―――帰り道―――

はあ、今日は残業だったからいつもの帰宅時間を逃してしまった。
そのせいか、帰りの電車の中は結構込んでいた。
・・それにしても、何であんなことしてたんだろう?
GW中、天文部の天体観測の時、黒田が火気士先生のを手コキしてたんだよなぁ。
小さくて、柔らかそうな手があのグロいのをこすりこすりしている所は刺激的だった。
火気士先生のでっかかった。僕のより1.4倍はありそうだ。
それに黒くて太くて・・やっぱり女の人はそういうのがいいのかな?
はあ、内田先生は相変わらず何されているのかわからないし。
やっぱり火気士先生と士巻先生にエッチなことされているのかな。
あー、僕も内田先生とセックスしたい。黒田ともセックスしたい。
ん?
あれは・・内田先生。
やっぱりあなたは僕の運命の人なんですね。
こんなところで出会うなんて。
・・あれ?様子がおかしいな。
はっ、あれは痴漢?
内田先生のお尻を撫でている!

utidasensei

おのれ、僕の内田先生になんてことを。
(別に天利のモノになったわけではない。)
カッコ書き邪魔だ。
内田先生、僕が助けます。
がしっ。
僕は内田先生に痴漢行為をしている男の手を捕まえた。
電車から降りて、そのまま駅員さんへ突き出した。
内田先生も電車を降りて、簡単に事情聴取を行った。
相手の男が痴漢行為を認めたのでそれほど時間はかからなかった。
内田「天利先生、ありがとうございました。」
天利「いえ、当然のことをしただけです。」
内田「・・先生は勇敢ですね。私、相手の人が怖くて何もできませんでした。」
天利「相手が悪いんですから恐れることはありません。それに、僕は内田先生を助けるためなら何も怖くありません。」
内田「天利先生・・。」
天利「困ったことがあったら僕に言ってください。必ず助けます。」
内田「・・」
ぽろっ。
内田先生の瞳から涙が一滴流れた。
天利「え・・内田先生、どうしましたか?えっと、僕何か悪いこと言いましたか?」
内田「違う・・違うの。嬉しくて涙が出てしまったの。そんなこと言われたの初めてで・・。」
天利「内田先生・・。」
内田「信じていいですか?さっきおっしゃったこと。」
天利「はい。僕が内田先生をお守りします。」
おっ、内田先生の頬が赤くなってく。
僕の熱いセリフに惚れたかな?
内田「ありがとうございます。」
天利「んっ・・。」
内田先生がキスをしてきた。
ああ、いいにおいがする。それに、柔らかいなぁ。
内田「あっ、す、すみません。私・・突然はしたないことを・・。」
いえいえ、もっとして欲しいです。
天利「気にしないでください。僕は嬉しかったですよ。内田先生から信頼された気がしましたから。」
内田「天利先生・・はい、天利先生のこと信じています。」
天利「あ、あの、この後は何か予定ありますか?」
思い切って今日この日、親密な関係へ。
内田「今日は実家から両親が来る予定です。マンションに帰っておもてなしするつもりですよ。」
天利「・・そうですか・・。」
撃沈しました。戦闘続行不能。体制の立て直し急務。
電車に戻り、席に座る。
ようやく電車、空いてきたか。
天利「そう言えば内田先生この辺に住んでいるんですか?」
内田「○○駅の近くです。」
天利「僕が降りる二つ前の駅ですね。」
内田「あら、意外と近くなんですね。」
そう、これは運命なんですよ。
・・言うんだ。二人は運命の相手だと。
そして、僕と付き合って下さいと。
・・なぜだろう、長い文章ではないはずなのに・・言えない・・。
勇気だ、勇気を出すんだ。火気士先生や士巻先生からの魔の手からも僕が守るんだ。
全ての邪悪なモノから内田先生を守り・・。
あわよくば内田先生の好きな男を押しのけ僕が恋人へ。
・・何か僕も邪悪なモノのような気がしてきた。
いや、この世は弱肉強食。情け容赦は無用なはず。
子供といってもいい学生よりも、社会人の僕と付き合う方が内田先生にとってもいいはずだ。
多分・・。
きっと・・。

