―――多分二月―――

職員室にて。
米他「そろそろ赴任してから一年経つな。」
天利「え?ええ、突然どうしたんですか?校長。」
米他「いや、キミがこの学校に来てからそろそろ一年経つと、そう言ったんだが?」
天利「そうですね。」

米他「で、そろそろ私を”校長先生”と呼んでもらえると嬉しいのだが?」
天利「ははは、今さら何を言っているんですか。校長。」
米他「・・学校が、学校が崩壊していく・・。」
天利「大げさな。で、そんな馬鹿話をしに来たんですか?」

米他「ああ、そうだ。」

天利「ちょっと学校内の見回りに行ってきます。校長は鏡に向かって話しててください。」
米他「冷たいな・・いい話があるというのに。」
いい話?

天利「ようやく僕をクビにするんですか。それはいい話ですね。」
米他「・・最近の若い奴の考えはわからんな。」

いや・・何というか・・いつの間にか何人もの生徒に手を出している現状はヤバいと思うんで・・。
逃げたいなぁというか、何というか・・。

米他「この学校はそんなに待遇悪いかね?」
天利「hahaha、ソンナコトナイデスヨ。」
米他「・・何か悩みがあるのなら言ってくれ。私が力になろう。」

・・
・・さすがに、正直には言えないよな・・。
ここは違う話でどう対応するか試してみよう。
天利「・・校長先生。」
米他「つ、ついに校長先生と呼んでくれるか。」
天利「それはいいですから・・実は僕、借金があるんです。」

米他「いかん、これから孫の運動会に行くんだった。」

・・
天利「行ってらっしゃい。」
米他「え?いいのか?ここは”力になるんじゃなかったんですか?”と言うところでは?」
天利「おっさんに期待することは何もないってことがわかっただけですよ。ほら、とっととお孫さんの所へ行ってください。」
まあ嘘話だろうけど。お互い。

米他「おっさんって・・泣くぞ。いい歳した中年のおっさんが大声で泣いてやるぞ。いいのか?」
天利「・・わかりましたから。僕が悪かったですよ・・明日の授業の準備があるので少し一人にさせてください。」

米他「お、そうか。ならさっさと本題を済まそうか。」
・・え?今まで全部前座とでも言うのか?

米他「いい話があると言っただろ。キミに来年クラスを受け持ってもらおうと思ってな。」
天利「それは・・悪い話じゃないですか?」

・・
・・
いまいち校長と、というか、親の世代とは価値観が違うと思う。
校長もそう思ってるのかな?

米他「クラスを受け持つんだぞ?今までよりもずっと生徒と接し、導くことが出来る。」
天利「学級崩壊になったらいやですし、手間が増えて面倒ですね。」

・・
・・
多分、校長の言っていることの方が正しいのだろうけど、自己満足って感じがするんだよな。
生徒とは近づきすぎず遠すぎないくらいの付き合いが楽だと思う。
学校側から方針とか、生徒の親からのありがたい意見とかあって、あんまり自由に出来なかったりするし。
規制が多くなったよな。昔に比べて。

米他「手当も付くぞ。」
天利「今の給料で生活できますよ。テレビとネットがあればそんなにお金使う必要ないですし。」
そもそも手当自体、雀の涙。リスクの方が高すぎ。

米他「・・」
天利「・・」
米他「いいからてめえは黙って引き受けてろぉぉぉぉぉぉ――――――――――」

天利「・・はい。」

校長、キレるくらいなら別のヤツに声かけてくださいよ。



・・
天利「はぁ。」
黒田「先生どうしたの?おいしくない?」
同日お昼休み。屋上手前の踊り場で黒田が作ったお昼ご飯を食べている。

天利「そうじゃなくて・・四月から担任になることが決定しました。」
黒田「いい話だと思うよ。面倒?」
天利「それもあるけど・・ほら、最近ウツとかになりやすかったりするだろう?担任は負担が大きいと思ってな。」
黒田「私がいるから大丈夫だよ。いっぱいエッチなことしてあげるね。」
うーん、まあそれはそれで幸せなんだが、それはそれで負担でもあるんだよ・・。

天利「ま、できる限り自分でなんとかしてみるよ。」
黒田「大変ならいつでも声かけてね。」
天利「ああ、ありがとう。」

黒田「ちなみに、何年の担任になるの?」
天利「二年の担任だ。」
黒田「四月から二年の担任・・じゃあ私の担任になってくれるの?」
天利「さあ・・そこまではまだわからん。」
黒田「えー、じゃあ私の担任になれるようにしてね。」
天利「僕だけの意見でクラスが決まるわけじゃない。運が良ければ一緒になれるさ。」
というか多分もう決まってるんじゃないか?
黒田「ぶーぶーぶーぶー。」

