―――冬休み最終日―――

僕の冬休みは一月四日まである。
三が日は実家(というか従姉妹の家)でのんびり過ごし、
四日の今日、仕事先のアパートへ戻ってきた。

この時期は新幹線が混んで移動が大変だった。
臨時列車も出ていたけど少なすぎ。
座れないと二時間立ちっぱなしになるし・・はぁ。

これは慣れないな・・。

母瑠由「こんにちは。」
天利「あ、えっと、こんにちは。」
最近隣の部屋に引っ越してきた女の人に挨拶された。
確か、羽和 母瑠由(はねわ もるゆ)さんだっけ?
三十代くらいかな?年上だと思うけど、綺麗な人だと思う。

母瑠由「・・どこかお出かけでしたか?」
天利「はい、この三が日は実家に帰省していたんです。」
母瑠由「え・・確か一人暮らしとお聞きしていましたが・・。」
天利「ええ、そうですよ。」
母瑠由「でも、三が日ずっとお部屋から物音がしていましたが?」
天利「え・・?」

僕の部屋の鍵を持っているのは僕だけのはず。
不動産屋さんからもこれしかないと二つある鍵を両方借りている。
大家さんも持ってないから無くしたら鍵屋を呼ぶしかないって聞いてたけど・・。

とすると・・泥棒・・?

天利「これから部屋を確認してみます。もし悲鳴が聞こえたら警察へ連絡をお願いします。」
母瑠由「は、はい。あの・・ご無事で。」
天利「はい。」

僕は音がしないようゆっくり玄関の鍵を開ける。
慎重にドアを開け、アパートに入る。

・・鼻歌だろうか?奥の部屋から何か聞こえる。
女性の声だろうか?いや、女性だからと言って安心していいわけではない。
落ち着け・・すぐに逃げられるよう玄関のドアを開けておいたまま僕は奥の部屋のドアを開けた。
がちゃ・・。

ノノ「き、きゃああああああああああああああぁぁぁぁぁぁ・・・。」
キ―――――ン。
女の子の声が部屋中・・近所中かな?響いた。

天利「ご、ごめん。」
僕は慌ててドアを閉める。
女の子は着替えをしていて殆ど服を着ていなかったのだ。

・・ん?
別に僕が謝る必要はないような?
後、女の子は見たことある子だったような・・?

がちゃ。
ノノ「・・お、お帰りなさい。」
天利「た、ただいま。」

・・
なんだこのお出迎えは?
天利「えっと、どちら様ですか?」
ノノ「・・ノノですよ・・覚えていませんか?」

ノノ?だれだっけ?
うちの生徒と同じ年齢に見えるが・・。
生徒でそんな名前の子はいないし、生徒以外の知り合いでも心当たりないなぁ。

ノノ「濡髪と一緒にいた時、会ったじゃないですか?」
濡髪と・・?
あ、
天利「えっと、魔法少女?」
ノノ「はい、そうです。」

ああ、非現実の象徴みたいなのか。それはいいとして、どうして僕の借りている部屋にいるんだ?
天利「どうしてここにいるの?」
ノノ「えへ・・糸利様がいない間のお留守番を・・。」

天利「んなわけねぇぇぇぇぇぇっっ。」

常識で考えて欲しい。ただの不法侵入だ。
天利「まあ、知り合いで良かった。知らない人なら警察呼んでたよ。」
ノノ「・・でも、窓の外にパトカー止まってますけど???」

・・
天利「あれ?」
本当だ。窓から覗くとパトカーが止まっている。

コンコン。
警察「もしもし、大丈夫ですか?」
あれ?うち?

