―――三月一日〜―――

結局、その日はそれ以外何も特別なことは起きなかった。
本気で”あれ”が起こる事件なんだろうか?
・・何なんだ一体。

なんかこう何もする気が起きなかったのですぐに休むことにした。

・・
翌日(三月二日)、事件が起きた。
米他「ひどいな・・。」
校長がつぶやいた。

いつも通り学校へ通勤して、二時間目の授業が終わった後・・二人の教師が行方不明になった。
三時間目の授業にいなくて携帯にも出なかったからだけど。

二人は放課後に見つかった。

―――遺体として。

二人は裸だった。一組の男女が裸で・・しかも女性は膣から精液が垂れていた。
行為が終わってから殺されたか、行為の途中で犯人に襲われ強姦されたか・・。
どちらにしても―――内田先生は亡くなったのだ。

警察を呼び、学校内に残っている生徒を全員家へ帰した。
教師の半数は警察と一緒に学校内を見回っている。
僕は校長と遺体のそばで警察に話をしている。

警察「何かこの件について心当たりはありませんでしたか?」
米他「いえ、まったく・・。」
そうだろう、普通なら心当たりなんて無いはずだ。

警察「そちらは?」
天利「特にありません。」
ひとまずそう答えておいた。

状況を整理しよう。

事実:
被害者の二人は密会して性行為をするような仲である。
被害者の一人、内田先生は僕と付き合っていた。
僕は恋人を被害者の男にとられており、この男を快く思っていなかった。

結論:
僕は動機がある→犯人?

いやいやいやいやいや。犯人かどうかは僕自身がわかるはずだ。
そして断言しよう。僕はやってない。

そうだ、僕はやっていない。
・・やってないよね?

米他「どうした?気分が悪いなら保健室で休むか?」
黙っていたのを、遺体を見て調子を悪くしたと思われたようだ。
たまに無茶なこと言うときあるけど、いい校長なんだよな。

それにしても、変な殺され方だ。

天利「あの・・どうやって殺されたのでしょうか?」
警察「それが、よくわからないんですよ。身体のあちこちに細めの”くい”を打ち込まれたように穴があいてるなんて普通じゃありません。」
普通じゃないのは僕にもわかる。

警察「よっぽどの恨みでも持っているか、化け物の仕業ですよ。これは。」
化け物ねぇ。怪人には心当たりあるけど、その場合どうして内田先生+αが襲われたんだろうか?

化け物が犯人じゃ無い場合、、、やっぱり僕が犯人扱いされるのだろうか?

いや、それは困る。
なんとしても化け物を見つけ出そう。

しかし、(当然だけど)化け物は見つからなかった。
犯人らしい人も見つからずに今日の捜索は終了した。


・・アパートに帰った僕は、隣の部屋のノノちゃんを訪ねた。
化け物が本当にいるとは思えないけど、可能性を聞くためだ。

こんこん。
ノノ「はーい、どなたですか?」
天利「天利だけど。ちょっといい?少し聞きたいことがあるんだけど。」

とたとたとた。
ガチャ。
ノノ「糸利様ようこそ。我が家へ。」
ここ借りてるの、羽和さんじゃなかったっけ?

ノノ「どうぞどうぞ、あがってください。」
天利「おじゃまします。羽和さんは?」
母瑠由「いますよー。」
奥の部屋にいるようだ。

部屋に通され、話を始める。
天利「ノノちゃん、怪人について聞きたいんだけど。」
ノノ「ほぇ?怪人ですか?別に構いませんが。」
母瑠由「あらあら、楽しそうですね。ゲームですか?」
現実の話です。

天利「怪人って人の身体に穴をあけられるやつっている?」
ノノ「・・まあ、いますけど。」
天利「本当?」
ノノ「怪人によっては・・ですけどね。手を突くだけで人の身体に穴があきますよ。」
・・手を突くだけで穴?なんて危険な・・これは本当に怪人の仕業と考えられるかも。

天利「じゃあ聞くけど、この町に怪人って出る?」
ノノ「出ませんよ。」
天利「・・」
ノノ「出ませんよ。」
あれ?

天利「ど、どうして?」
ノノ「出て欲しいんですか?こんな平和な町に来るわけ無いじゃないですか。」
天利「僕の実家はどうして出るの?」
ノノ「一部の場所に出るだけです。どこにでも出るのならノノは毎日お仕事ですよ。」
僕の予想は完全に否定された。

天利「じゃあどうしてノノちゃんはこの町に来たの?濡髪達のグループに追い出されたって前言ってたけど。」
ノノ「・・」
ノノちゃんの様子が変だ。少しうつむいて軽く頬を膨らませた。

ノノ「・・左遷です。」
天利「ごめん。」
どうやらこれは聞いちゃいけなかったようだ。
そうだよな。通販したりのんびりしているんだからこの町に怪人の危険はないんだよな。

とすると、やっぱり犯人は別かぁ。
いい線いってると思ったんだけど。

天利「ノノちゃんありがとうね。そろそろ僕は部屋に戻るよ。」
母瑠由「え?もう少しゆっくりしていってはどうですか?」
天利「いえ、明日も早いので帰って寝ます。」
母瑠由「それは残念です。」

二人と別れ、自分の部屋に戻る。
怪人じゃないとすると、犯人はどうやって二人を殺したのだろうか?

布団に入り、考えてみる。
まずは殺し方だな。

身体に穴をあける・・くいを持って突き刺しまくった。
ありないか。

他に身体に穴をあける殺し方・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
そんな殺し方あるわけねぇ。

そりゃあつり天井が落ちてきて串刺しになるなら穴くらい空くだろうけど、
学校でそんな仕掛けないよなぁ。

身体に穴をあける・・怪人が手で突き刺して穴を開けた。
これなら楽なんだけど・・起こらんか、そんなこと。

結局何も分からないまま次の日を迎えた。



・・(三月三日)
事件の後、犯人は捕まっていないけど授業は行われる。
臨時の朝礼が行われ、内田先生とその他被害者について話が行われた。

いつもより口数の少ない生徒達の中、いつも通りの授業をする。
・・どうも気分が乗らない。
生徒達もあんまり授業内容が頭に入ってないようだ。
当然だろう、学校で殺人なんて・・。

??「こんにちはです。お前、ちょっといいですか?」
天利「ん?こんにちは。」
廊下を歩いていると、突然生徒に話しかけられた。だれだっけ?

