間「最初はそれが定番です。後は、配置場所は砦の上が理想ですね。」
天利「パラメータに補正がかかる、と。」
瀬間「当たりです。有利に守れます。」
ふむふむ、これなら簡単じゃないか。

瀬間「では配置は完了。じゃあターン終了しますか。」
天利「あ、敵が来たみたいだぞ。」
瀬間「ええ、必ずではありませんが、しょっちゅう敵が来るので迎撃します。最後にもう一度防衛キャラを配置し直し出来ますが、このままでいいので戦いに移ります。」
天利「・・ん?戦闘中に配置出来ないのか?」
瀬間「出来ませんね。事前準備が全てです。」
・・うーん、他のタワーディフェンスとはちょっと違うんだな。
というか、タワーディフェンスなのか?

・・
天利「お、ちまちま戦って勝利したな。」
瀬間「基本はこれの繰り返しですかね。ノーマルですし、イベント戦以外は余裕ですよ。」
天利「勝てなかったらどうするんだ?」
瀬間「ゲームオーバーになりますが、イベント戦は回避して訓練もできますよ。」
天利「ほほぉ、訓練するとどうなるんだ?」
瀬間「ターンは過ぎるので、お金が手に入ります。強化してからイベント戦ってことです。」
なるほど。

天利「なら訓練してればベリーハードでも楽勝だな。」
瀬間「あ、ターン制限あるのでイベント進めないと、自動的にゲームオーバーになりますよ。」
天利「うそー。」
瀬間「ま、イージーとノーマルは訓練必要ないはずなんですけどね・・多分。」
天利「多分?」
瀬間「いや・・敵の強さって、ランダムで強くなるんですよ。まあ、その・・。」
なるほど、たまたま無茶苦茶強くなる場合もあると。

・・大体やり方わかったので、このまま進めていった。
天利「あれ?エンディング?」
瀬間「50ターンでエンディングです。イベントの進み具合で結果が変わりますよ。」
天利「・・これは、ハッピーエンドかな?結構周りと共存関係結べてるじゃないか。」
瀬間「ノーマルエンドですね。さらなる高みがあるんですよ。」
・・山賊の高みってなんだ?山の神にでもなるのか?

天利「まあ携帯で出来るなら、時間つぶしにはなるんじゃないか?」
瀬間「先生もやってみませんか?」
天利「やってもいいけど、通信対戦できないんだろ?あんまり意味ないんじゃないか?」
瀬間「ゲーム内で特定番号入力すると、特典としてお金や兵をもらえたりするんですが。」
天利「ああ、そう言ってたな。」
瀬間「先生が入手したら教えてください。」
そういうことか。

天利「わかったわかった。じゃあ瀬間が今まで入手したのを教えてくれ。」
瀬間「いいでしょう。先生しっかり番号の入手に努めてくださいね。。」
OK。
天利「あ、ちなみにどういう時に番号入手できるんだ?」
瀬間「体験版をクリアしたときとか、ゲーム内のCGにたまに載ってたりしてましたね。他は・・わかりません。」
ふむ・・まあやってればわかるかな。

瀬間「それはそうと、お腹すきました。朝ご飯を要求します。」
そういえば、まだ食べてなかったな・・あ、十時超えてるっ。

天利「すぐに用意するから、ちょっと待ってろ。」
あれ?これも夢であったような・・まさか、ケチャップとめんつゆを用意しろって言うんじゃないだろうか?

夢と同じで、目玉焼きに味噌汁、白飯に野菜サラダを用意したんだが・・。

瀬間「先生、あれ持ってきてください。」
天利「え・・あ、あれって、ケチャップとめんつゆか?」
瀬間「・・・・・・・・先生、味覚までおかしく・・目玉焼きには醤油ですよ。」
あ、ああ、醤油ね。そういや持ってくるの忘れてたな。

瀬間「あと、ドレッシングありますか?」
天利「ゴマドレッシングでいいか?」
瀬間「上出来です。」
よかった、さすがに夢とは違う結果になるか。

天利「まあよかったよかった。いやあ朝ご飯がうまい。」
瀬間「? 何かいいことあったんですか?」
天利「非日常を経験すると、日常を過ごすだけで幸せを感じるんだよ。日常ばんざーい。」
瀬間「変な先生。ですが、その、私と一緒の朝食が、日常とは・・うん、いい心がけです。」
なんか知らないけど、瀬間の機嫌がよくなったのでよしとしよう。

・・
・・・・

瀬間「はぁ〜、満足です。ごちそうさまでした。」
天利「はい、おそまつさまでした。」
さて、後片付けするか。
台所?へ行くと、瀬間もやってきた。

瀬間「お手伝いします・・初めての共同作業・・ですよ。」
既に何度か一緒に色々したような気がしてるけど?