天利「えっと、大丈夫です。」
母瑠由「あの・・女の人の悲鳴が聞こえたので警察へ連絡しましたが・・。」
ああ、そういうことか。
悲鳴が聞こえたら警察へ連絡して欲しいって言ったっけ。

天利「ああ、大丈夫です。連絡なく知り合いが来てたみたいで。」
警官「そうでしたか。」
天利「すみません、ご迷惑おかけしました。」
警官「いえ、事件で無かったのですからそれが一番です。」

・・警官はパトカーに乗って帰っていった。
うーん、悪いことしてしまった。

母瑠由「お知り合いでしたか?」
天利「ええ、すみません。誤解させてしまって。」
母瑠由「いえいえ、警察の方がおっしゃったように、事件で無かったのですから。よかったですよ。」
みんないい人だ。最近変な人多かったけど、まだこの国の良心は残っていたんだなぁ。

母瑠由「では私はこれで。」
天利「あ、はい。」
羽和さんは帰っていった。

ノノ「マッポ帰った?」
・・いたよ。変なの。こっちは常識が通じない世界の住人か・・。
天利「ああ、帰ったよ。それはそうと、どうしてうちに不法侵入してたんだ?」
ノノ「・・お留守番?」

天利「なぜ”?”を付けるっ。本当の目的を言うように。」
ノノ「本当の目的?」
天利「言わないなら出てけっ。」

ノノ「こちらに住まわせてもらえないかなって思ってきました。」

天利「よし、出てけっ。それとも、もう一度警察が来る方がいいか?」
ノノ「えーん、そんなこと言わないでくださいよぉお。他に行くとこ無いんです。」
天利「地元に帰りなさい。」
ノノ「あっこは追い出されたの。」
天利「何で?」

ノノ「最近濡髪達のグループのやり方が強引で・・こっちの仕事を邪魔してるの。」
天利「・・前から敵対してたんじゃないのか?」
ノノ「それでも・・昔はあそこまであからさまな邪魔は・・されなかったよ・・。」
うーん、色々事情があるのかな?つい今朝まで濡髪の所にいたけど変わったことは無かったな。
あ、濡髪が男とエッチしてたっけ?まあ、それは関係ないか。

ノノ「他に頼れる人がいないの・・お願いします。」
天利「ご家族は?」
ノノ「いないの・・。」
天利「そうか・・よし、わかった。」
ノノ「なら・・。」

天利「警察行こうか。事情話せば役所通して補助してくれるよ。」
ノノ「公共機関はダメなのぉ。」
・・おいおい、なんだそれは。魔法少女は別に違法じゃないだろ?
天利「とは言ってもなぁ。」
ノノ「何でもするから、だから・・お願いします。」

そう言われてもなぁ・・何かしてもらいたいことってないし。
かちゃかちゃ。
追い出すわけにもいかないし。このまま放っておくわけにもいかないしなぁ。
ずるっ。ぺろん。
どうすればいいだろうか?
ぺロ・・ピチャ、クチュ。
・・んーと。

天利「なぜ僕の服を脱がしてモノを咥えるの?」

nono

ノノ「棚の奥の本にはこういう時は身体でお礼しますって流れでしたよ?」
天利「その本は男性向けです。それと、この手の本は大抵フィクションです。作り話ですよ?」

ノノ「・・なら、やめますか?」
天利「続けてください。」

いや、女性に困っているわけではないけど、三が日エッチしていなかったからそろそろしたいなぁって。
内田先生でも黒田でも瀬間でも戸矢羅でも連絡すればだれか会えると思うけど、
エッチ出来るチャンスがあるならしとこうかなって。

ノノ「なに一生懸命弁解してるんですか?」
あれ?声に出ていた?
ノノ「ここはお姉さんにおまかせです。」
いえ、僕の方が年上ですけど?

くちゅ、ちゅぱっ。
ノノ「糸利様のこんなに元気になって。おいしいです。」
・・生徒とあんまり変わらない年の子にこんなことさせて・・恥ずかしいけど気持ちいい。
ノノ「あうぅ、こ、こういうのがお好きなんですか?」
まぁ、はい。好きです。

ノノ「ふふ、かわいい。」
天利「くっ、あ、もう出るっ。」
ドクッドクッドクッドクッドクッ。

ノノ「んんっ。」
ドクッドクッ。
ノノ「あ・・いっぱい出てる。」

nono

ああ、久しぶりにヌクと気持ちいいなぁ。
ノノ「糸利様、もう一回しますか?」
天利「いや、いいよ。少し休みたいな。実家からこっち来てまだ休んでないしね。」
ノノ「じゃあ玄関の所にいる人はどうします?」
天利「玄関?」

瀬間「やっほー。」
天利「やっほー。」
あれ?鍵かけてないままだったっけ?