??「どうです?ちゃんと開けましたか?」
天利「何を?」
??「なんでもいいです。とにかく開けたのですか?」
天利「いや・・。」
変な子だ。
多分この学校の九割は変な人で一割が普通なんだろう。

??「とっとと開けるです。」
天利「いや・・何を?」
??「・・なんでしたっけ?」
僕に聞かれてもわからんよ。

天利「えっと、少し落ち着いてみたらどう?キミは何しに来たの?」
??「お前に会うためです。」
天利「会ってどうするつもりなの?」
??「開けたか確認するためです。」
天利「何を開けて欲しかったの?」
??「・・なんでしたっけ?」
やばい、ループしそうだ。

ちょっと切り口を変えよう。
天利「それを開けるとどうなるの?」
??「安心です。」
天利「えっと、何が安心なのかな?」
??「・・なんでしたっけ?」
だめだ、肝心な情報が欠如している。

天利「ちなみに、開けないとどんな問題が起きそう?」
??「危険です。」
天利「???開けないと危険なの?」
??「そうです。危険です。」
天利「どんな危険に見舞われるの?」
??「・・なんでしたっけ?」
ギブアップを宣言しよう。キミに変人二号の称号を与えよう。

天利「また思い出したら話しようか。」
??「そうします。でもちゃんと確認しないといけないような気がしたのですが・・まあいいか。」
天利「大事なことならすぐに思い出すよ。」
??「そうですね。また来ます。」
正直もう来ないでほしい。

変な事件に変な人。変なことが続くなぁ。
キーンコーンカーンコーン。
変な人と話していたらもう次の授業時間だ。
急ごう。

・・
天利「じゃあ授業始めるぞ。」
戸矢羅「あのー先生。黒田さんがいませんが。」
天利「え?」

黒田がいない?
・・まさか・・いや、そうと決まったわけじゃない。

天利「ちょっと捜してくる。みんなは自習をしててくれ。」
黒田・・無事でいてくれよ。


・・
だが、結局黒田は遺体で見つかった。
内田先生と同じ殺され方で。

・・
天利「どうして、どうしてこんなことになるんだ?」
米他「わからんよ。だが、このままでいいはずがない。」
校長と警察を呼び、事情を説明した。

天利「校長、何か手掛かりは無いんですか?」
米他「・・これは警察から聞いた話なんだが、二つ疑問点がある。」
天利「それは?」

米他「一つは凶器が見つからないということだ。」
天利「くいのようなものですか?」
米他「ああ。遺体に空いた穴はそんな太くないが、それなりに長いと予想される。だがそんなものは見つかっていない。」

米他「もう一つは足跡だ。関係者以外の足跡が無かった。」
天利「関係者というと?」
米他「生徒や先生方、用務員に事務員だ。」

天利「・・つまり、内部に犯人がいる・・と?」
米他「出来ればそうは思いたくないが・・その可能性は高いだろうな。」
なるほど、昨日怪しい人を捜索しても見つからないわけだ。

だとしても、内田先生と黒田と+αを殺す動機がある人か・・。
僕だろうなぁ。恋愛のもつれとして。



・・
瀬間「番号!一」
戸矢羅「二」
天利「三」
瀬間「総員三名。これより内田先生、黒田さん殺害事件の捜査を始めます。」

天利「どうしてそうなるんだ?」
ここは保健室。瀬間は保健室にいたので戸矢羅と一緒に事情を説明しに来たんだけど・・。

瀬間「だって私が疑われませんか?動機はありますし、アリバイはありません。」
そう言われてみれば・・そうかっ。

天利「大丈夫、お前が犯人でも僕は変わらず接するよ。」
瀬間「犯人じゃありません。」

バキッ。
天利「・・痛い・・。」
戸矢羅にノート(の角)で叩かれた。結構力入ってるなぁ。

戸矢羅「瀬間ちゃんを犯人扱いする先生が被害者三人目になることを祈ります。」
既に三人被害者出ているんだけど・・瀬間もそうだけど、男の先生を忘れているみたいだ。

天利「もちろん冗談だよ。どんなトリック使えば瀬間が大人二人を串刺しに出来るんだ?」
瀬間「わかってもらえてうれしいですが、その理論でいくとだれも犯人になりえませんよ?」
それもそうだ。

瀬間「まったく、犯人許せませんね。」
天利「そこまでお前が熱くならなくてもいいんじゃない?」
瀬間「先生は何もわかっていません。」
天利「と、言われても?」

瀬間「いいですか、現在私達の側は圧倒的に情報が不足しています。」
天利「はあ。」
瀬間「そして、犯人側はこちらの人間を死角で殺害出来るほど情報を得ています。」
天利「はあ。」

瀬間「かつて孫子はこう言いました。”彼を知り己を知れば百戦して殆うからず”と。」
天利「はあ。」
瀬間「そして今、犯人はこちらを認識しているのに私達は敵はおろか、自分達がどれだけ危険な状況にいるかすら理解していません。」
天利「はあ。」

瀬間「これでは敗北しかありません。被害は増え続けるだけです。」
天利「はあ。」
瀬間「先生!”はあ”以外は無いんですか?」
天利「情報を得るのも犯人と戦うのも警察の仕事だろう?」
瀬間「なら死んでも”警察の怠慢で仕方なかった”と言うのですか?違うでしょう。私達一人一人が考え、動かなければならないのです。」
天利「はあ。」

瀬間「それに、この犯人はこちらを認識して、こちらは犯人を認識できないという状況は危険なんですよ。」
天利「どうして?」
瀬間「それすらわからないんですか・・匿名性を高めると人は攻撃的になるんです。」
天利「どうして?」
瀬間「監視されているということが抑止力なるからです。先生は上司が目の前にいる時と自宅で一人でいる時は同じ行動をとりますか?」
天利「まあ、とらないな。」

瀬間「人に見られると社会的に”こうあるべきだ”という行動を取ろうとするんです。しかしっっっっっっ。」
今日の瀬間は熱く語るなぁ。
瀬間「相手がこちらを認識していないとその社会的な行動が弱まります。攻撃的なままです。」
天利「はあ。」
瀬間「今がそういう状況じゃないですか。犯人がいることがわかっていても、犯人自身がだれかわからなければ監視していないのと同じです。」
天利「まあ、言いたいことはわかったよ。」
熱く語ったなぁ。相づちくらいしかできなかったよ。

瀬間「というわけで捜査開始します。」
天利「危険だから、してもらいたくないんだが。」
瀬間「どこにいようと危険です。ならば、こちらから攻めるっっっ。」
天利「警察に任せようよ。」
瀬間「警察に任せてこの結果です。私達も最低限身を守るための努力は必要です。」
天利「攻めるのが最低限か?」

バキっ。
天利「・・すごく痛い・・。」
戸矢羅にさっきと同じとこ叩かれた。

戸矢羅「瀬間ちゃんの言うことは絶対なんです。先生は大人しく従うように。」
天利「なんだろう、理不尽という言葉が思い浮かんだよ。」
瀬間「人生?」
まあ、それも理不尽だけど。

瀬間「突撃あるのみです。」
天利「それは犯人が見つかってからだろう?どこに突撃するんだ?」
犯人が見つかっても突撃はさせるつもりはないが。

瀬間「・・先生の胸の中。」
天利「ほお、それで?」
瀬間「・・。」

バキっ。
天利「・・すっげえ痛い・・。」
威力があがってる・・。

戸矢羅「瀬間ちゃんを困らすなっっっ。」
天利「へいへい。じゃあまずアリバイから調べてみるか。」
瀬間「アリバイ?どうやって?」

天利「出席簿を見れば生徒のアリバイはわかる。先生も同様。後は聞きこみして授業中席を離れた人がいるか確認する。」
瀬間「事務の先生は?」
天利「こっちも聞きこみだろうな。内田先生の時と、黒田の時に犯行が可能な人を捜し出そう。」

