―――ためになる話?―――

明日から新学期が始まる。
明日から僕は一クラスを受け持つ担任になる。

落ち着け、落ち着け、落ち着け・・。
ふぅ、ドキドキが止まらないな。これがプレッシャーというやつか。

米他「天利君、ちょっといいかね?」
校長が話しかけてきた。
天利「あ、校長。おはようございます。」

米他「おはよう。忙しいかね?」
天利「いえ、大丈夫です。何か用ですか?」
米他「ああ、ちょっと校長室まで来てくれないか?」
・・校長室?お説教でもされるのか?
天利「え、ええ。わかりました。」

・・校長室まで来たのだけど・・どんな話をされるんだ?

米他「いやぁ、キミは明日から担任としての一日目が始まるからな。少し話でもしようと思って。」
天利「そうですか。ですが職員室で話してもよかったのでは?」
米他「セクハラだよそれはっ。」

天利「・・なぜ?」

米他「まあ黙って聞きたまえ。」


―――校長先生のお話―――ここから

・・・以前はつらかった。
進学後、友達が出来ずいつも一人ぼっちだった。
授業で班を作ることが出来ず、先生が強引に他の班に入れてくれていた。
だけど、みんな嫌そうな顔をしていたような気がしてた。

・・・今は違う。
友達が出来た。たくさんの友達が。
授業で班を作るよう言われた時、”友達”と一緒の班を作れる。
お昼ご飯も友達と一緒に食べることが出来る。

うれしい。すごくうれしい。



・・
連路「最近楽しそうだね。いいことあった?」
雪「うん。学校が楽しいの。」

雪

連路「学食に好きなメニューでも追加されたとか?」
雪「違うよ、友達と一緒だから楽しいんだよ・・連路ちゃんとは進学してから違う学校になっちゃったし。」

連路「そうだな・・今からでもそっちに転校しようか?」
雪「だめだよ、ころころ考え変えたら。」
連路「へいへい。じゃあ卒業したら・・一緒になるか?」
雪「え・・それって。」

連路「あ、悪い。ちょっと早すぎた。俺たちまだ1年だもんな。卒業ん時にやり直させてくれ。」
雪「うん、待ってるよ。」



・・
友達がいて、連路ちゃん・・付き合っている人がいて、すごく幸せ。
ずっとこのままならいいな。



―――学校―――男子トイレ―――
雪「えっと、こんなところで何の用なの?」
この間出来た友達たちに”ちょっとついて来て”と言われてついて行ったらトイレに案内された。
何の用だろう?

男1「いやあ、オレたち友達として雪ちゃんと仲良くなりたいんだよ。」
雪「うん。私もみんなと仲良くなりたいよ。でも友達だから仲いいと思うけど?」
男2「いやいや、もっと、もーーっと仲良くなりたいんだよ。」
なでなで。

雪「ひゃあっ。」
男2くんが、わ、私のお尻を触ってきた。
えっと、え?え?

雪

雪「あ、あの・・。」
男2「お尻柔らかいね。雪ちゃんのことまた一つ知ることが出来たよ。」
雪「な、なんで・・?」
男1「スキンシップだよスキンシップ。お互い触れあうことで距離を縮められると思うんだ。」
雪「・・や・・。」
男3「へへへ、オレもスキンシップとりたいなぁ。まずはその大きな胸と・・。」

雪「いやああああああああああああああああああああああああああああああああっっっ。」

怖い、怖い、怖い。
私は走ってその場から離れた。
なんで?どうして?
わかることは、こんなのスキンシップなんかじゃないってこと。
れ、連路ちゃんにも触られたこと無いのに・・。
私は授業開始直前まで女子トイレで震えていた・・。



―――また一人になった。
怖くて話かけることが出来ないし、みんなも話かけてくれない。
授業で班を作る時、私が一人あぶれていると先生が”またか”って顔をしていたような気がした。
先生が班に入れてくれたけど、一緒の班にいた友達は話かけてくれない。
どうして?私、悪いことしたの?
でも、でも、突然あんなことされたら嫌だよ・・怖いよ・・。



・・
連路「・・えっと、デート楽しくない?」
雪「ふぇ?あ、ううん、そんなことないよ。楽しいよ。」
連路「悩み事でもある?俺でよければ聞くよ。」

雪「ありがとう・・あのね、友達から嫌われちゃったみたいなの。」
連路「理由は?」
雪「・・その、えっと、み、みんなはもっと私と仲良くなりたかったみたいだけど、私は今のままでいいと思ったの。」
連路「さっぱりわからん。」
ふえーーん。お尻触られたなんて言えないよぉ。