瀬間「先生ってすごいですね。数日目を離すと新しい女の人が出来るなんて。」
天利「いやいやいや。ソンナコト、ナイデスヨ。」
瀬間「この様子ならまだまだ他にいそうですが?」
天利「えーっと。」
いない・・と思う。

天利「いや、別にノノちゃんとは付き合っているわけじゃなくて。」
瀬間「ほほぉ、先生のHカテゴリは”付き合っている”と”付き合っていない”があるんですね。」
天利「そうじゃなくて・・。」
ノノ「どなたかは存じませんが・・ノノと糸利様とそんなふしだらな関係ではありません。」
瀬間「・・そうなのですか?だとしたら私の誤解ですが。」
ノノ「ええ、ノノはここに住むため、糸利様に身体を提供しているだけですよ。」

・・
・・・・
それは・・違うだろ・・?

瀬間「誤解でも何でもなかった・・先生・・人としてそれは最低ですよ。」
ノノ「もっと人として最低な行為はあるよ?」
いや、そこじゃないだろ?

天利「瀬間、ノノちゃんとはそんな関係じゃなくてな。」
瀬間「どうして私は瀬間と呼び、その女はノノちゃんって呼ぶんですか?どうして私は瀬間ちゃんと呼んでくれないんですか?」
天利「いや、だからな・・。」
瀬間「素理瑠様と呼ぶことを要求します。」
ぶっとんだな。

ノノ「ならノノはお前と呼んでもらいたいです・・奥さんみたいだし。」
瀬間「それ採用です。先生、私もお前と呼んでください。」
天利「先生ちょっとひと眠りしたいから二人で話してて。」
もう面倒くさいので奥の部屋に向かうことにしよう。あそこには愛する布団が押し入れにあるんだ。
布団を敷いて横になるととっても幸せになれるんだよ。

瀬間「先生、いいんですか?このことをばらせば先生の信用は地に落ちますよ。」
天利「僕を脅すつもりか?」
瀬間「ふふふ、クビになった先生は私が飼ってあげますよ。」
おいおい。

ノノ「糸利様クビになっても大丈夫でしょ。三億あるんだから。」
瀬間「三億?」
天利「そういえばそういう話あったっけ。」
あんまり考えないようにしてたんだけどなぁ。

瀬間「そこの女。どういうことか説明を。」
ノノ「糸利様が小さい頃に当たった宝くじですよ。今は御両親に預けているそうだけど。」
瀬間「三億・・三億・・三億・・」

天利「どうでもいいだろそんなの。金は人を狂わすだけだよ。」
瀬間「・・だから先生は生徒三人に教師一人と付き合い、さらにこんな女とエッチしてるんですね。」
だからって・・。
ノノ「糸利様すごい・・確か濡髪ともエッチしたんですよね?」

・・
ここでそれを言うか?

瀬間「先生いったい何人とエッチすれば気が済むのですか?」
天利「いや・・最近のはそれで全員のはず・・というか、どうして濡髪とのことを知ってるんだ?」
ノノ「濡髪が夏に自慢してましたよ。糸利ちゃんに初めてあげれましたーって。」
濡髪・・それはないだろう?

天利「濡髪と交友あるのなら濡髪の家に転がり込めよ。」
あいつ一人で家にいること多そうだし。
ノノ「それが・・最近濡髪様子がおかしいんですよ。なんかよそよそしいというか。」
うーん、そんな感じ無かったけどな。

瀬間「まとめると、お付き合いは教師一人に生徒三人。Hのみは二人。OK?」
ノノ「ノノもお付き合いカテゴリに入りたいなぁ。」
瀬間「これ以上増やすのはNGです。」
あれ?戸矢羅をお付き合いカテゴリに誘ったのはお前だぞ?