瀬間「なるほど、では先生は出席簿の確認と事務の先生への聞きこみをお願いします。私は奈氷見ちゃんと生徒へ聞きこみを行います。」
戸矢羅「瀬間ちゃんの指示の元、行動開始です。」
天利「まあいいけど、必ず二人で行動しろ。それと、人のいない所へは行くな。」
瀬間・戸矢羅「了解。」


・・
天利「こんなもんか。」
出席簿からアリバイの無い生徒と先生を抽出し、事務の先生方、用務員さんのアリバイを確認した。
確認した内容を職員室でまとめていると、瀬間と戸矢羅が来た。

瀬間「天利先生。そっちはどう?」
天利「ああ、大体確認は出来たよ。そっちは?」
瀬間「授業中に席を立った人はわかったよ。それと、他にも気になることがあるんだけど・・。」
天利「気になること?」
この変人が気になることだから、とてつもなくおかしなことなのだろう。

瀬間「なんかすごく失礼な電波を感じ取ったんだけど。」
天利「ははは、気のせいだろう。で、何が気になったんだ?」
瀬間「うん、亡くなる前の黒田さん・・少し様子がおかしかったんだって。」

天利「・・お前ら黒田と同じクラスだろう?どうして聞きこみしないととわからないんだ?」
瀬間「私は九割方保健室にいます。」
戸矢羅「瀬間ちゃん以外の情報は興味ない!」
天利「僕が悪かったよ。聞いてごめんな。」
こいつらに期待することは何もなかった。

瀬間「それで、黒田さん話かけても答えないし視点が合わなかったみたいです。」
天利「亡くなる前からおかしかった、と?」
瀬間「はい、それと同じ状態の人がいました。」
天利「だれ?」

瀬間「内田先生と一緒に亡くなった人です。被害者は三人いたんですね。」
戸矢羅「ようやくピースがそろった気がします。」
お前ら本気で被害者二人だと思ってたのか?

瀬間「そして、現在話しかけても答えず視点の合わない人が別にいます。」
天利「つまり、そいつが怪しいということか。」
瀬間「つまり、先生にしてもらったことは何の意味もないってことです。」

天利「・・瀬間の課題は倍増だな。」
瀬間「うそうそ。先生愛してる。」
絶対この愛はうそだ。

天利「よし、このことは警察に伝えて・・ってお前らどこ行く?」
瀬間と戸矢羅はとっとと職員室から出ていった。
まさかその怪しいやつのところへ行くつもりか?

天利「相手が本当に犯人だったらシャレにならんぞ。」
仕方なく僕も行くことにする。


・・
瀬間「あなたがこの事件の犯人ですね?」
教室に着くと、瀬間が暴走していた。
確かに瀬間が指差した男子生徒は様子がおかしい。

瀬間の方を向いているが、焦点が合っていない。
病気?いや、学校へ普通に来ているのに話もろくにしなくなり目の焦点が合わなくなる・・こんなこと普通じゃない。

がたっ、ガシャーン。
驚くことが起きた。
様子のおかしい男子生徒が突然席を立ち、窓ガラスを割って外に飛び出した。

瀬間「ぽかーん。」
だよな。僕も教師じゃなければぽかーんってなっているさ。
ただまあ、あの生徒がおかしいのはだれの目にも明らかだろう。
ここ三階なのに、窓から飛び出たりはしないだろうから。
窓から下を見ると、男子生徒は何事もなかったように一階に着地して走り始める。

天利「とにかく警察に・・ってお前ら危険だから行っちゃだめだって。」
全然聞いてくれないし・・。

あの卓越した力はまさに化け物だろう。
ノノちゃんのうそつき。出たよ怪人が。

男子生徒を追いかける瀬間と戸矢羅の後を追う。
そして、屋上手前の踊り場に追い詰める。

瀬間「はあ、はあ。ここがあなたの最後です。」
天利「落ち着け。犯人と決まったわけじゃないんだし。」
限りなく怪しいけどね。

男子生徒は息一つ切らしていなかった。
顔はこちらを向いているが、やっぱり目の焦点は合っていない。

瀬間「このバットで終わりにします。」
男子生徒の人生が終わりそうな言葉を放ち、瀬間が男子生徒に襲いかかった。
おーい、ここに男手がありますが無視ですか?

瀬間の一撃が男子生徒にヒットした。
瀬間「あれ?」

あれ?と思う気持ちはわかる。
男子生徒はまったく避けなかったから・・というより、避けるつもりがないように見える。
そして、何事も無かったように立ち上がる。

瀬間「ひぃっ。」
怖いのだろう。男子生徒はまったく表情を変えず、目の焦点を合わせず瀬間の方を向いているのだから。
男子生徒は機械的に瀬間の肩に手を乗せる。

戸矢羅「瀬間ちゃんに触れるなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっ。」
おおっ、戸矢羅のドロップキックが男子生徒に炸裂っ。
炸裂・・したんだけどなぁ。
男子生徒は何事も無かったように立ち上がる。

戸矢羅「な、なにこいつ?」
瀬間「どうして起き上がるの?」
瀬間と戸矢羅が男子生徒をボコボコにする。
いや、ボコボコにはならない。

男子生徒はどんなに叩かれても蹴られても何も無かったかのように起き上がる。
そして、男子生徒の何かが変わった。

男子生徒の身体から・・何かが飛び出た。

それは、おそらく内田先生や黒田を殺したものだろう。
太いムチのような形状。だけど、生き物のようで、手足のように自由自在で・・。

男子生徒から飛び出たそれは、瀬間と戸矢羅を絡め取り自由を奪った。
天利「や、やめろっ。」
僕は男子生徒を止めようとしたが、無駄だった。
力の差は圧倒的で、思いっきり壁に叩きつけられた。

・・身体が動かない。
目の前で瀬間と戸矢羅が襲われている。
だけど、僕は何もできず意識を失った。

sema+toyara



・・
天利「ただいま。」
五頭「突然どうした?」
二日前(二度目の三月一日)に戻ってきたよ。まるで予定されていたかのように。

ここは学校の食堂。五頭に黒田、瀬間、戸矢羅、田歩和がいる。
天利「平和だなぁ。」
つい先ほどまで危険な状況だったとは思えない。

黒田「先生、どうしたの?」
天利「いや・・なあ五頭、お前化け物と戦ったことあるか?」
五頭「そうか、疲れてるんだな。わかったわかった、ちゃんとわかってるから。」
なんかそのかわいそうな人を見るような目はやめてくれ。

天利「もういいよ。とりあえずこないだ渡した銃を返してくれ。それが二つ目の話だろう?」
五頭「・・どうしてわかる?」
天利「説明はめんどいから省く。ただのモデルガンだったって結果はわかってるから言わなくていいいよ。」
ごくっ。
五頭がつばを飲み込む音が聞こえる。

五頭「まさか、未来から戻ってきたのか?」
天利「そのまさかだよ。それで、お前の力を借りることになりそうだ。」
五頭「事件か?」
天利「ああ、化け物が現れた。」

五頭「なあ、お前疲れてるのか?」
黒田「そういえば、人間関係大変そうだった・・。」
瀬間「校長から時々無茶苦茶な要求されてたっけ。」
戸矢羅「いつも通り。」
田歩和「・・大変なんですね。」
ああ、普通の先生だけやっていればまだましなんだけどな。
どうしてか大変だよ。