天利「そういうことは校長に言ってくれ。きっとなんとかするから。」
校長、後は任せます。
天利「それはそうと、ごちそうさまでした。おいしかったよ。」
黒田「はい、お粗末さまでした。お茶注ぎますね。」
水筒からお茶を注いでもらう。はぁー、いたせりつくせりだなぁ。

黒田「ちょっと熱いかな?ふー、ふー。はい、どうぞ。」
天利「ありがとう。」
黒田からお茶を受け取り、少し飲む。
はぁー、落ち着くなぁ。

黒田「先生、顔緩んでる。」
天利「まあ、たまにはそういう時間があってもいいじゃないか。」
黒田「私だけ?私にだけそういう顔見せるの?」
・・どうだろうか?・・まあ・・そういうことにした方がいい気がする。

天利「多分そうだろうな。」
黒田「んふふ、内田先生よりも私の方がいいでしょう?一緒になると幸せだよ。」

天利「・・ノーコメントでお願いします。」
黒田「ぶーぶーぶーぶーぶー。」
天利「まあ、その辺は・・そのうち考える・・。」
黒田「いいよ。あんまり期待していないし。」
天利「そうですか。」

黒田「それよりも、ね、する?」
天利「・・お願いします。」
黒田「はーい。」

かちゃ。じー。
黒田は僕のズボンを下ろし、飛び出た僕のモノを咥える。
お昼に黒田とご飯を食べた後は、口で奉仕してもらっている。
楽です。気持ちいいです。

kuroda

黒田「ぺロっ・・先生の、もうこんなになってる。」
すみません。こんなになってしまいました。

黒田「くちゅっ、ちゅぱっ・・先生、大好きだよ。」
天利「ああ、僕も黒田のこと好きだよ。」
うん、その気持ちはウソじゃない。ただ、他にも好きな人がいるだけで・・。

ジュプッ、ジュパッ・・。
黒田「せんせぇ、せんせぇ、あぅ、おっきくなってるよぉ。」

天利「ああ、黒田が上手だからな。」
黒田「もう、先生ったら。もっとがんばりたくなっちゃうよ。」
天利「そうかそうか。」

黒田「・・あんまりじろじろ見られると恥ずかしいよぉ。」
天利「黒田がかわいいから見るんだよ。ほらほら、もっとこっちに集中して。」
黒田「あぅ、うん・・じゅぷ、じゅぽっ・・。」

天利「く・・そろそろ出すから。」
黒田「うん、いっぱい出してね。」

天利「・・出るっ。」
ドクッドクッドクッドクッドクッドクッドクッドクッドクッドクッ。
黒田「んんっ・・ごくっ、ごくっ・・。」
はぁぁ、気持ちよかった。

kuroda

黒田「あうぅ、べとべとしてちょっと喉に通りにくいよぉ。」
天利「あ、無理して飲まなくていいから。ほら、ティッシュに出せ。」
黒田「うん。」

・・
黒田「ふぁあ、せーんせぇ。」
天利「・・何だ?抱きついてきて。」
黒田「もう一回したくない?」
天利「いや、別に。」

ぽかぽかぽか・・。
なぜか殴られた。別に殴られるようなことはしていないと思うのだが・・。

黒田「もうっ、先生のあんぽんたん。」
何なんだ?いったい。



・・
・・・・

瀬間「ウツも危険ですが、ソウも危険です。」
天利「・・ソウですか?」
放課後、保健室で瀬間に四月から担任になることと、ウツになったら怖いなぁと話したらそう言われた。
今現在、保健の先生はいない。
以前保健の先生がいなくなってからずっと不在のままになっている。
そのため、手の空いている教師が時々保健室に来ることになっている。今は僕がその役。
四月には新しい保健の先生が来るとは聞いているけど・・もうちょっと早く呼ぶべきじゃないか?

天利「で、ソウって何?」
瀬間「先生・・今はネットで調べられますよ。他人に聞くのもいいですけど自分でなんとかなることまで聞くのはよくないですよ。」
天利「・・ごめん、漢字がわからない・・。」
瀬間の言ってることはわかるけど、仕事じゃないしいいじゃん。

瀬間「”躁”と書きます。鬱(ウツ)とは反対の症状が出ます。あと、カタカナでも検索できますよ。」
天利「はぁ。そうですか。」
確かウツは落ち込んだり暗くなったりして、ひどくなると自殺したりするんだよな。
・・その逆?
明るく元気で生きることに貪欲になるのかな?
・・普通に・・思えるけど?