瀬間「放っておいたら二ケタ台に到達しそうです。」
天利「そんなことないって。」
瀬間「この部屋のお隣の女性、きれいな人だと思いました。次の候補はあの女だと予想します。」
ノノ「はっ、確かに。」
天利「いやいやいやいや、”確かに”じゃねえだろ?」

瀬間「そうですね、学校に行けばたくさんの遊び道具がいますからそっちが本命ですか。」
天利「違うって。」
瀬間「教師とはおいしい仕事ですね。遊び道具(生徒)を自由に選べると勘違いしてるんじゃないですか?」
天利「してないしてない。」

ノノ「仕事先に実家・・次は近所の女性達・・主婦に学生、OLがターゲット・・。」
天利「ノノちゃんもありえない予想はしないように。」
瀬間「ではこの即席血判状に判をお願いします。」
天利「・・これは?」

瀬間「瀬間特製の血判状です。”私は生涯 妻 瀬間素理瑠 のみを愛し続けることを誓います。”と書かれています。」
いつからお前が妻になった?

ノノ「つまり、遊び女は増え続けると?」
瀬間「はっ、それはいけません。先生、今すぐ私以外の女性と遊ぶのはやめてください。」
ノノ「・・遊び男が増えそう。」
瀬間「それは採用します。行為はきちっとビデオにとりましょう。」

ノノ「ノノビデオ持ってないけど瀬間ちゃん持ってる?」
瀬間「あ、持ってない・・どうしようか、ノノちゃん。」

天利「お前らいきなりちゃん付けで呼び合うなよ。今日が初対面だろ?」

瀬間「いいんです。あ、先生ビデオカメラ持ってませんか?」
天利「・・持ってるけどお前らには貸さん。」
ノノ「きっと今までの女とのエッチを全部記録してるんだ。だから・・。」
天利「”だから”じゃねぇ。遊ぶなら二人とも出てけっ。」

瀬間「なら本題に移りましょう。実家に帰省してエッチしてない先生がこっちに戻ったのを見計らってエッチしに来ました。」
ノノ「あ、ごめんね。ノノ、先生にフェラしちゃった。」
瀬間「大丈夫ですよ。そろそろ先生もう一回エッチ出来ますよね?」
まあ出来るけど・・。

ノノ「でも、実家に帰省して濡髪とエッチしまくったんじゃない?」
瀬間「なにぃっ???」
天利「いや、してないから。」
ノノ「なぜっっっ?」

天利「・・どうしてエッチするのが普通のような反応するんだ?」
瀬間「日頃の行い通りじゃないですか?」
どうしよう、否定できない・・。

瀬間「私は先生を手に入れたくてがんばっているのに、先生は何もしてないのにどうして女の子とエッチしまくってるんですか?」
・・いや、僕もわからない・・知りたいくらいだ。
瀬間「なんですか三億って。日夜一生懸命働く人達に悪いと思わないのですか?」
・・そう言われても・・。
瀬間「これは、あれですね。リアル世界が充実した生活を送っている・・リア充ですね。」

天利「別に充実というほどじゃないけど・・。」
瀬間「まだ足りないと?」
天利「そうじゃなくて・・その辺は分不相応だと思うよ。こっちもどうすればいいかわからない所まできてる。」

瀬間「ならこの瀬間様の教えを受けるのがいいですよ。」
天利「・・一応聞こうか。」
まあ、教師が教わってもいいよね。

瀬間「まず、未来を想像します。」
天利「未来?」
瀬間「ええ、どうあるべきかを考えるんです。例えば、今付き合っている女性全員をはべらせた生活とか。」
天利「出来るの?」

瀬間「想像出来なければその生活は諦めた方がいいです。想像できるのならその方向で進めますよ。」
うーん、どうだろう?全員は無理そうかな・・いや、きっと上手くいくはずだ。
みんな一緒の家に住んで、みんな仲良くいちゃいちゃしてるんだろうな。
天利「大丈夫、想像できる。」

瀬間「次に、その生活と今の生活の違いを洗い出して下さい。」
天利「違い・・」
うーん、みんな別々に住んでいるし、内田先生は僕が黒田と瀬間と戸矢羅と付き合っていることは知らないはずだし、
黒田も瀬間と戸矢羅は知らないはずだ。瀬間は全員知っているみたいだけど。
知った所でみんな仲良くやっていけるとは限らないし・・。
お金は・・まあ僕も内田先生も働いてるし大丈夫かな?
天利「うん、洗い出してみた。」

