―――二月十四日―――

内田「きょ、今日はバレンタイン・・月並みかもしれないけど、天利先生に渡せたらいいな。」
手作りのチョコレート。綺麗にラッピングしてプレゼントの形になっている。

今は一時間目の授業が終了したところなのだが、まだ渡せていない。
ほんとは朝のうちに渡したかったけれど、なぜか天利先生はすごく早く学校へ来て寝ていました。
朝礼ぎりぎりまで寝ていたので、渡す機会を失ってしまいました。

絶対に渡して見せます。

そして、四時間目が終わった。
内田「あれ?まだ渡せてない?」
機会が無いと言いますか、天利先生が休み時間ずーっと寝ていて話かけることができません。
今も職員室の机に突っ伏して熟睡しています。

もう、こういうイベントの時は少しくらい気を遣って欲しいです。

米他「内田先生、今日が何の日か知っているかな?」
あ、校長先生。
内田「バレンタインですね。はい、義理ですが校長先生の分も用意しましたよ。」

米他「・・」
内田「どうしましたか?」
米他「う」
内田「う?」

米他「嬉しいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっっっ。」
内田「ど、どうしましたんですか?」
突然叫んで・・。

米他「いやぁ内田先生は話がわかる。最近の子はセクハラとか言って義理チョコすら渡さないことが多くて。」
内田「ま、まあ強制ではないですし、それでもいいのでは?」
米他「違うんだ。こういう恒例行事をするのはお互いのコミュニティに所属していることを意味するんだ。」
内田「は、はぁ。」

米他「いいかい?社会とは個人で行うものではないんだ。仲間同士が集まって社会が形成されるんだよ。」
米他「恒例行事はお互いが仲間だということを自覚でき、それが社会を円滑に進めるんだ。」
米他「それなのに最近のやつらは何もわかっていない。自分の権利を主張するだけで社会が”どうあるべきか”を考えていない。」
米他「みんながそれぞれ社会のため活動することでみんなの生活がよりよくなるんだ。」
米他「だが最近のやつらは自分のことばかりで社会のことなどまったく考えない。」

米他「まったく困ったことだよな?」
内田「そ、そうですね。」
正直よくわかりませんでしたが、ホワイトデーは期待していいってことですよね?

米他「その辺ちゃんとしてくれれば私も躊躇することなく協力出来そうだ。困ったことがあれば言ってくれよな。」
内田「はい。ありがとうございます。」
・・ようやく解放されました。お年寄りの話は意味不明で長くて大変です。

嫌ってわけではないのですが、意見を押し付けられてるような気がしてちょっと・・。

さて、天利先生は・・寝ていますね。
むぅ、ほっぺたつんつんしちゃいますよ?
つんつん。

内田「ちょっとお肉が付いてきましたか?健康管理はしっかりしないとだめですよぉ。」

・・はっ。他の先生方が笑ってます。
あぅ、恥ずかしい・・。
全部天利先生が悪いんです。私はチョコを作ったのですから、天利先生は雰囲気を作ってくださいよ。

・・
放課後になってしまいました。
天利先生が帰る前に渡したいので授業から戻ってくるのを職員室で待っているのですが・・。

中々来ませんね・・ちょっと捜してみましょうか?

職員室を出て、天利先生が最後に授業した教室へ向かいます。
・・向かったのですが・・生徒さんとお話し中みたいですね。

黒田「はい、先生。バレンタインだからプレゼントです。」
天利「それでチョコは?」
黒田「もぉ、プレゼントがチョコとは限らないよ。」

天利「さて、帰るか。」
黒田「プレゼントの受け取りをしてください。」

天利「・・一応聞いとくが、なぜお前は普段付けないリボンを付けている?」
黒田「(照れ照れ)もう、わかってるくせに。」
天利「”私をプレゼント”ってことだろ?いいから早くチョコだけ出しとけ。」

黒田「はぁい・・でもまあ、いつでも”私”を受け取っていいから。」
天利「はいはい・・既製品か?」
黒田「もちろん。手作りは何が入ってるかわからないって思うでしょ?」

天利「まあな。血とか髪の毛とか入ってるかもって少し不安に思うな。」
黒田「その辺を私は考慮しました。」
天利「そうか、気を遣ってくれてありがとな。」

黒田「ホワイトデーは、天利先生がリボンを付けて通勤してくるのが楽しみ。」
天利「ないない。」

・・天利先生やっぱり人気ですね。
全員がそうではないと思いますが、若い先生は人気が高めです。

それにしても、手作りはだめですか?
私、手作りのチョコですが・・別に血も髪の毛も入れてませんよ?

・・
瀬間「先生、遅くなりましたが契約書です。」
天利「・・これはチョコじゃないのか?ラッピングしてて中身は見えないから断言できないけど。」
瀬間「これを受け取るということは私に一生を捧げ、生涯忠誠を誓うことを意味します。」

天利「僕帰るから。さようなら。」
瀬間「もしこれを受け取らない場合、先生の実名を含む手紙を残して行方不明になります。」
天利「そ・う・い・う・冗談はやめろ。」
瀬間「冗談だと思うならこれを受け取らなければいいですよ。結果は明日以降の朝刊で。」