こてっっ。

うわっ、こ、これは・・。
内田先生が僕の肩によっかかっている。
内田「すぅー、すぅー。」
寝ている。
内田先生がすぐ隣に・・。
コレハモウ、ナニシテモ、イインダヨネ?
はっ、違う違う。さっき内田先生が信頼してくれただろう?
これは信頼した相手に心を許したポーズだ。
僕が何もしないでくれると信じているんだ。
・・信頼は裏切るためにあるんだよね?
や、やめろ。僕の中の悪い心め。僕は負けないっ。
・・でも、胸元を覗きこむ位は許されるよね?
ごくっ・・。
いつかきっと、内田先生からこの身体を自由にすることを許してもらおう。
僕のモノにしたいなぁ。
アナウンス「次は、○○駅―、○○駅―。」
あ、内田先生が降りる駅だ。
・・待てよ。
このまま寝過したことにして、僕のアパートに招待するという手が・・。
いや、ダメだ。成功率は低いだろうし、信頼を裏切ることになる。
天利「内田先生、先生の降りる駅ですよ。起きてください。」
内田「むにゃむにゃ・・え?あ、私、寝てましたか?」
天利「ええ、疲れてましたか?」
どちらかというと、”むにゃむにゃ”って言ったことが気になったけど。実際言う人ってあんまりいないから。
内田「ごめんなさい、肩重かったでしょう。」
天利「そんなことありませんよ。無理しないでくださいね。僕に出来る仕事があればいつでも回して下さい。」
内田「何から何までありがとうございます・・ダメですね、私の方が先輩なのに・・。」
天利「そんな、内田先生はりっぱな先輩ですよ。えっと、僕は内田先生のためだからがんばれるんです。だから、これは内田先生の功績です。」
んー、何か無理やりな理屈だ。
内田「うふふ、天利先生楽しい方ですね。今日のことは後日必ずお礼しますから。今日はこれで失礼します。」
天利「はい、楽しみにしています。おやすみなさい。」
内田先生は電車を降りて行った。

・・
よし、よし、よし。よくやった、自分。
内田先生の信頼度はこれで150%に急上昇しただろう。
きっと明日には僕に抱かれたいと・・さすがに言うわけないか。
だが、信頼を得たことは間違いない。手ごたえありです。
きっとこのまま信頼を重ね、悪の教師達を退治すれば内田先生は僕の奥さんへ・・。
「天利先生、私をあなたの妻にしてください。」
「内田先生、その申し出を受けるわけにはいかない。」
「・・やっぱり私があの男達に汚されたからですか・・?」
「いえ、僕から言わせてください。内田先生・・いや、織由。僕の妻になってください。」
「嬉しい、天利先生、いいえ、糸利さん。」
黒田「ずいぶんと楽しそうですね。」
妄想終了。
妄想を打ち切ったのは黒田だった。
天利「あの、黒田さん。いつからいたのですか?」
思わず”さん”付けで呼んでしまった。
内田先生との甘い時間を見られてしまっただろうか?
別に悪いことしているわけじゃあないんだけど、何か責められているような気がする。
黒田が僕の隣、さっきまで内田先生の座っていた席に座った。
黒田「先生が学校を出た時からいたよ。」
天利「あれ?つけられた?」
黒田「違うよ。帰り道が同じだけ。それにしてもいい雰囲気だったね。」
天利「そ、そうだった?僕は内田先生が痴漢に遭わないよう気にしてたからなぁ。」
黒田「そう?痴漢って内田先生の胸の谷間にいるの?じっと見てたけど。」
ぐはっ。やばい、軽蔑の目で見られている気がする。
ずっと好意を抱かれてたかなって思っていたけど、嫌悪を抱かれてしまった・・。
黒田「くすっ、先生も男なんだね。」
天利「え?」
黒田が笑顔を見せる。さっきまでの不機嫌さはどこへやら。
黒田「内田先生魅力的だもんね。天利先生の欲望を刺激した?」
天利「えっと、ちょっと生徒へはコメントしずらいな。」
黒田「それ、認めているのと同じだよ・・先生は、私じゃ興奮しない?欲望を刺激しないの?」
天利「な、何言ってんだ?」
黒田「・・そうだよね、何言ってるんだろう。ごめんね、忘れて。」
天利「黒田・・。」
黒田は本当に僕のことを・・。
アナウンス「次は、△△駅―、△△駅―。」
黒田「あ、私の降りる駅だ。じゃあね、先生。また明日ね。」
天利「ああ、また明日な。」
うーん、内田先生との信頼関係を築いている途中なのに、黒田ともいい関係になってしまいそうだ。
このままでは二人とも僕のモノ?素晴らしい、素晴らしいですよ。