瀬間「最後に、洗い出した内容を片付けるべき順序を付けてください。」
天利「順序ねぇ。」
まず、みんなと付き合っていることを知ってもらうのが一番かな?
みんな仲良く出来るようにするのが二番。
一緒に暮らすのが三番。
天利「まあ、順序付けてみた。」

瀬間「その順序どおり実行していけばOKです。」
天利「そうなの?」
瀬間「まあ、最初からいきなり完璧な想像や洗い出しが出来るとは思いませんけどね。」
天利「じゃあダメなんじゃ・・。」
瀬間「時々今の手順をやり直してください。状況は変わりますし、自分を見直すことにもつながります。」
瀬間「完璧なんてありえませんよ。常にベターを、より良い結果を目指すんです。」

天利「・・何だか瀬間さん新人教育の講師みたいですね。」
瀬間「えへん。すごいでしょう。私も理想の女性になるため色々がんばってるんです。」
天利「そうなの?」
瀬間「そうなんです。どうですか?この後、私のがんばり具合を確認してみませんか?もちろんお布団の上で。」

ノノ「ノノ、何だか蚊帳の外・・。」
母瑠由「私も夕御飯をおすそわけに来たんですが、お邪魔みたいですね。」
あ、玄関の鍵かけてないままだった。

瀬間「・・先生男友達いないんですか?女性しか先生の周りで見ませんよ。」
天利「え?ここでそれを言う?」
いや、きっと載せないだけで男友達とも時々会ってるんだよ。多分。

瀬間「とりあえずそこの女は持ってきた食べ物おいて帰るように。ノノちゃんは二時間ほど出かけててください。」
母瑠由「いえいえ、一緒に夕御飯としましょうよ。」
ノノ「ノノお腹空いた。」

瀬間「うう、邪魔者達が・・これから後半のエッチが始まる予定なのに・・。」
天利「そんな予定はない。」

瀬間「いいんですか?みんなでおいしくお食事しました。ちゃんちゃん。で終わっちゃいますよ。」
天利「構わんだろ。食器を出すからみんなは冷蔵庫から好きな飲み物を選んでね。」

ノノ「ノノはグレープジュースにします。」
母瑠由「私は牛乳にしますね。」
ノノ「・・その胸は牛乳で作ったんですか?」
母瑠由「十分な栄養摂取によるものです。牛乳だけでここまではなりませんよ。」
ノノ「メモメモ。十分な栄養が胸には必要、と。」

ノノ「も、揉まれるのがいいと聞いたことがありますが。」
母瑠由「強く揉まれると形が悪くなる恐れがあるので、あんまり揉まれすぎるのはよくないですよ。」
ノノ「な、なるほど。メモメモ。」
何やってんだ、こいつら。

瀬間「私は豆乳を飲みたいです。」
ノノ「おいてないよ?」
瀬間「先生、次私が来る時までに用意しておいてくださいね。」
天利「え?なぜ?」
母瑠由「私は豆乳コーヒーが欲しいな。」
ノノ「メモメモ。豆乳もあり、と。」
ノノちゃんも十分胸あると思うんだけどな。胸ってそこまで重要なのか?
大切なのは気持ちだと思うんだけど・・。

ノノ「気持ちだけで男性の心は掴めません。」
瀬間「そうです。見た目は重要なアドバンテージを得られるんです。」
そうですか・・ってまた声に出してた?

母瑠由「でも、気持ちも大切ですよ。大切な人を失わないためにも・・。」
瀬間&ノノ「ぴきーん。」

瀬間「さあさあ、椅子に座ってください。その辺の詳しい話を聞きたいな。」
母瑠由「え?」
ノノ「牛乳注ぎますね。大切な人について話して欲しいな。」
母瑠由「え?え?」
女の子ってこういう話好きだねぇ。ほっときゃいいのに。

天利「羽和さん、無理に話さなくていいんですよ。」
母瑠由「いえ、大丈夫ですよ・・そうですね、どこから話しましょうか・・。」


母瑠由「あれは、私が病気で入院し始めたころ・・半年とちょっと前の話です。」
母瑠由「最初は毎日・・少なくても三日に一度は夫がお見舞いに来てくれていたのですが、お仕事が忙しくなり中々来れなくなった時・・」