とりあえず僕が食器を洗って、瀬間が拭いて棚に戻す作業をすることになった。
・・

瀬間「こうしてると、夫婦みたいですね。」
天利「そうだな・・こういうのもいいかもな。」
一人暮らししていると、こう日常をだれかと一緒にすることが結構楽しい。
相手が女の子だし。

・・
瀬間「・・おみやげ、持ってこない方がよかったかな・・。」
天利「ん?まあいいじゃないか。二人でのんびり見よう。」
瀬間「・・うん。」
なんか瀬間はノリ気じゃないみたいだけど、一緒に朝ご飯を食べてのんびりDVD見る休日も悪くないぞ。
食器も洗い終わったことだし、DVD見ようか。

瀬間が持ってきたDVDをプレイヤーにセットして、再生ボタンを押す。
ラベル貼ってなかったけど、何が入ってるんだろうか?

・・
・・・・

瀬間「ああんっ、用務員さんの気持ちいいよぉ。もっとパンパンしてぇっ。」
用務員「へへへ、もちろんさ。瀬間ちゃん今日もパンパンしようね。」
瀬間「うん、うん。きょぅもパンパンするのぉ。」

瀬間

・・おい、これは・・。
夢と同じ・・いや、時間軸としては少し進んでるとは思えるが・・そうじゃなくて、方向性が同じだ・・違うくなるんじゃないのか?
天利「お、おい、瀬間・・。」
瀬間は三角座り、無表情で画面を見つめている。

瀬間「・・先生楽しい?・・先生こういうの好きだもんね。」
天利「んなことないって。止めるぞ。」
瀬間「だめ・・先生ちゃんと見て。最後まで。」
無表情で淡々と話されると、なに考えてるかわかんなくて怖いんだけど。
やっぱりこれは持って来ないでもらいたかったです。

・・
瀬間「ふぁんっ、んっ、んっ、ああ・・きちゃう、何か・・きちゃうよぉ。」
用務員「きっとそれはボクと同じだよ・・あぁ、ボクも一緒にイクよ、ああああああああああああああっっ。」
ドクンッドクンッドクンッドクンッドクンッドクンッドクンッ・・。

瀬間

瀬間「んんあああああああああああああああああああああああっっっ。」
用務員「ふぃぃ、瀬間ちゃんとこうやって触れあえるのは、幸せだよなぁ。」
瀬間「あむぅっ、すごく熱いのがたくさん・・ね、もっとぉ。」
用務員「薬がちょっと聞きすぎかな?まあいいか、へへへ、もっと楽しませてもらおうか。」

パァンっ、パァンっ、パァンっ、パァンっ・・。
瀬間「ふぁあああっ、すごいよぉ。」
用務員「はぁ、はぁ、やっぱり女の子の肌に直接触れるこの感覚・・くぅぅ、最っ高っっ。」
瀬間「おちんちんもっとぉ。パンパンしてぇっ。」
用務員「へへへへ、もちろんボクの瀬間ちゃんに、ボクの瀬間ちゃんっ、瀬間ちゃんっ、うぉぉおぉぉぉぉぉおぉっっ。」
パンっパンっパンっパンっパンっパンっパンっパンっパンっ。

瀬間「ひゃぁぁっっ、んんっ、あうぅぅぅぅっっ。」
用務員「ああ瀬間ちゃん、また出ちゃうよ。瀬間ちゃんの中に出すよ、いい?いいよね?」
瀬間「あんんんんんっ、なんでもいいから気持ちいいこともっとしてぇぇぇぇぇぇぇぇぇっぇぇぇぇぇぇっっっ。」
ビュルルルっ、ドクッドクッドクッドクッドクッドクッ・・。

瀬間「ひゃあああああああああああああああああああああああああっっっっ。」
ビクッビクッビクッビクッ・・。

瀬間

・・
・・・・

天利「な、なぁ・・。」
瀬間「先生楽しかったですか?興奮しましたか?喜んでください、せっかく持ってきたんですから。」
天利「瀬間・・。」

抱きっ。
瀬間「・・先生?」
僕は瀬間をぎゅっと抱きしめる。

天利「もうこんなのは必要ないから。もうあんなつらい想いはしなくていいから。今は先生がいるだろう、だからこんなものは捨てよう、な。」
瀬間「・・先生がそういうなら・・捨てます。」
天利「いい子だ・・よしよし。」

後日、瀬間が関連するもの(DVD約30枚、写真約1000枚)を全部廃棄した。
・・結構あったんだな・・。

瀬間「過去は全部捨てましたから、あとは先生と未来へ行きますね。」
まあ、卒業したあと自分で未来へ歩めるよう導くのが僕の使命だよ。













































・・瀬間が隣にいたから見てらんなかったけど、
あれ、一人で見てたら興奮してただろうな・・。

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