連路「遊ばないかって言われて断ったみたいなもんか?」
雪「ん、と。そんな感じ・・かな?」
連路「雪にも予定があるからな。断ることくらいあるだろう?」
雪「えっと、予定が無かったのに・・断っちゃった・・のかな?」
連路「それでへそ曲げられたのか。そりゃ大変だな。」
雪「うん・・私、どうすればいいのかな?」

連路「まあ、定番だけど謝ってみたら?そんでお前から遊びに誘ったらどうだ?」
雪「え?私から・・さ、誘う?」
連路「向こうが仲直りしたいって思ってるなら、それで十分だと思うぞ。」
雪「あ、うん。。。じゃ、じゃあ、そうしてみる・・。」
私から誘うって・・お、お尻・・触る?って言うの?
でも、でも、連路ちゃんが相談に乗ってくれたんだし、、、何もしないわけには・・・。

連路「(女友達って難しいんだな。きっと生理かなんかで機嫌が悪かったんだろう。すぐに仲直りできるさ。)」



―――学校―――放課後―――
雪「あの・・ちょっと来て欲しいの・・。」
男1「ああ?」

・・
男1「んだよ。男子トイレなんかに連れてきてお前変態か?」
雪「ち、違うよ・・その・・わ、私・・みんなと・・仲良くなりたいから・・だから・・。」
男2「ん?」

雪「私のお尻、触る?」

・・
雪「あ・・お、お尻だけ・・だよぉ。」
男3「この方がもっと仲良くなれるんだって。」
男1「そーそー。それに雪ちゃんのお尻は一つしかないんだから、みんなで仲良くなりたいんならもっと色んなところを触らせてよ。」

雪

雪「仲良く・・なりたい・・仲良くなりたいよ。」
男3「ならいいよね。」
雪「・・うん・・。」

・・
男3「雪ちゃんこんないい胸もってたんだ。もっと早く仲良くなっとけばよかったなぁ。」
男1「お尻も柔らかいぞ。それに、すべすべして最高だ。」
雪「あんっ・・ね、ねぇ、、、これで本当に、、、仲良くなれる、、、の?」

男1「なれるなれる。オレたちの友好度はぐんぐんあがってるって。」
男3「うんうん。急上昇してるよ。」
雪「そ、そう。それなら・・。」

男2「まだオレたちの友好度はあがってないんだけど。」
男4「そーそー。お前らだけで楽しむなよ。」
雪「じゃ、じゃあ、交代・・。」

男1「他にも仲良くなれる場所あるだろ?」
男2「ああ、そうだったな。」
雪「ふぇ?」

男2「しっつれいしまーす。」
雪「え?ええええええええええええええええええええええええええええっっっ。」
男1「ばかっ、大きな声出すな。」
雪「で、でも・・。」
そこは・・さ、触っちゃだめだよぉ。

男1「雪ちゃんが男子トイレにいるところを見つかったら大変だぞ。」
雪「でも・・。」
男4「じゃあオレが雪ちゃんの口、塞いであげるね。」
雪「んんんっっっ。」
男4くんの舌が・・私の口の中に・・。

雪

男1「これでみんな仲良くなれるね。」
男3「あーでもオレ、キスもしたいなぁ。後で代われよ。」
男4「OKOK。オレもモミモミしたい。」
雪「そ、そんなぁ・・んーんーんーーー。」
身体中みんなに触られて・・変になっちゃうよぉ。

男2「あれぇ?雪ちゃん濡れてきてない?」
男1「あーあ、オレたち純粋に仲良くなりたかったんだけどなぁ。雪ちゃんエッチな気分になってたの?」
雪「んーんーんーんーんー。」
違うの。エッチな気分になりたかったわけじゃなくて・・みんながあちこち触るから・・。

びくんっ。
男2「雪ちゃん身体震わせて・・ここがいいの?ここいじられるの好きなの?」
雪「んーんー。」
男1「かなり好きなんだね。雪ちゃん汗でパンツ濡れてきてるよ。」
男3「胸揉まれるのも好きなんだ。よしよし、オレたちが毎日触ってあげるからね。」
雪「んーんーんーーー。」
ま、毎日触られたら・・おかしくなっちゃう・・。

ひゃっ。
雪「んーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。」
あ・・そんな・・こんなことされて・・私・・私・・。