・・
母瑠由「先生、どうしましたか?こんな夜更けに。」
医者「いえ、最近旦那さんが来ていなかったから、羽和さんが寂しくないかと思いまして。」
母瑠由「そうですか、御気遣いありがとうございます。でも大丈夫です、退院するまでの間ですから。」
医者「でもこっちは中々そうはいかないでしょう?」
え・・?お医者様が私の部屋着を脱がし、太股を撫でまわしてきます。

母瑠由「せ、先生?あの・・。」
医者「これも治療の一環だ。さあ、私の言うことを聞くんだ。」
母瑠由「こ、これが治療?」
おかしなことだとは思いましたが、まさかお医者様がその・・エッチなことをするとは思ってもいませんでした。

医者「さて、足を開くんだ。」
母瑠由「そ、そんな・・。」
何も身につけてない所で足を開くなんて・・そんなことしたら。

医者「さっさとしろ。ほらっ。」
母瑠由「きゃあっ。」
医者「これも治療だよ・・。」

ああ、先生のが私の中に入ってきます。
母瑠由「や、やめてください。こんな・・。」
医者「治療だと言ったじゃないですか。あなたには男性の精液が必要なんですよ。」
母瑠由「そんな・・。」
そんなのありえないと思うけど・・でも、お医者様の言うことですし、本当なのかしら・・。

医者「(くくっ、この女をいいなりに犯すのはたまらんな。)」
母瑠由「あ、あの、だ、男性の精液が必要ならあの人のを・・。」
医者「それでは間に合わないんですよ。さ、大人しくしててください。すぐに終わりますから。」
母瑠由「ああ、あなた、ごめんなさい。」

医者「そろそろ羽和さんの中に治療液を注ぎ込んであげますからね。」
母瑠由「い、いや・・。」
医者「治療に必要なんです。これは仕方ないことなんですよ。」
これは治療・・そうですよね、あなた・・。

医者「くっ、出るっ。」
ドピュドピュドピュドピュドピュドピュドピュ・・。
母瑠由「あ・・。」
ドピュッ、ドピュッ、ドピュッ。

医者「ふう、最初ですからこんな感じですかね。」
母瑠由「あ、うそ・・ほんとに出すなんて・・。」

moruyu

医者「これから毎晩治療しに来ますね。羽和さん。」

母瑠由「そんな・・。」


・・

母瑠由「こういうことが続き、私はそのお医者様のいいなりになっていました。」
瀬間「ふむふむ、それで?」
ノノ「どうなったんですか?」

母瑠由「終わりはあっという間に来ましたよ。旦那に別れるようお医者様に言われました。」
瀬間「別れたの?」
母瑠由「ええ。でも、そのお医者様からも捨てられました。」
ノノ「何で?」
母瑠由「飽きたそうです。次のおもちゃを探すって言ってました。」

瀬間「最低ですね。女性をなんだと思っているのですか?そのゴミは。」
ノノ「まったくです。人を想う気持ちはとても貴重なのに、それを弄ぶなんて。」

母瑠由「で、夫とも別れこうして一人暮らしです。ふふ、親にも愛想つかれてしまいました。」
瀬間「生活は大丈夫なんですか?その、お金とか。」
母瑠由「大変ですが、何とかしていくつもりです。心配してくれてありがとうございます。」

天利「困ったことがあれば言って下さい。お隣ですし、ご協力しますよ。」
瀬間「騙されないでくださいね。こうやって女を籠絡するんですから。」
天利「え―?そんなつもりはないんだけど・・。」

ノノ「ふむ、悪意がない分タチが悪い、と。」
天利「そこ、メモしないっ。」
ノノ「ノノもお隣になるから協力しますね。よろしくお願いします。」
母瑠由「ええ、よろしくお願いします。」

瀬間「え?ほんとに天利先生の部屋に住むつもりですか?」
ノノ「他に行くとこないし。」
瀬間「羊が狼の所に行くのと同じですよ?」
天利「ひどい扱いだ・・。」
母瑠由「なら私の所に来ますか?」

ノノ「え?」
母瑠由「一人だと寂しいですから。もしよければどうですか?」
ノノ「い、いいんですか?」
母瑠由「ええ、もちろん。」
ノノ「わーい、ありがとうございます。」