天利「ってそうじゃなくて・・まあいいよ。明日また学校に来てくれ。」
五頭「明日は歯医者に行く予定なんだが。」
天利「いいから学校へ来いっっっ。めずらしいものが見れるから。」
五頭「だが、既に予約してあるし、予約を伸ばしたくないなぁ。」
天利「具島さんにあることないこと言いふらすぞ。」

五頭「・・卑怯だぞ。」

天利「まあこの件で協力すれば具島さんへのいい土産話が出来るぞ。評価アップだ!」
五頭「・・マジか?」
天利「もちろんだ。」
ちょっと悪い笑みを浮かべる。結構動かしやすいな、こいつ。

瀬間「話はわかりませんが、私も協力しましょう。」
黒田「あ、私も。」
戸矢羅「瀬間ちゃんが参加するなら私も手伝います。」
田歩和「えっと、私も何かした方がいい?」
何もしないでくれ。

天利「気持ちは嬉しいけど、危険が伴うからみんなは安全な所にいてくれ。」
瀬間「で、何をするんですか?」

天利「殺人事件の発生を防ぐ。」
・・とは言えないから、適当にごまかすか。

天利「不審者の確保かな?」
瀬間「あらかじめ不審者が来ることわかるんですか?」
まあ、わからないけどね。

天利「ああ、もちろんだ。」
とりあえず、言いきっといた。
まずは明日、内田先生と男の先生が殺される予定だ。
その前になんとかする。

五頭と二人でかかればなんとかなるだろう。
ノノちゃんの銃も今回は持っていくし。
・・というか、ノノちゃん連れてけばいいか。専門家だし。

とりあえずその場は解散することにした。

・・
ああそうか、そうだったよな。
次の授業を行うため移動していたら、声が聞こえた。

・・内田先生と男性教師が逢引していたんだっけ。

しくしく。
もしかして明日はこのまま死んでもらった方がいいんじゃないかと思うよ。

・・
いまいちやる気の出ない授業を行い、アパートへ帰った。
お、お、お、、、精神的ダメージがでかい・・。

内田先生・・あんな男がいいんですか?
ううう、気が重いけどノノちゃんの所へ行かないと。

こんこん。
ノノ「はーい、どなたですか?」
天利「天利だけど。ちょっといい?少し聞きたいことがあるんだけど。」

とたとたとた。
ガチャ。
ノノ「糸利様ようこそ。我が家へ。」
まあこのやりとりも変わらないな。

ノノ「どうぞどうぞ、あがってください。」
天利「おじゃまします。羽和さんは?」
ノノ「お出かけ中です。お買いものだそうですよ。」
天利「そうなんだ。」
前回とは違う日の訪問だから状況もちょっと変わっているな。

部屋に通され、話を始める。
天利「実は、怪人が出現した。」
ノノ「そうですか、それで?」
・・それでって、退治しないとまずいでしょ?

天利「いや、退治して欲しいんだけど。」
ノノ「大丈夫ですよ。怪人が現れる所には既に人が派遣されてますから。」
天利「だから、ここはノノちゃんの担当でしょ?」
なんだか話が噛み合わないなぁ。

ノノ「そうですが、ここには怪人はいませんよ。」
天利「そうじゃなくて、怪人が学校に出たんだって。」
ノノ「ははは、そんなのありえないです。私は怪人が出ない所に派遣されたんですよ?」
天利「どうして怪人が出ないって言えるの?」

ノノ「何も目的なく怪人が出てくると思いますか?怪人達は特殊な力に惹かれて現れるんです。」
天利「特殊な力?」
ノノ「ええ、例えば―――力を持った神社や寺、教会等。それも大きな力を持った所にです。」
天利「この辺にも神社や寺、教会あるけど?」
ノノ「あはは、形だけの建物に力があるわけないじゃないですか。現れるのは本当に一部だけですよ。」
その一つが僕の実家・・ということか。

はて、特殊な力に惹かれる?

天利「あの、もしもの話だけど、過去に戻る力があったら特殊な力にカウントされる?」
ノノ「そんな力現代ではありえないですが、もしあったら特殊な力ですね。それもかなり強力ですよ。」
そうだよな。ありえないよな。ははは、ありえないことが起きてるんだよな。

天利「えっと、怪人ってどうすれば倒せるの?」
ノノ「んー、以前糸利様に渡した銃があれば何とかなりますよ。」
天利「そう、それ。ちょっと調べたんだけど、ただのモデルガンだって言われたよ?」
ノノ「もし、希少金属が混ざった岩を渡されたら、糸利様は”岩”以外の判断出来ますか?」
天利「は?」

ノノ「ですから、例え話です。糸利様はお菓子を食べて原材料が判断できますか?」
天利「出来ないけど・・。」
ノノ「同じことです。知らない人が調べてもただのモデルガンです。知っている人が調べれば違う結果になります。」
なんか怖いなぁ。

天利「ちなみに、ただの拳銃で怪人撃ったら効く?」
ノノ「物理ダメージはありますが、倒すには五十発以上撃たないとだめだと思いますよ。」
天利「そんなに死なないの?」
ノノ「人間は心臓や脳といった弱点がありますが、怪人はそれが無い場合が多いんです。人間も急所以外なら撃たれても結構動けますよね?」
天利「なるほど。」
ノノ「一応怪人にも急所はありますが、種類によって場所は違いますし数は少ないですし、私が渡した銃で戦った方が圧倒的に楽ですよ。」

天利「そうなんだ、ついでにもう一つ聞きたいんだけど、人って怪人になるの?」
ノノ「突然変異とかではなりませんよ。」
天利「じゃあ、人の姿をしてたのに怪人になったらどういう原因でなる?」

ノノ「んー、ごく稀に人の身体を乗っ取れる怪人もいるけど・・ほんとに稀ですよ。」
天利「身体を乗っ取る?」
ノノ「うん、人は組織を持ちますから。内部から崩壊させる目的のやつもいるんですよ。」
今回のはまさにそんな感じか。
黒田が殺される前に様子がおかしかったのは既に身体を乗っ取られた後だったわけだ。
そして、黒田の姿をした怪人は男子生徒の身体に移り、黒田を殺した。
そうやって、次々と別の人に移ることでだれが犯人かわからなくさせるわけか。

・・それにしても偽装のヘタなやつだったな。
しゃべらないし目の焦点は合わないし。

もし人間そっくりに行動できるやつだったら・・すごく危険だ・・。

天利「そんなやつがいたらどんな組織でも壊滅しそうだ・・。」
ノノ「過去に戻れる人の方が危険ですよ。何しようと過去に戻ってやり直しされちゃいますから。」
・・あれ?もしかして僕の方が危険なんだろうか?

・・
ノノちゃんにお礼を言って、自分の部屋に戻った。
・・そうか、僕の方が危険だったんだな。
何も不安要素は無かった。大きな気持ちで対応すればいいんだ。
だめならやり直せるし。

その日は安心して眠ることにした。



・・(二度目の三月二日)
目が覚めてふと思った。
僕の力で過去に戻れるんじゃなくて、画廊偽潮ってやつが変なの送ったから過去に戻れるんだった・・。
どんな原理で過去に戻れるかもわからないし、いつまでも過去に戻れる保証はない。安心できる要素は無かったんだ・・。

不安に駆られながら学校へ通勤することになった。
怖い・・だれか助けて。
ノノちゃんは信じてくれないし、どうしたもんかなぁ?