男2「あれぇ?雪ちゃんイっちゃったの?」
男1「えー、清純系だと思ってたのに、淫乱系だった?」
男3「まだオレ胸しか触ってないんだけど・・。」
男4「ぷふぁ。じゃあ交代する?」

雪「はぁ、はぁ、、、こ、これ以上は・・もう・・無理ぃ。」
男3「は?こんなんじゃあ仲良く出来ねえぞ。」
雪「そんなぁ・・。」

男1「おいおい、雪ちゃんに無理させんなよ。」
男3「お前も雪ちゃんともっと仲良くなりたいだろう?」
男1「雪ちゃんつらそうだろ?今日はゆっくり休んでもらって、また明日続きすりゃあいいだろう。」
男3「あ、そっか。」
雪「え・・明日・・も?」

男2「けってーーーーーーーーーーーー。明日の放課後も”仲良く”なろうぜっ。」
男4「おっけおっけ。また明日な。」
男3「いやぁ明日が楽しみだ。またよろしくね、雪ちゃん。」
雪「う、うん・・。」

男1「雪ちゃん大丈夫?帰れそう?」
雪「う、うん。大丈夫・・。」
男2「教室まで一緒に行こうね。」
男4「疲れたならオレんちで休んでいく?」
男3「バーカ、お前の家汚すぎて休めねえよ。」

・・みんな、優しい・・よかった、また友達でいてくれるんだ・・。
最初は怖かったけど、、、でも、でも・・気持ちよかった・・。

―――校長先生のお話―――ここまで


米他「という話だ。」
天利「確かに職員室でみんなに聞かせたらセクハラですね。」
米他「だろう?私は空気を読んだんだよ。」

天利「じゃあ僕は仕事に戻りますので。ありがたいお話ありがとうございました。おっさん。」
米他「あれ?いつも”校長”って呼んでくれたじゃないか?どうした?調子が悪いのか?」
天利「・、・、・なんて話をしてるんですか!!これにどんな意味があると?」

米他「いやぁ、キミのためになればと思って。」
天利「どんなためになると?じじいはそろそろ引退した方がいいんじゃないですか?」
米他「ひどい・・そうだな、色々な人がいる・・というのはためにならないか?」
天利「そんなの当然でしょう。」

米他「私はこの話を聞いた時、寝取られとは中々興奮するものだと思ったものだ。」
天利「今までありがとうございました。このことは教頭先生に相談したいと思います。」
米他「ちょっと待て。生徒の中にも寝取られが好きって子もいると思うのだ。」
天利「んで?」

米他「そんな子が現れた時、キミはその子を否定するのか?自分が理解できないことは拒絶するのか?」
天利「そんな生徒いませんよ。死ねじじい。」
米他「いい話だと思ったんだけどな・・・・・・・・。」
バタンっ。校長室を出た僕は、職員室へ向かった。教頭先生、あのじじいをなんとかしてください。


瀬間「あ、先生おはようございまーす。」
天利「おはよう、瀬間。今日も勉強か?」
瀬間「うん。私、保健室登校が多かったから。少しは取り戻さないと。」
天利「そうか。いい心がけだな。」
じじい、うちの生徒はこんなにいい子じゃないか。寝取られなんて異常性癖な話なんてなんのためにもならないよ。

瀬間「・・それでね、今日はね、、、先生にかわいがって欲しいな。」
そういうことか・・ま、いいか。
天利「わかったわかった。勉強終わったらうちに来い。」
瀬間「うんっ。奈氷見ちゃんも呼んどくね。」

天利「戸矢羅もか?」
瀬間「うん。今日は三人で楽しもうね。」
天利「まあ構わんが・・その分あまり瀬間を構えなくなるぞ?」
瀬間「いいの・・先生が奈氷見ちゃんとエッチなことしてると・・えへへ、興奮するの。」
そうかそうか。難儀な趣味だな。
ん?あれ?

瀬間「先生と奈氷見ちゃんがエッチなことして気持ちよさそうにしてると、すごくつらいけどどうしてかドキドキが止まらないの。」
その感情って・・あれ?寝取られか?

瀬間「・・先生どうしたの?顔を押さえて。」
天利「自分の未熟さを恥じてるつもりだ・・もう一度校長室行かないと・・。」
瀬間「ん?」
校長先生、すみませんでした。あなたの話はリアルに今必要なことでした。
対応方法聞いてなかったな・・謝るついでに聞いておこう。

どこでどんなことが役に立つかわからない。ということがわかりました。

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