瀬間「・・まあ、ひとまず安心です。」
天利「そうだな。」
瀬間「となると、私が先生のうちで暮らすということでOKですね。」
天利「・・NGに決まってるだろ・・。」
瀬間「お手伝いするよ。エッチもするよ。柿の種の袋開けた時、中身飛び散らないようがんばるよ。」
天利「最後の何?とにかくダメだ。」
瀬間「ぶーぶーぶぶー。」

母瑠由「あんまり事情はわかりませんが、教師が生徒と付き合っていい時代になったんですね。自由って素晴らしいですね。」
天利「いや・・今の時代も教師と生徒のお付き合いはダメです。」
母瑠由「・・お二人はお付き合いされているように見えましたが、違いましたか。」
瀬間「違ってません、付き合っています。」
母瑠由「どうしていけないはずの恋愛をなされているのですか?」

天利「・・」
瀬間「・・運命です。」
母瑠由「まあ素敵。応援させてもらいますね。」
瀬間「同士三号、ありがとう。」

天利「一号と二号がいるのかよ。」
瀬間「もちろんです。二号はそこのメガネっ娘。」
ノノ「あれ?ノノちゃんって呼んでくれないの?」
瀬間「一号はうちの母です。」
天利「そうなのかよ・・で、なんて言っているんだ?お前の母親は。」

瀬間「”相手の迷惑にならないようになさい”って言ってました。ははは、私達の関係性を考えれば絶対迷惑ですのにね。」
天利「よくわかってるじゃないか。さ、お家に帰りなさい。」
瀬間「大丈夫ですよ。夏の事件からうちの親、私のすることに殆ど口出ししてこないんです。」
天利「・・」
瀬間「どう対応していいかわからないみたいですね。だから私が先生のうちに泊まり込んでも何も出来ませんよ。」
そういえば、以前うちに泊まったっけ。

母瑠由「瀬間ちゃんっ。」
抱きっ。
瀬間「えっと、羽和さん?」
母瑠由「事情はよくわかんないけど大変だったのね。何かあったら私のうちにも来ていいから。」
瀬間「・・羽和さん・・お母さんみたい・・新しいお母さん・・。」

天利「おいっ。実母はどうするんだ?」
瀬間「養育費とお小遣いを出してくれればそれでいいよ。」
天利「ひどい・・。」

ノノ「うーん、一件落着と考えればいいのかな?」
天利「瀬間と羽和さんが暴走中と考えればいいかと。羽和さんって天然なのかな?ついていけない・・。」
ノノ「私、そこで暮らすの?・・天然がうつったらどうしよう・・。」
天利「まあ、世界中に天然が感染したら平和になると思わないか?」
ノノ「多分間違って核ミサイルの発射ボタン押して、間違って原子力発電所爆破させると思う・・。」
天利「・・平和って難しいな。」

瀬間「何意味不明なこと言ってるんですか。世界中が羽和さんみたいになれば世界は平和になりますよ。」
天利「発展は難しそうだけど、いじめは無くなりそうだな。」
ノノ「みんな仲良く平等にって感じかな?」
天利「社会主義や共産主義みたいなものか?」
瀬間「あれは上層部の権力者が多大な権力を握るだけでしょ。一部が利権を得るだけ。」
ノノ「資本主義と同義になるよ。それだと。」

天利「はいはい、これ以上はあぶないからやめようか。」
瀬間「羽和さんのはどの主義でもないってことですね。リーダー無しでみんながそれぞれ出来ることをがんばる感じ?」
ノノ「P2Pみたいですね。サーバ無しでピア達ががんばるあたりが。」

天利「・・戻ってこーい。」
瀬間「足りない部分があればお互いがサポートするって感じですね。」
ノノ「全ての人が一つの意思を持ってますね。」
瀬間&ノノ「一万人のシスターズみたいなあれですね。」

天利「えっと、もういいや。羽和さん、締めくくりお願いします。」
母瑠由「はい、みんなでおいしくお食事しました。ちゃんちゃん。」

え、瀬間が言ってたそれ、伏線だったの?
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