学校へ着くと、五頭が校門にいた。
天利「何か用?」
五頭「お前が学校へ来いっていったんだろう?」
そう言えばそうだった。手助けを頼んだんだっけ?

天利「頼りになるかわからないけど我慢しよう。」
五頭「今すぐ帰ってもいいんだぞ?」
天利「あ、ごめんごめん。ちょっと不安になっているんだ。」
五頭「そんなにも危険なやつなのか?」
天利「ああ、人の身体を乗っ取るから。」

五頭「・・それは、学校の危険どころの話じゃないぞ。人類壊滅の危険もあるぞ。」
天利「それは大丈夫、話しかけても返答しないし目の焦点が合わないから。」
五頭「・・それでも人に偽装してるとは思わないだろう。そんなやつが本当にいるのか?」
天利「残念ながらいるんだよ。さ、行こうか。」

内田先生たちの行動を見直そう。
一時間目の授業は出ていて、三時間目が始まる時に行方不明だったから、
一時間目の休み時間〜三時間目が始まるまでを気を付ければいいはずだ。
殺害現場はわかっているからその近くで見張っておけばいいだろう。

僕は受け持ちの授業を自習にして殺害現場を見張ることにした。

五頭「いいのか?授業ほっといて。」
天利「自習課題は出したから問題ない。それよりもちゃんと見張るように。」
五頭「わかった。」

そして、二時間目の授業が終わった。
五頭「ほんとに来るのか?」
天利「多分、多分、多分。」
五頭「多分ばかりだな・・ん、だれか来たぞ。」
あれは・・内田先生と男の先生だ。

内田「あの、本当に大丈夫ですか?」
男の先生「ぐふ、ぐふふ。」
内田「もう、そんなに引っ張らないでください。」
男の先生は内田先生を引っ張っていく。

五頭「なるほど、情報通りだな。返答できず目の焦点が合っていない。」
天利「最初はあの先生からだったのか・・。」
男の先生から黒田に乗り移る。(内田先生と男の先生を殺害。)
黒田から男子生徒に乗り移る。(黒田を殺害。)

こういう流れだろうな。
五頭「確かに、あいつは生命の流れがおかしいな。」
天利「は?何それ?」
五頭「オレはわかるんだよ。例えば死にかけてるやつは生命の流れが弱かったりとか。」
天利「世の中には変なやつが多い。」
五頭「うるせえ。」
意外とみんな何か”特別”があるもんだ。

五頭「あいつは生命の流れが歪んでる。普通の人とはまったく別物って感じがするな。」
天利「探知出来るって便利だねぇ。これなら人類壊滅はなさそうだ。」
五頭「どうする?すぐ殺るか?」
天利「ああ、そのつもりだ。これ以上被害者を増やすわけにはいかない。」
僕達はその場を飛び出し、男に襲いかかった。

内田「え?きゃ、きゃあっ。」
内田先生が悲鳴を上げるが気にせず男を取り押さえようとする。

しかし、男は瞬時に後ろに下がり一層怪しげな雰囲気を出していた。
男の先生「ぐ、ぐふふ、しゃー。」
五頭「気をつけろ、また様子が変わった!」

五頭の言うように、男の先生は身体から太いムチのようなものが出ていた。
それは意思を持っているように動き、様子を見ている。

内田「あ、あ、あ・・。」
内田先生がまるで状況を飲み込めていない。
天利「内田先生、ひとまずこの場を離れてください。ここは危険です。」
内田「は、はい。」
よろめきながら内田先生がその場を離れる。

五頭「殺していいんだな?」
天利「ああ、他の方法は知らないよ。」
というか、この状態から元に戻せるとは思えない。

パスっ。
サイレンサーでもついているのだろう、五頭が撃った銃は思ったより音がしなかった。

五頭が撃った弾は男の先生の額を撃ち抜いたが、まったく倒れる様子はない。

五頭「なるほど、化け物だな。」
天利「僕は、怪人って呼んでる。」
五頭「わかった、怪人だな。弱点はあるか?」
天利「この銃なら結構効くらしいけど、僕以外が使えるかはわからない。」

五頭「ただのモデルガンじゃないってことか・・とっとと撃て。」
天利「わかってるよ。」
僕は男の先生に狙いを定め、引き金を引く。

身体を狙ったつもりだったが、男の身体から出ているムチのようなものに阻まれた。
当たったムチのようなものは溶けて無くなった・・。

五頭「ふむ。」
パスっパスっ。
五頭「・・その銃以外じゃ溶けないんだな。さっさと本体撃ち抜けよ。」
天利「あ、ああ。」

しかし、何度撃ってもムチのようなものに阻まれる。
すると突然怪人が襲いかかってきた。
五頭「ふん。」
五頭は軽く銃でさばいているようだ。
普段はわからないけどこいつやっぱりこういうことのプロなんだな。

一方僕はあんまり避けきれてないけど、五頭が援護射撃してくれるので直接怪人の攻撃は受けていない。
だけど、このままじゃあ負けてしまう。

いくらやり直し出来るからって、何度も辛酸を舐めるわけにはいかない。
僕は、男に狙いを定め、引き金を引いた。

だが、ムチのようなものに阻まれ倒すことが出来ない。
五頭「オレが隙を作るからちゃんと狙え。」
天利「隙?」

すると、五頭はどこからか中々ごついものをとりだした。
ばばばばばばばばばばばばばばっっっ・・。

連射式の銃?で一気に撃ちまくった。
おお、耳が痛い。すごく大きな音がする・・。

・・しばらくすると、五頭が撃つのをやめたのだけど・・。
五頭「おい、あれ動かなくなったぞ。」
天利「一発二発に耐えられても数十発は耐えられなかったんだろうな。」
ノノちゃんも五十発以上なら倒せる可能性は示唆してたし。

五頭「ちっ、いい実践練習相手だと思ったんだがな。」
練習じゃなくて、本番です。

内田「あ、あの・・大丈夫ですか?」
内田先生が物陰から出てきた。
天利「内田先生こそ、怪我はありませんか?」
内田「天利先生・・あの人は?」
僕は首を横に振る。

天利「もう手遅れでした。化け物に身体を乗っ取られ、今ようやく解放されたところです。」
内田「ああ、そんな・・。」
ぎゅっと僕は内田先生を抱きしめる。

天利「もう大丈夫ですから。僕があなたを守りますから。」
内田「天利先生・・。」
内田先生も僕に身体を預けてくれる。よかった、これで全部解決だ。
五頭が出した大音量に人が駆けつけてくるだろうが、まあ男の先生の姿を見せれば異常はわかるだろう。

五頭「ふん、それであの怪人は何者なんだ?」
僕は内田先生を抱きしめ、頭を撫でながら答える。
天利「見ての通りの怪人だよ。人に害をなす存在さ。」
五頭「この男は最初から怪人だったのか?」
天利「いや、昨日今日で乗っ取られたんだと思う。昨日はいつも通りだったから。」