天利「・・」
瀬間「・・」

天利「わかったよ。忠誠うんぬんは断るが、チョコは受け取っておくよ。」
瀬間「最初から素直に奴隷になると言えばいいんですよ。」
天利「言ってないから。」

瀬間「なら感想くらいはくださいね。まずい場合はちゃんとまずいと言うこと。」
天利「まあそれくらいなら。明日話すから今日はとっとと帰してくれ。眠いんだ。」
瀬間「わかりました。やはり自分の意見を通したい時は、最初無茶な要求をするのがいいですね。」
天利「いや・・感想くらいならそこまでしなくても通るよ。」

瀬間「感想待ってます。」
天利「わかったわかった。さようなら。」
瀬間「はい、さようなら。」

・・ようやくお話が終わったみたいですね。
チョコを渡して一緒に帰りましょう。都合がよければデートも・・。

男の先生「内田先生。」
内田「え?は、はい。なんですか?」
突然他の先生に話しかけられました。

男の先生「あの。今日お暇ですか?もしよければオレと一緒に出かけませんか?」
内田「すみません、用事がありますので。」
うう、早く天利先生にチョコ渡さないといけないのに・・。

男の先生「そんなこと言わないでください。いいお店見つけたんですよ。一緒に行きましょう。」
内田「い、いえ。その、私用事が・・。」
男の先生「まあまあ、その後はホテルの予約もしているんですし。」
え・・?それって・・。

内田「そ、そんなことだめです。私帰ります。」
男の先生「その前にこれ見てくださいよ。ここに写ってるの内田先生でしょ?」
あ・・。

そこに写っていたのは紛れもなく私・・男の人に弄ばれている姿・・。

内田「どうしてそれを・・?」
男の先生「DVDで販売されてますよ。裏でですけどね。」
内田「そんな・・。」

男の先生「内田先生がオレとのデート嫌なら別にいいけど。これどうしようかなぁ。」
内田「・・公開するのですか?」
男の先生「内田先生次第ってとこかな?来るよね?」
内田「・・はい。」
嫌ですけど・・何をされるかわかっているけど・・だけど、断ることはできませんでした。



・・
・・・・
・・・・・・
男の先生「おいしい?内田先生が作ったチョコだよ。」
内田「味なんてわかりません。」
私はチョコを塗りたくったモノを咥えさせられています。
どうしてこんなことさせられているんだろう。

utida

・・全部自分のせいだってわかっているけど、だけど・・。

男の先生「内田先生上手ですねぇ。今後もお世話になりますよ。」
内田「そんな。これっきりにしてください。」
男の先生「はいはい。じゃあ今日はたーっぷり楽しませてね。じゃないと・・。」
内田「わかりましたから、あの写真は捨ててください。」
男の先生「ああ、もちろん。ほらほら、いやらしく頼むよ。」

内田「はい・・じゅぶじゅぱっ。」
男の先生「おっ、おっ、内田先生いやらしいなぁ。すぐイキそうだよ。」
早くイってください・・こんなのいや・・。

どくんどくんどくんっ・・。
内田「んんっ。」
けほっけほっ。チョコと精液が混ざって甘苦いです。

utida

男の先生「はぁ満足。」
内田「もう帰ってもいいですか?」
男の先生「え?何言ってんの?これからが本番。ちゃーんとセックスしないとね。」

内田「・・もう許してください・・。」
男の先生「一発犯ったら許してあげるよ。さ、さ。セックスしようね。」
内田「あ、あの、コンドームを付けてください。」
男の先生「え?なんで?ほら、入れるよ。」
ずぶずぶ。

utida

内田「あ・・いや・・。」
男の先生「まだ若いと締まりも違うね。うちのカミさんとはもうやる気にならないよ。」
内田「お、奥さんを大切にしてあげてください。」
男の先生「あんなわがままなバカ女を大切にするんだ。少しくらいいい想いさせてもらうよ。」
男はねちっこく、内田先生の反応を見ながら腰を動かす。

内田「ふぁあ、は、早く終わらせてください。」
男の先生「内田先生と一緒にイって終わりにするよ。ん、ここの反応が良さそうだが?」
内田「そ、そんなことありません。」
どうしよう・・気持ちいいよぉ。

パンっパンっパンっ・・。
内田「ひゃあっ、あっ、あっ、も、もっとゆっくり・・。」
男の先生「それじゃあいつもでも終わらないよ。イかせてくださいって言えば一緒にイって終わるよ。」
内田「そんなこと・・言えません。」

男の先生「(身体はしっかり感じてるがな。まあじっくりオレの女に仕立てていくか。)」
内田「あっ、動かないでください・・もう私・・。」
男の先生「ん?ああ、イキたいのか。オレもイクぞっっっ。」

内田「あっあっ、あああああああああああああっっっ。」
ドクッドクッドクッドクッドクッ・・。

utida

内田「うぅ・・。」
男の先生「内田先生はいい身体をお持ちだ。これからもお世話になりますよ。」

内田「え?」
男の先生「内田先生にとっても損はさせませんから。それとも・・。」
内田「しゃ、写真は消すって言ったじゃないですか。」

男の先生「ええ、もちろん。ですが、元になった映像を消すとは言ってませんから。」

内田「・・うそ・・。」
男の先生「いやぁ楽しい生活になりそうだ。内田先生も割り切った方が楽しめますよ。」

内田「ごめんなさい、ごめんなさい天利先生。」
男の先生「ん?天利先生?あの若い男なんかが好きなのか?すぐに忘れるさ。若いだけの男なんて。」

内田「うぅ、うぅ・・。」
しばらく内田先生の泣き声がホテルの部屋に響いた。
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