・・
瀬間「何が素晴らしいのですか?」
天利「うわっ。」
いつの間にか、隣に瀬間が座っていた。
瀬間「私が来ると驚くとは・・私は嫌われているんですね。」
天利「いや、違う違う。突然いたから驚いただけだよ。」
瀬間「私は嫌われていないのですか?」
天利「ああ、もちろん。」
瀬間「なら、好きですか?」
・・これは、生徒としてだよな?
女としてじゃないよな?
天利「瀬間こそ僕のこと好きなのか?」
瀬間「答えないなんて・・やっぱり私は嫌われているのですね。」
天利「いやいや、僕は瀬間のこと好きだよ。」
瀬間「淫猥教師。」
天利「そういう意味じゃないっ。」
瀬間「わかってますよ。先生には内田先生と黒田さんがいますからね。」
天利「・・まるで二股しているような言い方だな。」
瀬間「違うんですか?」
天利「全然違う。内田先生は先輩教師なだけだし、黒田は生徒の一人。それだけだ。」
一応、今は。
瀬間「そうですか。まあ、信じてあげましょう。ありがたく思いなさい。」
天利「ありがとうございます。」
それにしても小さい身体しているのに態度は大きいな。
天利「それにしても同じ電車だったとはな。知らなかったよ。」
瀬間「先生が内田先生と黒田さんしか見ていなかったからですよ。」
天利「だ、か、ら、違うって。」
瀬間「私は先生がこの電車使うこと知っていましたよ。次の駅で降りることも。」
もしかして、僕は気付かないうちに黒田をひいきしてたんだろうか?
瀬間は僕のことを知ってくれていたのに、僕は瀬間のことあまり知らない。
天利「・・えっと、瀬間はもっと先の駅なのか?」
瀬間「先生が降りる駅の次です。」
天利「意外と近いんだな。」
瀬間「はい。もしかして運命かもしれませんね。」
アナウンス「次は、□□駅―、□□駅―。」
天利「あ、そろそろか。」
瀬間「運命発言は無視ですか?」
天利「瀬間と同じ学校にいるだけでも運命だと思うぞ。」
瀬間「突然そういう攻撃は卑怯だと思います。」
天利「何言ってんだ?じゃあ、先生はもう行くから。寄り道するなよ。」
電車を降りる。
瀬間「先生。」
天利「何だ?」
瀬間「さっきの質問、答え忘れてました。私も先生のこと好きですよ。」
ぷしゅー。
タイミングよく扉が閉まる。
・・前も少し思ったが、もしかして瀬間は本当に僕のことが好きなのか?
このままだと内田先生と黒田と瀬間の三人を相手しないといけないのか?
体力持つかな?
・・ってそんなわけあるかぁ。
一人だけだよな。普通。

・・アパートに帰るまで、だれを選ぼうかずっと迷っていた。
綺麗な先輩教師。弱い部分があり守ってあげたくなる。
火気士先生と士巻先生にエッチなことをされている。
士巻先生にこの間処女を散らされた。(士巻先生が初めての相手。)
生徒の黒田。明るく元気な女の子。今日は少し元気なさそうだったが・・。
大人と子供の中間といった感じの外見。
火気士先生にこの間手コキしていた。
生徒の瀬間。いまいち考えが読めない女の子。
かわいい外見だが、胸は大きく十分育つ所は育っているっぽい。

うーん、だれにしようか。みんな欲しい・・。
だけど、そのためには火気士先生と士巻先生を何とかしないとな。
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