五頭「・・なら、最初のやつをなんとかしろ。」
天利「と、言われても心当たりがないんだけど。」
五頭「この男をつければいいだろ?おかしくなる前の男をつければ出くわすだろう。」
天利「と、言われても既に床に転がってるんだけど。」
まさか・・。

五頭「もう一度やり直せ。オレが送ってやる。」
やっぱりそうなるかぁ。

五頭「こんなやつが表に出てはまずいんだ。裏でこっそり対処するように。」
天利「そんなこと言われても・・。」
五頭「過去のオレに事情を話して協力してもらえ。”IZOQI”と伝えれば無条件で協力する。」
天利「ちょっと待って。」
パスっ。

ちょっと気の抜ける音と共に、五頭に撃たれた。



・・(三度目の三月一日)
・・・・
・・・・・・
天利「さて、とりあえず細かいことは置いといて、”IZOQI”と言えばいいのかな?」
五頭「・・未来のオレに聞いたのか。」
天利「ああ。」

黒田「先生どうしたの?おかしくなっちゃった?」

まあ普通の人が見ればそう思うだろう。
天利「とりあえずお前らは教室に戻るように。僕はこれと話をしないといけないので。」

瀬間「天利先生が男色に走った・・。」
天利「走って無いっっ。いいから教室に戻れ。」
なんとかこの場から追い出すことに成功した。

田歩和「ええと、私はこれが仕事なので。」
天利「ここでの話は作り話だと思ってくれればいいさ。」
五頭「ふん、じゃあ説明をしてもらおうか。」
僕は、今までのことを話した。

五頭「つまりは、その怪人の大元を叩けばいいってことか。」
天利「ああ。それにしてもちゃんと信じるんだな。」
五頭「お前が過去に行けることを知ってから一つオレの中でルールを作った。」
天利「ルール?」
五頭「あらかじめワードを決めておき、お前が過去に戻る際頼みごとをする時にワードと共に伝える。」
天利「なるほど、自分の中で決めた言葉が証明書代わりか。」
こいつが怪人と戦う姿もそうだが、状況に合わせて柔軟に対応できるやつだな。結構優秀な気がする。

五頭「さて、じゃあお前は授業に出てろ。その間はオレが見張っておく。」
天利「頼むよ。放課後になったら二人でつけようか。」
五頭「ああ。」
僕達はその場を離れ、各々持ち場に着いた。

着いた・・んだけど、内田先生と男の先生の行為が行われてる頃なんだよなぁ。
よく考えたらやり直す必要ないじゃん。
さっきのルートで満足だよ。
ライバルはいなくなり、内田先生は再び僕の元へ。
最高の結果じゃないか。

ずーっとやり直す必要無いなぁと思っていたら放課後になった。

天利「五頭、そっちはどうだ?」
五頭「変わりない。これから学校を出るらしいからつけるぞ。」
天利「うん。」

僕達は学校を出た男の先生をつけていくと、どうやら内田先生の部屋へ行くようだ。
ん?ちょっと待て、内田先生の部屋?

五頭「どうした?」
天利「・・別に・・。」
五頭「付き合ってる女の部屋に他の男が入ってく、か。大笑いしていいか?」
天利「だめに決まっている。」
五頭「プププ。」
殴ってやりたい。
そうこうしていると、内田先生も帰ってきて男のいる部屋へ入っていった。

五頭「ここから犯りまくるんだな。乱入してみるか?」
天利「勘弁してくれ。家に帰ってもう寝たいよ。」
五頭「ふん、、、気分転換に夕飯でも買って来てくれ。少しは楽になるぞ。」
天利「・・わかった。」

はぁ、気分が晴れるかわからないけど、近くのコンビニに入る。
張り込みといったらアンパンと牛乳か・・僕は牛乳飲むとお腹壊すから水でいいや。
後は、サンドイッチとデザートも買っておくか。

張り込み場所に戻り、買ったものの半分を五頭に渡す。
五頭「色々買ったな。」
天利「気分転換にはなったよ。」
五頭「そうか・・ん、男が出るぞ。」
男の先生が内田先生の部屋から出ていく。

五頭「よし、つけるぞ。」
天利「ひょっとふわって。(ちょっと待って。)」
五頭「もう食べてるのか、とっとと飲み込め。」
天利「ふぁんふぁふ。(がんばる。)」
ごくん。

天利「アンパンおいしかった。こしあんが最高だよね。」
五頭「つぶもこしも楽しめるオレが最高ということで。とっとと追うぞ。」
天利「水も飲ませてよ。ゴクゴク。」
五頭「もっと真面目にしろよ・・。」

男は電車に乗り、住んでいる所に帰るみたいだ。
五頭「ふっ、どこで怪人が出てくるか楽しみだ。」
天利「なあ、今のうちにあの男の先生を処分すれば解決するんじゃないか?」
五頭「怪人がいなくなるわけじゃないからだめだ。ふふ、腕がなるぜ。」
お前は戦いたいだけっぽいな。まあ、怪人の死体を処分するのも目的だろうけど。

緊張感のない僕と、殺る気満々の五頭の組み合わせは少々異様だった・・。
そんな二人が異変に気付いたのは男の先生が電車を降り、歩道を歩いている時だった。

五頭「オレ達以外にもつけてるやつがいるみたいだな。」
天利「そうなの?」
五頭「左手の方、コートを着た女がいるだろう?様子がおかしい。」
そういえばこいつ生命の流れが見えるんだっけ。便利だなぁ。

天利「で、どうおかしいんだ?」
五頭「あの男を凝視して目を離そうとしない。駅を出たところからずっとつけてる。」
まあ、それは怪しいな。

天利「で、どうする?」
五頭「話を聞く限りだと、怪人も人間とそう変わらん考えだな。人気のない所で悪いことをしそうだ。」
そういえば、怪人って何者なんだ?
該当する生き物は・・無いよな?

天利「なあ、怪人って何者だと思う?」
五頭「お前の話を聞く限り、想像がつかないが・・人間が一番近いと思う。」
ははは、あれを人間と言ったらサルも人間にカテゴリされそうだ。

天利「あれは人間じゃないだろう?」
五頭「だから”人間が一番近い”って言っただろう、人間とは違うって意味だ。」
天利「人間に近いって・・どうしてそう思う?」
五頭「あのコートを着た女を見ろ。人間に見えるから周りの人も気にしないだろう?」
天利「そういえばそうか。」
なるほど、もしサルが街中にいれば目立ってしょうがないだろう。
人間だからこそ周りの人に溶け込める。

五頭「男が自宅に着いたみたいだぞ。」
一軒家かぁ。いいなぁ。僕もアパートじゃなく一軒家に住みたいよ。
天利「見たところまだ動かないね。」
コートの女は男の先生の自宅を見つめてる。

五頭「男は既に家の中、多少騒いでも大丈夫だろう。」
天利「で?」
五頭「挟み撃ちする。オレがまわりこむからタイミング合わせて出て来てくれ。」
天利「わかった。」
ついに決戦かぁ。あの女の人も元人間だったらそれ以上どうしようもないけど、
最悪学校への被害が無いまま終わらせられる。
五頭にしても、内密に片付けられるのだから都合いいだろう。