天利「えっと、ソウは何がダメなの?明るく元気なイメージになったけど。」
瀬間「極端なんですよ。ソウにしてもウツにしても。そうですね・・例えば、突然自宅の庭を”公園にする”と言って遊具を作りだしたらどう思います?」
天利「突然そんなことしたら変だと思う。」
瀬間「本人曰く”昨今危険だからと公園から遊具が無くなり子供が遊べないのことを嘆かわしいと思ったから作った。”と言ってます。」
天利「・・考えは立派だと思うけど、何も自分の庭に作らなくてもいいんじゃないか?」

瀬間「そう、そこなんですよ。自分に不釣り合いなことを自信満々に行うんですよ。お金をものすごく消費したり年不相応の服装をしたりと。」
天利「・・なるほど、極端だな。」
瀬間「ウツ状態とソウ状態に繰り返しなる人もいますから。ウツを気にするならソウも気を付けてください。」
天利「なんか不安になってきたな・・。」

瀬間「まあなる時はいやでもなりますし、今から不安にしててもいいことありませんよ。楽しいことを考えるべきです。」
天利「楽しいこと・・。」
瀬間「それに、ソウはウツよりもなる人は少ないそうですから。」
天利「そっか。で、楽しいことねぇ・・なあ瀬間。内田先生が担任だっただろ?内田先生楽しそうだったか?」

瀬間「・・ごめんなさい・・。」
天利「おい、楽しいことを考えといた方がいいんだろう?ウソでもいいから楽しくさせろよ。」
瀬間「えっと・・生徒一人一人にいちいち気を遣うし、学校の方針は変な方を向いてるし、逮捕者が出たから大変だったって。」
天利「おいっ、楽しい話はどこ行った?」
内田先生のその気持ちはわかるけど・・。確かに大変だったよ。

瀬間「ははは、仕事を楽しくだなんて・・はははははははは。」
天利「おーい、瀬間さーん。」

瀬間「・・生徒に頼られた時は嬉しかったって言ってましたよ。」
天利「頼られた時か・・まあ、確かにそれは嬉しいな。」
瀬間「私も先生を頼ってもいいですか?」
天利「ああ、もちろん。」

瀬間「じゃあ今夜から先生の部屋に住まわせてもらいますね。」
天利「それはダメ。」
瀬間「えー、生徒の”た・の・み”ですよ。」
天利「いや・・各方面からクレームの嵐を受けるだけだから。」
ニュースになるくらいの問題だと思う。

瀬間「ふぅ、先生はこっそり付き合うのがお好きらしいですね。」
天利「人生無茶苦茶になるって。」
瀬間「多少の障害は恋愛のスパイスですよ。」
天利「生徒が先生の部屋に住むことは、辛さ千倍の調味料が投入されるくらいのスパイスだと思う。」
瀬間「それでも食べれる人は食べれるそうですよ。辛さ四千倍のカレーとか注文する人もいるそうですし。」

天利「・・僕は無理そう・・。」
瀬間「いくじなし。」
天利「これは、大抵無理だろう?」
瀬間「もう、先生は考え方自体が間違ってるんですよ。」

天利「ほほぉ、どう間違っていると?」
生徒が先生の部屋に住むことは間違いではないというのか?
瀬間「前提が”教師を辞めないため”の行動なんですよ。ここは、”私と一緒に暮らすためにはどうするべきか”という前提で考えるべきです。」
天利「・・ごめん、よくわかんない。説明よろしく。」

瀬間「新しいことにチャレンジする時は、それをするためにどうするべきかで考えるんですよ。既存の生活が失われるからダメと考えては何もチャレンジできません。」
天利「瀬間と一緒に暮らすためにどうすべきか。ねえ・・。」
瀬間「ほらほら、素敵なアイデアを期待します。」

天利「瀬間が学校を卒業する?とか。」
瀬間「いい案です。確かにそれなら先生は職を失いません。」
天利「こんなんでいいのか?」
普通と言えば普通なんだが・・まあ、さっきはそれすら考えてなかったということか。

瀬間「次のステップに移りました。今出た案よりいい案を考えましょう。算数と違って答えは一つとは限りません。」
天利「一つもない場合もあるんだよな。」
瀬間「そこっ。茶々入れないっ。」
はいはい。

天利「よりいい案かぁ・・ちなみにさっきの案は何が問題なんだ?」
瀬間「いい質問です。そうですね、時間がかかりすぎといったところでしょうか。」
まあそうだな。瀬間は一年で今は冬だから、卒業まで最短二年とちょっとかかるか。

天利「なら、瀬間が退学すればあっという間だぞ。」
卒業資格は得られなくなるけど。

瀬間「・・それで先生が一緒に住んでくれるならいいよ。」

・・ちょっ、瀬間さん。顔がマジになっていますよ?
それはそれで大変ですよ?

