―――隣人―――

朝目覚めると隣に内田先生が裸でいた。
よく見れば自分も裸だ。

・・あ、そうか。
昨日内田先生とエッチしたんだ。
すやすや眠る内田先生・・襲っちゃダメだよね?
よし、朝ごはんを作ろう。
ようやく内田先生とエッチ出来る仲になったんだ。
僕が料理も出来る家庭的な男だということをアピールしよう。
心が通じ合い、お互い仕事もある。
僕が家庭的な所をアピールして仕事でも家でも頼りになる所を見せれば内田先生はさらに僕を好きになってくれるかと。
さっそく冷蔵庫を確認する。何作るにしても材料は確認しないとね。
・・
見なかったことにしよう。
???
リカイフノウリカイフノウ。
内田先生の冷蔵庫・・漬物だらけだ。
野菜室まで漬物が入ってる。
一人で食べる量じゃないよなぁ。
理解できないでいると、内田先生が目を覚ましたみたいだ。
内田「あ、冷蔵庫にお漬物ありますから食べます?」
天利「えっと、漬物以外はありますか?」
内田「おせんべいがありますよ。」
何か違う。まあ、人の家だからそれぞれルールがあるよね。
天利「やっぱり漬物いただきます。」
内田「はい。好きなのを冷蔵庫から出して下さいね。私はお茶を入れますから。」
天利「お茶・・漬物・・おせんべい・・。」
おばあちゃんなイメージ・・。
ご飯があったのでその日の朝食はお茶漬けになった。
内田先生は当然のように漬物を食べていた。
天利「ずいぶんたくさん漬物ありますが、作っているんですか?」
内田「いえ、実家から持ってきてくれるんです。両親が近くに住んでいるんです。」
天利「なるほど、全部一人で食べれるんですか?」
内田「他の部屋の人達と食べたりします。」
天利「へえ、他の部屋の人と仲いいんですね。」
最近はマンションの部屋同士交流ない場合が多い中、めずらしいな。
ちなみに僕は住んでいるアパートの他の部屋なんてだれがいるか知らない。
内田「小さい子供が留守番する時、私も一緒にお留守番したりしますよ。」
はー、地域の交流はばっちりだな。
僕も見習わないといけないかな?

一緒に朝食をとり、少しゆっくりしてから僕はアパートに帰ることにした。
内田「また来てくださいね。」
もちろん。来るなと言われても行きますよ。

―――天利が帰った後・・

付和癒「お姉ちゃん、おはよう。」
内田「あ、付和癒ちゃん、おはようございます。お出かけ?」
この子は羽和 付和癒(はねわ ふわゆ)ちゃん。隣に住んでいる方の子供です。
付和癒「あのね、パパと一緒にゲームするの。それでね、ジュースを買いに行くの。」
内田「そうなんだ。ゲームする時に飲むジュースを買いに行くんだ。」
付和癒「うん。お菓子も買うの。」
内田「お菓子も買うんだ。良かったね。」
付和癒「うんっ。」
閑木「おや、内田さん。おはようございます。」
内田「あ、羽和さん。おはようございます。」
この人は羽和 閑木(はねわ ひまぎ)さん。付和癒ちゃんのお父さんです。
二人は親子だそうです。
お母さんは御病気で入院しているとこの間聞きました。
閑木「先ほど男性の方と一緒でしたが彼氏ですか?」
内田「えっ、ま、まあ・・はい。」
そうですよね。天利先生とはお付き合いしたと考えていいんですよね。
閑木「若い方はうらやましい。今日はデートしないんですか?」
内田「えっと、その、あんまり一緒にいると、甘えてしまいそうで・・。」
ほんとは一緒にいたかった。今日は休日、一日中そばにいたかったけど・・。
まだそこまでしていい仲じゃないよね?
付き合ってても、何でもしていいわけじゃないよね?
閑木「そうですか・・今日は忙しいのですか?」
内田「いえ、今日は部屋でゆっくりしようと思っています。」
付和癒「お姉ちゃんも一緒に遊ぼう。」
閑木「こらっ、無理言っちゃいかんよ。」
内田「私なら大丈夫ですよ。時々付和癒ちゃんには遊んでもらっていますから。」
付和癒「わーい。お姉ちゃんも一緒にゲームゲーム。」
閑木「ありがとうございます。これからお菓子とジュースを買いに行くんですが、内田さんも一緒にどうですか?」
内田「はい。ご一緒させてください。」
このマンションの一階にはコンビニがある。そこでジュースとお菓子を買いました。
そして、羽和さんの家でゲームが始まりました。
どうやら付和癒ちゃんが進めているゲームは複数人での協力プレイが出来るらしく、
複数プレイ専用のシナリオを行いたいためにお父さんと一緒にゲームをしたかったらしいです。
三人協力プレイ専用シナリオもあるそうで、今日はそういうシナリオを主に遊ぶことになりました。
最初の一時間は付和癒ちゃんがすごくはしゃいでいたのですが、しばらくすると疲れたみたいでゲーム中に寝てしまいました。
閑木「おい、付和癒。お前のために内田さんも来ているんだから寝るな。」
内田「いいんですよ。ゲームはセーブして寝かせてあげましょう。」
付和癒ちゃんをベッドに寝かせる。
閑木「すみません、勝手なやつで。」
内田「いえいえ、楽しかったですよ。」
付和癒ちゃんが楽しそうにしていると私も楽しくなってきますから。
閑木「・・そうですか・・あ、お礼といってはなんですが、いいモノがあるんですよ。」