しばらくすると、まわりこんだ五頭が現れたので僕もコートの女の元へ行くことにした。

五頭「お譲さん、この家の人に何か用ですか?」
女が後ろを振り向き逃げようとしたが、僕がいることに気付いたのだろう。再び五頭の方を振り向き、攻撃を開始した。

女からもムチを太くしたようなものが何本も飛び出し、五頭に襲いかかる。
五頭「なるほど、情報通りだな。」
パスっパスっ。
素早く女の攻撃をかわしながら鉛の弾を撃ち込む。

女「ぃいやっぁぁぁぁぁぁっぁぁぁぁぁ。」
目を撃ち抜かれ、コートの女が甲高い声をあげて苦しむ。痛覚はあるみたいだな。

僕も戦わないと。
ノノちゃんからもらった銃を取り出し、後ろを向いている女を撃つ。

肩に命中したらしく、肩から除々に溶けだした。
女「ぅぅああああぁぁぁぁぁ。」
今度は低い声・・まあ、高い声でも低い声でも気持ち悪いのには変わりないけど。

女の半分以上が溶けたところで止まった。
前みたいに完全に溶けたりはしないのか・・。

五頭「・・終わったのか?」
慎重に近づく五頭が聞いてきた。
天利「多分・・確証はないけど。」

五頭「大丈夫っぽいな。それにしても、こんな生き物がいるのか・・。」
その気持ちには同感だ。理解の範疇を超えてるよな。

天利「で、どうするんだ?」
五頭「回収班を呼ぶ。具島へのいい手土産だ。」
天利「嬉しそうだな。好きな人へのプレゼントが出来て満足そうに見えるが?」
五頭「ふふ、まあそんな感じだ。」

??「それを持っていってはいけないですよ。」

振り向くと女の子がいた・・あれ?どこかで見たような子だけど・・。
五頭「だれだ?」
??「私は大麦といいます。それを持っていってはいけないです。」
五頭「なぜだ?」

大麦「なぜでしたっけ?」

・・いや、僕達はわからんよ。
五頭「ふん、未知の生物を研究されては困るということか。」
大麦「そうそう、そうでした。」
なんだこの子?

大麦「そういうわけなのでそれはこっちで回収します。」
五頭「こっちとしては、応じるわけにはいかんな。」
五頭は女の子・・大麦に銃を向ける。

大麦「私を撃っても死にませんよ。」
五頭「お前も怪人の一味ってことか。」
大麦「違います、私は人間です。あんなロボットと一緒にしないでください。」
ロボット?

五頭「これがロボットだというのか?生き物にしか見えないが。」
大麦「ふぁあ、だめです。これは言ってはいけないことなんです。忘れてください。」
そう言われても・・もう聞いちゃったし。

五頭「・・ああ、忘れよう。」
大麦「よかった、安心です。」
この子、以前会ってる。

最初の時、黒田がいなくなる前に会った子だ。
なんだかよくわからないこと言ってた。
しつこく”開けたか?”って聞いてきてたっけ。
結局何かわからなかったけど・・。

五頭「忘れるからもう少し話してくれてもいいだろう?キミはどうして死なないんだ?」
大麦「オリジナルが過去時間にあるからです。私はコピーなんですよ。」
五頭「電波ちゃんか?いい子だからお家に帰ったら?」
大麦「私は本当のことを話してます。そちらの人と同じ原理です。」
と、いきなり僕を指差した。

・・僕と同じ原理?

五頭「どういうことだ?」
天利「そう言われても、心当たり無いよ。」
心当たりを検索するけど、検索結果は0件。

大麦「封筒送ったじゃないですか。あれをあなたが開けた時、コピーされるんです。」
・・封筒、コピー。
まさか・・。

天利「僕が死んでもやり直せるのってキミのせい?」

大麦「”せい”ってなんですか?私の”おかげ”ですよ?」
五頭「ああ、こいつが画廊偽潮さんか?」
大麦「それは、自動変換されちゃうんです。名前も送るのはタブーなんですよ。」

天利「どうして?」
大麦「影響を与えるからです。例えば、私の世界から”糸利”という名前でだれかに荷物を送るとしましょう。」
天利「うん。」
大麦「すると、受け取った人は、”糸利”という名前を認識します。これは、例えば子供に名前をつけるときに影響します。」

天利「糸利って名前をつけちゃうかもしれないから?」
大麦「その逆もあります。糸利って名前は絶対つけなくなる可能性もあるんです。」
五頭「なるほど、お前の”世界”はこの世界への影響を最小限にしたいんだな。」
大麦「ど、どうしてお前があの”世界”を知ってるんですか?」
キミが自分で言ったんだろう?

大麦「この世界にはまだまだわからないことがあります。」
五頭「もうちょっと聞かせてくれ。この・・ロボットだっけ?どうしてそう言えるんだ?」
大麦「この世界の人には教えられません。」
五頭「どうせ忘れるんだから少しくらいいいだろう?」
大麦「そうですね、忘れるなら構わないですよね。」
この子、バカだ。五頭も苦笑してる。

大麦「こいつは未来のロボットです。いいですか?ロボットとは人間の代わりに作業するための機械です。」
五頭「未来・・なるほど、ある意味ロボットの進化系ってところか。」
大麦「そうですそうです。私の説明が素晴らしいから理解が早いんですね。。」
五頭「それで、どうしてこうなった?」
大麦「原因は二つあります。いえ、三つでしたっけ?」
どっちでもいいから。

大麦「ええと、一つ目の理由はロボットが人間と同じことが出来る身体を手に入れたことです。」
五頭「なるほど、人のあとをつける、人を殺すこともできるようになったということか。」
大麦「二つ目の理由は知能まで人間に近づけてしまったということ。」
五頭「生き物に危害を加える考えまで身につけさせたってことか。」
大麦「三つ目の理由は一般人レベルでこれらが出来るようになったこと。」
五頭「悪い人間が意図的に悪人のようなロボットを作るようになったのか。」
大麦「四つ目の理由は運が悪かったからです。」
・・それは、理由に加える必要ないだろう?
結果が悪かった時、運は必ず”悪かった”と判断されるだろうから。

五頭「じゃあどうして過去に来てるんだ?未来で殺しあってればいいのに。」
大麦「過去に行けるデバイスを手に入れたからです。限定的とはいえそれは強力な影響を与えたんです。」
天利「だれが与えたの?」

大麦「私の仲間です!!」
そこは、堂々と言うことじゃないだろう?