天利「こほん。僕が別の仕事に就くとかもありなのか?」
瀬間「もちろんありです。当然ですが生活面で問題が生まれますからそちらの対応も考える必要があります。」
天利「就職活動、、、だよな。」
瀬間「それと、貯金も多少確保してあるといいですよ。国の補助は中途半端な場合が多いですから。」
色々調べてるなぁ。ちょっと感心。

・・って待てよ。どうして僕は瀬間と一緒に暮らすことを前提に話を進めているんだ?

天利「あの・・別に今すぐ一緒に暮らさないといけないってわけじゃないよな?」
瀬間「くっ。気付かなければよかったのに。」
さすがに気付くよ。

瀬間「私の計画はまだ終わりません。次のプランといきましょう。」
天利「今度はどこへいくんだ?って何脱いでる!」

瀬間「エッチは楽しいですよ。少し楽しんでいきませんか?」
まあ、少しだけ・・。
・・こうやって流されているからダメなんだろうなぁ。

瀬間「真面目に考えるのも楽しいですけど、何も考えずにただ欲のままに活動するのも楽しいですよね。」
天利「ノーコメントでお願いします。」

ずぶぶっ・・。
瀬間「ふぁああっ。」
瀬間「ひぃやぁぁ、せ、先生。あんまり激しくしたら・・ああっ。」
瀬間「やぁん、先生、先生っ。」

天利「ずいぶん楽しそうだな。」
瀬間「せ、先生が・・先生のが暴れすぎぃ。」
瀬間はエッチの時にだいぶ乱れる傾向があるなぁ。
まあ、日によるけど。

瀬間「ひゃぁっ、も、もうダメぇ。」
瀬間「これいいの。イっちゃう、イっちゃう、イっちゃうよぉぉぉぉぉ。」
ドクンッドクンッ、ドクッ、ドクッ、ドクッ。

瀬間「あうぅぅぅ、先生のがいっぱい、いっぱい出てるよぉ。」

sema

・・
・・・・

瀬間「はうー、幸せ。」
天利「そうか?どっちかというと僕は好き勝手に犯って勝手にイったんだが。」
瀬間「無茶苦茶してるってわけじゃないですし、望んでますし、好きな人に愛されるのは幸せですよ。」
うーん、おいしい想いをしているだけな気がするが・・まあ瀬間がそれでいいならいいか。

瀬間「先生、四月から先生が私の担任だったらいいね。」
天利「そうだな。瀬間が生徒なら学級崩壊はしなさそうかな。」
瀬間「もし天利先生が学級崩壊をお望みなら見事成し遂げて見せましょう。」
天利「いや・・しないでくれ・・頼むから。」
瀬間「残念です・・。」

ま、そうそう簡単に担任になるわけないだろう。
うちはそれなりにクラス数多いからね。



・・
米他「ちょっといいかね?」
帰るため職員室へ戻ると、校長から呼びとめられた。

天利「なんですか?校長。」
米他「いやぁ、人気者だねぇ。うらやましいよ。」
・・何の話だ?

天利「さっぱり何の話かわからないのですが・・。」
米他「先ほど、黒田くんと瀬間くんが来てな。キミを担任に指名していったよ。」

・・
・・・・

天利「はっ?」
あいつらマジで校長の所へいったのか?

米他「今年一年キミががんばったからだろう。よかったな、生徒からの期待も高いぞ。」
天利「は、はぁ、そうですか・・まあ、さすがに生徒からの意見はそのまま通りませんよね。」

米他「えっ?」

・・
天利「”えっ?”ってなんですか?まさか・・。」
米他「てへっ。承諾しちゃった(ハート)。」

天利「”てへっ”じゃねぇぇぇっ。いい年して”しちゃった(ハート)”とか言ってんじゃねぇぇぇぇぇぇっっっ。」

米他「な、何を怒ってるんだ?いいじゃないか。私は生徒の行動力を評価してだな。」
天利「生徒の意見をそのまま取り入れたら無法地帯になるだけだぁぁぁっ。」
米他「いいじゃん別に。」
ダメだ・・このおっさん何がダメなのかわかっていない。

天利「いいですか。学校は生徒を教育します。」
米他「そうだな。」
天利「教育には方針があります。」
米他「もちろんだ。」
天利「多くの学校がそうだと思いますが、基本的にはクラスごとに差を付けずに平均化します。」
米他「そうだな。特別進学クラスとかは別だが、まあ大体は成績は平均化するだろう。」
天利「そのため先生方で決めるべきでは?生徒の要望を何でも取り入れてたらバランスがおかしくなりますよ。」