何だろう。
台所へ行った羽和さんが持ってきたのはお酒だった。
内田「日本酒ですか?」
閑木「ええ、めったに手に入らないんですよ。差し上げますから彼氏とでも一緒に飲んでください。」
内田「え、そんな。悪いですよ。羽和さんが飲んでください。」
実は知っているお酒だった。超人気のプレミアといいますか、おそらく価格は六ケタ・・。
閑木「いつも付和癒がお世話になっていますから、何かお礼をしたかったんですよ。」
内田「ですが・・。」
こんな高いお酒を受け取れるはずなかった。
閑木「うーん、なら今飲んじゃいますか?」
内田「え?」
閑木「付和癒は寝ちゃいましたし、少しくらい飲んでみましょうよ。」
内田「え?え?」
羽和さんはすぐにコップと氷を持ってきた。
手際よくコップに氷を入れ、お酒をつぐ。
閑木「まあ一杯くらいいいじゃないですか。さ、どうぞ。」
部屋は隣だし、付和癒ちゃんが隣の部屋にいるし、大丈夫かな?
あんまりお酒は強くないけど。
羽和さんは信用できそうですし。
内田「なら一杯だけいただきます。」
閑木「じゃあ乾杯しましょうか。」
かんぱーい。
ごくごく。
内田「ふわぁ、おいしい。それにすごく飲みやすいですね。」
閑木「確かに噂に違わぬ名酒ですね。つまみもありますからどんどん飲んでください。」
羽和さんが私のコップにお酒をついでいく。
うーん、おいしかったし、もう一杯だけならいいよね。
ごくごく。
こんなおいしいお酒があるんだ・・。
ごくごく。
ごくごく。
ごくごくごく。
止まらないおいしさが身体中に広がります。
内田「ん・・。」
閑木「内田さん?」
内田「ふわぁ。」
お酒で心地よくなってしまった・・。長座布団の横になる。
内田「お酒おいしいぃ。」
閑木「えっと、すみません、ちょっとつぎすぎてしまいましたか。」
内田「ふぁいひょうぶでふぅ。もう一杯くださぁい。」
こんなにもおいしいならもっと飲みたいです。
私は身体を起こし、ついでもらおうとコップを突き出す。
閑木「もう一杯だけにしましょうね。」
内田「はーい。」
ごくごく。
内田「おいしーい。あはは、楽しいですね。」
閑木「ええ、そうですね・・。」
ちょっと眠いかな?私は長座布団の横になった。
内田「ちょっとだけ、ちょっとだけ・・。」
・・いつの間にか眠ってしまった。


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・・
内田「ん・・あ、すみません、私ったら眠ってしまって。」
閑木「いえいえ、いいんですよ。もう少しゆっくりしていただいても構いませんよ。」
内田「あ、いえ、自分の部屋に戻ることにします。」
閑木「そうですか・・また来てください。付和癒も喜びます。」
内田「はい。お邪魔させてもらいますね。」
閑木「いいお酒が入ったら声をかけますからまた飲みましょう。」
内田「あ・・ですが、また眠ってしまいそうです・・。」
閑木「構いませんよ。かわいい顔を堪能させていただきましたから。」
内田「もう、羽和さんったら・・それでは失礼しますね。」
閑木「ええ、それではまた。」

部屋に帰るとまた眠くなったのでもうひと眠りすることにしました。

明日は学校。天利先生がいるからもう怖くないよね。
火気士先生と士巻先生のことは校長先生にきちんと言おう。
天利先生には付いてきてもらおう。きっと私を助けてくれる・・。

昨日はぐっすり眠れました。
今日もぐっすり眠ることが出来そうです。
・・天利先生のおかげかな・・。
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