―――お仕事―――

矢椋「あ、大悪人さん。さようなら。」
天利「ああ、さようなら。だがな、”大悪人さん”ではなく”天利先生”と呼んでくれ。」

先日の一件で僕は大悪人と覚えられ、そう呼ばれるようになってしまった。
あのマネージャーさんめ、必要なことはまったく教えないくせにこんな変なことばかり教えていくなんて。

天利「矢椋、お前授業中も寝てばかりだが、もう少し真面目に取り組んでくれないか?」
矢椋「でも、マネージャーさんが授業は寝るものだって言ってたよ?」
あのマネージャーさんめ、本当に必要なことはまったく教えないくせにこんな変なことばっかり教えていくなんて。

天利「授業はちゃんと聞かないと将来大変だぞ?」
矢椋「私アイドルだよ?将来決まってるよ?」
天利「永遠にアイドルやるわけにはいかないだろ?その先を考えたら今のうちに知識を蓄えておいた方がいいぞ。」

矢椋「・・んーと、アイドルの次はぁ、、、天利先生のお嫁さんになるっ。」

間に合っています。既に三人お嫁さん候補がいます。(←ただの三股。)
うーん、普通ならうれしいはずなのだが、もういっぱいいっぱいです。

天利「・・そうか、がんばれ。」
矢椋「・・先生反応にぶい・・やっぱり私、かわいくない?」
天利「いや、そんなことないぞ。僕はかわいいと思うぞ。」
矢椋「ほんと?」
天利「本当本当。」

矢椋「じゃあお嫁さんにしてくれる?」
・・
うーん、それはちょっとなぁ。あのマネージャーさんと関わりたくないし。

矢椋「即答しないなんて・・うう、やっぱり私に魅力がないんだ。」
天利「そんなことないって。」
矢椋「・・帰る。さよなら。」
天利「おーい。」

最近の子はよくわからんな。



―――数時間後、ホテルの一室

矢椋「あうぅ・・いたい、いたいよぉっっっ。」
プロデューサー「由梨姫ちゃんかわいいよ。オレが初めての男なんて感激だ。」
痛い。気持ち悪い。

yamuku

矢椋「ゆ、由梨姫も・・プロデューサーさんに初めてをもらっていただけて幸せです。」
プロデューサー「そうだろう?オレについてくれば何も心配することないから。」
・・最近お仕事が減っているのは知っている。
マネージャーの和音さんががんばっているのも知っている。
だけど、今はライバルが多すぎる。かわいいだけの子なんてそこらじゅうにいる。

お仕事数(需要)に対してアイドルの絶対数(供給)が多すぎるのだ。

矢椋「ぷ、プロデューサーさん。もう少しゆっくり・・優しくしてください。」
プロデューサー「十分優しくしてるよ。」
矢椋「あ・・で、でも、いたくてこわれちゃいそう・・。」
プロデューサー「別にオレは途中でやめてもいいんだよ。でも、由梨姫ちゃん仕事無くていいの?」
・・私には人一倍優れたところは無いし、コネも無い。
しゃべりの訓練も芸も覚えようとしている。毎日がんばっている。
だけど、それは他の子も同じ・・。それで必ずお仕事を勝ち取れるとは限らない。
だから・・私には・・コネも必要なの・・。

矢椋「わ、わがまま言ってごめんなさい。由梨姫悪い子でした。」
プロデューサー「悪い子にはお仕置きしないとね。」
矢椋「ひゃぁぁっっっ。そ、そんなに激しくしたら、おかしくなっちゃいます。」
プロデューサー「おかしくなるんだ。おかしくなって毎日セックスするぞっ。」
いや・・こんなこともう二度としたくない。
したくないけど・・どうせまた身体を求められる。
それでも、それでもアイドルとしてやっていけるのなら・・。

プロデューサー「由梨姫、そろそろ出そうだっ。ほら、教えておいた言葉があるだろう?」
矢椋「は、はい・・プロデューサーさんの赤ちゃんのタネ、由梨姫にたくさんください。」
プロデューサー「くく、よく言えたな。たくさん出してやるぞっ。」

ドクッドクッドクッドクッドクッドクッドクッドクッドクッドクッドクッ。
矢椋「あ・・。」
出てる・・こんな男の好きなようにされて・・私、なにしてるんだろう?

yamuku

プロデューサー「おぉ・・こんなにかわいいのにここは汚れちゃったなぁ。」
矢椋「・・」
プロデューサー「これも芸の肥やしだよ。いっぱい色んな経験をしないとね。」
矢椋「あの・・それで、お仕事なんですが・・。」
プロデューサー「わかってるわかってる。全てオレに任せておけばいいから。」
・・よかった。大切なものを失ったけど、これでお仕事もらえる。
和音さんも少しは楽になるかな?

・・これもお仕事。自分を殺して偶像を演じる。
たとえこんな男が相手だとしても・・。
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