五頭「つまり、お前の仲間が原因でこの世界で殺しが起きてると?」
大麦「だからこうして解決できるよう動いてるじゃないですか。お前はいちいち細かいことを突っ込みすぎです。」
細かいこと???こっちからするとかなり大きなことなんだけど。

五頭「じゃあどうしてオレ達がこんなに苦労してるんだ?お前が全部やれよ。」
大麦「別の世界にはあんまり関わっちゃいけないんです。そういうルールを作ったんですから自分たちが守らないといけないんです。」
五頭「面倒なルールだな。」
大麦「仕方ないじゃないですか。悪い人がいるからルールが必要だったんです。」

天利「ええと、じゃあどうしてキミはこうしてここにいるの?僕達とかなり関わってるよ?」
大麦「そうでした。すぐにそれを回収する予定でした。」
天利「それでも僕達と接触はするだろう?」
大麦「お前となら構わないです。お前と私は同じ人なんですから。」
・・うーん、名前はおろか性別まで違う人から、”同じ人”って言われたよ。

五頭「同じ人ってどういうことだ?」
大麦「私の世界と、この世界は同一時間帯の別世界です。人も、物も、同じ分だけあるんです。」
五頭「同じ数だけ存在してるってことか?」
大麦「そうです。そして、仮に管理番号が振られているとしましょう。その場合、お前と私は同じ番号が振られているんです。」
それで”同じ”か。

大麦「同じ人とだけは無条件で交流が可能なんですよ。自分に話しかけても構わないでしょう?という考え方です。」
五頭「いまいち理解できないが・・技術力はこちらより高そうだな。」
大麦「もちろんです。その気になればこの世界を死の世界にすることもできます。」
五頭「世界中の核ミサイル発射すればこの世界でも死の世界に出来るぞ。」
大麦「あれ?」
例えが悪かったとしか言えないな。
まあ、過去や未来にいけるみたいだし、死んでも復活するのはこの子たちの技術らしいし・・かなわないだろうな。
同一時間帯の別世界にも行けるみたいだし、敵にはしたくないな。

五頭「まあ、色々聞けて良かったよ・・おっと、そうだったな。全部忘れよう。」
大麦「それでいいです。お前も忘れるように。」
天利「わかったよ。全部忘れた。」
大麦「それでよしっ。」
口で忘れたって言っただけで、本当に忘れたわけじゃないけど・・いいのかな?

五頭「(ボソッ)あの子の言ってることほんとだと思うか?」
天利「(ボソッ)疑問点は多いけど本当だったらかなり危険だし、今は従う方がいいよ。」
五頭「(ボソッ)そうだな、オレ達はそこまで危険を冒す必要はなさそうだ。」
天利「(ボソッ)具島さんのおみやげ無くなっちゃうけど?」
五頭「(ボソッ)土産話だけで十分だ。具島は喜びそうだ。」
天利「(ボソッ)それならいいけど。」

大麦「そこっ、何ボソボソ話してるですか?」
五頭「明日の朝食はハンバーグにしようかって話してたんだよ。」
大麦「ハンバーグ?大好きです。」
それにしてもこの子と同じなのかぁ。もうちょっと頭のいい子がよかったな。

大麦「ああ、もう安全ですからお前たちは帰っていいですよ。」

と言うことで、五頭と一緒に帰宅することにした。
五頭「疲れたな。早く帰って寝ようか。」
天利「結構冷静だな。」
五頭「売っちゃいけないケンカがあるってことは理解してる。どんなに理不尽でも現実を見て行動しないとな。」
天利「具島さんを守るため?」
五頭「お前にならケンカ売って良さそうだが?」
天利「死んでも過去に戻るから最後は僕が勝つよ。」

五頭「・・どこぞのチートかよ。」

天利「まあそう言うなよ。これが僕達の限界ってことだ。」
五頭「昔の”限界”を超えてきて今があるんだ。その限界もいつかは超えるさ。」
天利「前向きだねぇ。」
五頭「みんながそう思い、努力して来たんだ。じゃないと限界はいつまでも限界のままさ。」
むぅ、こいつが生き残ってきたのはこういう考え方の元、努力してきたからか?

天利「この平和でそれほど死の危機がない現代で、そこまで出来る人って少ないんじゃないのか?」
五頭「死の危険なんてそこらじゅうにあるさ。一度社会の歯車から外れればそこは死が目の前にあるぞ。行ってみるか?」
天利「遠慮します。」
わざわざそんなところに飛び込まないさ。今の安全があるんだから。


・・
五頭と別れ、アパートに着く。
まだノノちゃん起きてるかな?

こんこん。
ノノ「はーい、どなたですか?」
天利「天利だけど。まだ時間大丈夫?少し聞きたいことがあるんだけど。」

とたとたとた。
ガチャ。
ノノ「糸利様ようこそ。我が家へ。」
ここまでテンプレート通り。

ノノ「どうぞどうぞ、あがってください。」
天利「失礼します。羽和さんは?」
母瑠由「いますよー。」
違った、ここまでテンプレート通りです。

天利「ノノちゃんは怪人がロボットだってこと、知ってるの?」
ノノ「・・・・・・・・・・・・・・・にゃんのことですか?」
既に動揺してるよ?

天利「怪人が未来のロボットだって知ってるみたいだね。」
ノノ「だ、だめです。それは禁止事項なんです。言っちゃだめなんですよ。」
天利「それはノノちゃんがだよね。僕はそんなの聞いてないし。」
ノノ「そうですが・・だれから聞いたんですか?」

天利「うーん、どう説明すればいいだろうか?ここと同一時間帯の別世界って言えばわかる?」
ノノ「・・わかります。というか、そこも話しちゃいけない内容なのに・・。」
天利「まあそこは色々あったんだよ。」
ノノ「そうですか、、、それで、糸利様は何の用で来たんですか?」

天利「まあ確認くらいかな?別にどうこうするつもりはないよ。」
ノノ「それならいいんですが、それ、他の人に言わないでくださいね。」

母瑠由「じゃあ私が聞いちゃダメでした?」

・・そういえば、この人いたんだっけ。
ノノ「これはゲームの話です。百%作り話です。信じたら痛い人ですよ?」
ノノちゃんが母瑠由さんの両肩を掴んで力説する。目がマジだ。
母瑠由「痛い人は嫌ですねぇ。なら信じないことにします。」
まあ本気にはしてない・・はずだ。

・・どうやらこれで今回の事件は終了かな?
それにしても、未来のロボットも同一時間帯の別世界もそっちで解決しろよなって思う。
こっちの世界まで巻き込まないでほしい。

・・五頭のセリフになるけど、”どんなに理不尽でも現実を見て行動しないと”いけないんだよなぁ。
面倒くさいなぁ。
とりあえず、僕は周りの人を守ることくらいで精いっぱいだ。後は他の人に任せよう。

ひとまず、おやすみなさい。



・・
数日後。

天利「ええと・・。」
内田「ごめんなさい・・。」
学校で、内田先生に呼び出された先で言われた。

内田「他に好きな人ができたの。」

・・まだ解決していない問題が残ってたよ・・。
天利「その人、うちの学校の教師?」
内田「はい。」
ですよねー。知ってたけど最近忙しくて何もしていなかったよ。

内田「それで、もう天利先生とは付き合えないの。」
落ち着け。落ち着いて考えろ。僕は様々な事件を解決させてきたじゃないか。
きっとこの場も解決できるはずだ。

天利「・・そう、わかった。」
そうじゃないはずだろう?わかってどうする?
内田「本当にごめんなさい。」

・・
内田先生がその場を離れて・・ちょっと窓からダイブしたくなりました。
なんだろう、怪人からの被害を一番軽減させたのにこの終わり方って。
これならもう一度やり直したいって思うよ。

窓を開けると冷たい風がちょっと心地いい。
もう春か・・出会いもあれば別れもある。

そう思って、うぅ、ぐすっ。忘れよう・・ひっく。
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