米他「(キリッ)キミは、私が何も考え無しに決めたと思うのか?」
天利「はい。」

米他「しくしくしくしくしく・・。」
天利「あの、できれば泣いていないであいつらの意見を取り入れた理由を聞かせてもらえないでしょうか?」

米他「ぐすんっ。あの子達はうちの関係者によって傷ついただろう?」
いい年したおっさんの”ぐすんっ”は気持ち悪いです。
天利「そうですね。」
米他「心も身体も傷ついたあの子達は見た目普通そうだが、今でも傷ついたままだ。」
天利「はあ。」

米他「まだ回復には時間がかかるだろう。だからキミに担任をしてもらおうと思うんだ。」
うーん・・まあ見舞いに行ったりしてたからなぁ。接しやすいってことなのかな?
天利「最後ちょっととばしてませんか?どうして僕なんですか?」
まあ、信頼されているってことかな?

米他「面倒事は若いヤツに任せようと思ったから。」

・・
・・・・
・・・・・・

天利「短い間でしたがお世話になりました。さあ、明日から就職活動がんばるかっ。」
米他「まあ待て。どの企業でも若いヤツは搾取される側だぞ。」
天利「もう少し言い方ってもんがあるでしょう。信頼してるとか。」
米他「・・短い間しか関わってないキミに信頼とか・・おかしくないか?」
おかしいのはあなたの頭です。
あれぇ?昔はもっと教育熱心な感じがしたんだけどなぁ・・。

米他「まあ冗談はこれくらいにして。」
天利「はぁ。」
米他「あの子達がキミを信頼しているのは確かだ。起きた問題の内容が”あれ”だったから男嫌いになってもおかしくはないんだが・・。」
まあ、エッチなことされてたからなぁ。
米他「本当は女性担任にしようと思ってたんだが、臭いものにフタをするやり方に思えてな。」
天利「・・」
米他「それで男性の中、信頼されているキミなら適任と思い、あの子達の意見を承諾した。」
天利「そうでしたか・・。」

米他「難しい年頃の子達だ。色々大変だろうががんばってもらいたい。」
天利「はいっ。」
まあ、そういうことならやってみるか。

米他「おおっ、引きうけてくれるか。」
天利「もちろんです。生徒のためというなら、僕も教育者としてやらせてもらいたいと思います。」
米他「よかった、厄介事のメドがたった。」
・・それも冗談なんでしょうけど、口に出さない方がいいかと・・というかもう突っ込みませんよ。

天利「あ、クラス決まっているなら見せてもらえませんか?一応担任として。」
米他「ああいいぞ。まだ計画レベルで今年度の授業も残っているから確定じゃないが、大きくは変わらないはずだ。」
受け取った用紙に目を通す。

・・
天利「なんか、厄介なヤツが多いんですが?」
米他「例えば?」

天利「戸矢羅とか。」
米他「彼女は瀬間くんがいないと危険人物になるからな。一緒にするしかないんだ。」
・・それこそ臭いものにフタしているんじゃ・・直そうとか考えないのか?

天利「矢椋は三年のはずでは?どうして二年のクラスにいるんですか?」
米他「出席日数が足りず留年が確定している。マネージャーさんが厄介でな・・。」
天利「普通、問題児はクラスを分けませんか?矢椋のマネージャーさんモンスターなんですが・・。」
米他「大丈夫、あれでもモンスターとしてはマシな方だ。」
あれでマシ?学校教育の現場はどれだけ大変なんだ?

・・そこの担任?僕が?
天利「・・いい仕事見つかるかなぁ。」
米他「そう言うな。後方支援は任せてくれ。」
校長・・一応考えてくれているんですね。

米他「いい精神科の先生がいる病院を知っている。紹介状はいつでも書いてやるぞ。」
天利「僕が精神病になることが前提ですか?」
米他「いやまあ、矢椋くんの担任は軽いウツになったぞ。」
知っています。教師内の噂としては有名です。

米他「ま、大丈夫だろう。内田先生が副担任になっているし。一年担任経験してたからよいアドバイスをもらえるはずだ。」
あ、本当だ。クラス名一覧に書いてある。
天利「・・なら、内田先生が担任でいいんじゃないですか?僕は副担任で。」
米他「ああ、内田先生も大変だったからちょっと休んでもらう意味も込めて副担任になってもらうことにしたんだ。」
そういえばそうでしたね。

はあ、四月から大変そうだ。
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